しょうせつのはなし その2
おい、ヲトオさん新作どうした。
(時間が無かったんだよ)
今回は書く方の話。
書く方ってどうなん。
と考えた時に、私は全体的にずいぶんと感覚に頼っているなと思います。
これは適当とか、いい加減と言い換えることができますね。(堂々と)
なろうさんに登録したのが、2016年6月のことでございます。(それより少し前、たしか4月ごろから書き始めたと記憶しております)
小説を書くにあたり、きちんと勉強したわけでもなく。
知っていることといえば、小学校で習う「作文の書き方」程度。
よく言われる「作法」を守っていなかったりもします。(ごらんよ、文頭のひとマスが空いてないんだ、ヲトオさん)
絶対に文頭は空けないんだい! と、こだわりがあるわけでもない。
めんどくさいのと、端が揃ってる方が、自分が気持ちいいだけの話。
なろうさんが横書きなのも理由の一つ。
私はweb小説はパソコンではなくスマホで読むので、縦長の画面だとこの方が読みやすいかなぁ〜とその程度の理由。
だからって他の方の小説を読む際に、空いてる・空いてないが気になるかといえば、全然気にならない。人様の作品を読むときには、そこに注意がいかないのです。
物語を読み込もうとする力が働いていると推測します。
「ひとマス空いてないとそれだけでブラバする人も居るから空けた方がいいよ。空けるだけで読んでもらえるならその方がいいでしょ?」とアドバイスもいただいたりします。
確かに……そうですねぇ……。
なるほど、わかります……。
こだわりが無いなら空ければと思いつつ、こだわりが無いゆえに別に良くね? とも思ってしまういい加減さ。
あ! こうしよう!
「私、縦書きの時だけしか文頭を空けないと決めているんです(効果音ビシャーーン)!!」
今後これでいこう。そうします!!
このように行間もばっしばし空ける。
(時にパソコンで読むと画面がスカスカなので、びっくりしたりします。ごめんなさいPC読みの方)
紙の本だと、ページ数の関係で行間を詰めたりというのがあると思いますけど、そこはそれ。web小説の強みと思って遠慮はしていません。分量に関しての文字数も気にしないです。
だから時々お見かけする、行間が無いような他作品は、文頭が空いていると読みやすい!! 確かに!! となります。
(なんて勝手なんだ!)
と、このように自分の読みやすさの為だけに文頭を詰めたり、行間を空けているのです。
なにしろ自分の書いた文章が好きなので。
(恥ずかしながら。でも、どの作者さんも、ご自分の文章は好きですよね?!)
自分が読みやすいようにしてしまうのです。
さて。
お話作りについてです。
これもう、本当に私はただ「ふわぁ〜とする」なので、こんなこと読まされて何が楽しいのかとも思いますが。
人様の制作過程に興味があるから、だったら自分のこともお出しせねば! のノリです。
私はお話によって、書く過程がまちまちです。ふわっふわですね。
・ビジュアルイメージ(静止画)を思い付いた
・一場面だけ思い付いた(動画)
・セリフを思い付いた
・なんか夢で見た
とまぁ、こんな感じです。
思い付いたビジュアルの為に、その一場面を見せたいが為に、そのセリフを言わせたいが為に「理由を肉付け」していきます。
具体的に例を出すならば。
わたくしめの作品『しれものとうつけものの行進、北へ』で説明します。
2.2万文字の短編です。
主人公のひとりは魔女なのですが、彼女は右脚が動きませんので、魔力で脚を動かしている、という設定です。
最初は「脚全体の刺青」のビジュアルイメージのみです。なんか夢で見た、の合わせ技でもあります。
ナニソレ格好良いじゃんスタートです。
・刺青があるなら美女がいい
・その理由は
・どうしたら彼女がより格好良くなるか
といった具合に盛っていきました。
彼女を魔女にしよう、とか、ゲスみを出そう、なんて割と直感的に思ったこともとりあえず盛っていきます。
あとは理由に説得力があるように整えて終了。
割にするっと物語が作れた例です。
書き上げるスピードもずいぶんと早かったと記憶しています。
お芝居の台本も同じように作りました。
真っ暗な舞台の真ん中で、白くて細い明かりが落ちている。
誰の手かはわからないけどひとりが手を差し伸べ、別の人物がその上に非常にゆっくりと手を重ねるシーンだけが浮かび、そこを見せたいが為に二時間程のお芝居を作りました。
(……のクセに手が触れるか触れないか?! のタイミングで暗転するとかいう、お客さんにSっ気全開シーン)
どうすればそのシーンをイカした感じに見せられるか、と逆算で考えました。
好いた惚れたとかではない方がいい(普通だから)
↓
罪を背負った人と、それを許す人が素敵かも
↓
生と死だな!
↓
手を取る方は死んでることにしよう
↓
助けられなかった負い目と、死んでしまった負い目だと2人分の葛藤があるじゃん!
死んでも死に切れなかった理由になるじゃん、冴えてるねヲトオさん!!
(などと自分を持ち上げつつ)
↓
死ぬんなら人の力ではどうにもできない事故がいい……嵐で海難事故なんてどうだ!
↓
そうだ! 海の郵便屋さんの話にしよう!
↓
じゃあ、こんなキャラが必要だよね……
↓
ようし、起承転結をこさえるぜ!!
とまぁ、このような流れでした。
作り方で多いのが、キャラにお任せパターン。
最近完結した『浮花ウォルド』がそうです。
決めたのはゴールのみ。
ふたりは幸せに暮らしましたとさ、程度。
終章の過去話だけはずっと前からあって、いつか使いたいと取り置きしていました。
・木の下で寝転ぶ傷だらけの人
・それを見つけて水を飲ませる人
そのシーンから膨らませたという寸法です。
人物像を考えて、舞台を考えて、あとはどうぞ、好きにやっちゃって! ちょっとアレな時だけ軌道修正入れるかんね! です。
すごく大まかなチェックポイントと、遠くのぼんやりしたゴールだけ視野に入れて、細かく考えたのは一話先くらいまでです。
書いている最中でも思いもよらぬ方向へ行ったり、今それこのタイミングでする?! とか、そんなこと言ったらヲトオさんが大変になるから!! なんてこともしばしばです。
それが面白かったりもするんですけどね。
ちくしょ〜! やりやがったな〜! って楽しい時間でもありますし。
と、そんな感じですが、どんな作り方にせよ。
ちょいちょい(自分判定で)ホームラン級の設定や、セリフが出たりするのも喜びのひとつです。
基本メモや、設定なんかは書き残したりしません。
見た夢は忘れたらいけないのでそれくらいですか。起き抜けでとりあえずメモるので意味不明だったり、夢だから整合性取れてないわ、内容グダグダの低クオリティ笑。
あと主人公の名前はお話に登場するまではメモに残します。(でも出たら削除)
他の固有名詞は必要になった時、お名前ジェネレーターから直送です。
登場人物多いと(歳とか数字関連の)メモは取ってあります。忘れやすいので。
以前は相関図とか、起承転結を書いていたのですが、特に起承転結の方を作ってしまうと面白くない気がしてしょうがないのでやめてしまいました。
決められたレールの上をただ走ってる感に、自分のモチベーションが下がってしまうのですよ。
(エタってるのがそれです笑)
(いや、笑いごとじゃないけど)
(それでもせっかく生まれてきたんだから、書いていこうと頑張った末のエタりだから、本当に自分にがっかりです)
ほとんどが頭の中だけで作ってしまっています。
調べものはその時々で必要になったらする。
前もって資料の準備や、読み込んだりもしないです。
というか、どのメディアがその時必要な資料になるかなんて分かりません。
本かも知れないし、音楽や映像かも知れないし。
自分や誰かが体験した感情だってあり得ます。
なんつって良さげに調子こいて書いていますが、要するに事前に調べたりしない怠惰さんです。
そんな調子なので、複雑な物語は書けず、単純で、凝った内容にはなりません。
凝れるのは起承転結の入れ替えと、その場その場で出てくる文章くらいですなぁ。
先の読めないような、読んでくれる方が悶え唸るような複雑な物語を、盛り盛りに凝った設定(内情的に)の登場人物で。
伏線に次ぐ伏線を張り巡らせ。
読む人を天に突き上げ、地に叩き落とすような。
そんな物語を作れたらいいのになぁ……と。
思いはするのですが、なにせ私の頭の中身が付いていけないから非常に残念です。
いや、私の強みは逆にそのふわっふわした部分だと思っているので、そこを精進する気であります!!
胃に優しいお粥作家です!
ゆるふわ雰囲気作家です!
今後ともどうぞよろしく!
ざっくり内容ですので、何か書き残しが出てきたら次のターンへ持ち越します。
お粗末さまでした。