しょうせつのはなし
読む方(書く方は内容が無いよう)の話。
テレビっ子だったので、小説歴は浅いヲトオさん。
本棚も断然マンガの方が多い。
その中から琴線に触れた小説をお届け!
最初にまともに読んだ小説ってなんだったろう……これ本当に思い出せない。
小学生の頃、本当に本を読まない子どもだったのです。マンガとテレビばかりでした。
中学生の頃は、マンガとお絵かき。
高校生の頃はマンガとお絵かきと部活……
まともに小説の面白さを知ったのは、大人になってからだと思います。
それでも何かあったかと考えてみたら、「TUGUMI」ですよ、吉本ばななさんです。
かわいい表紙のハードカバーを持ってました。
自分で買ったんだと思いますが、なにせ、どんな経緯で入手しようとしたのか覚えてない……きっとジャケ買いしたと想像します。
パステルの花柄でかわいいですよね。
一度では読みきれず(小学生には難しかった)時を経て何度かトライして読み切った……そんな記憶が残っています。
儚いけど強いつぐみが印象的でした。
そんなこんなで、自分で物語を書くようになってから(舞台用の台本)ちゃんと小説を読むようになったと思います。
メンバーの中に図書館司書がいたので、一気に身近に感じるようになったのも大きいでしょう。
(その人はぐいぐい読書しろとは言いませんでしたが、彼女が面白いと言えば、間違いない感はすごかった……後からその本も出てきます)
そんじゃま、ヲトオさんがハマった小説をよいしょとお出しします!
※例のごとく発売順でも読んだ順でもありません、思い付いた順です。
※物語の内容にはあまり触れません、ほぼ私の感想。なので偏っています。
※中に児童文学が紛れ込んでいますが、ヲトオさん的には小説です。
※今回は作品の国内外は分けていません。
※上がっている小説はほぼ作家読みをしていますので、〇〇先生の△△は紹介しないのか?! と思われませんように。
ヲトオさんの好きなものを好きな順にお出ししております。
※本屋さんで手に入る(であろうも含む)小説のみお出ししますよ!
以上の点をご了承いただきました上で!
レッツ☆ゴーーーー!!
・十二国記シリーズ/小野不由美
ご存知、中華風、転移ものファンタジーの金字塔!!
十八年ぶりの新刊が今年の二大ビッグニュース!!(もうひとつは一番最後に……ううぅ引っ張る〜ぅ)
いよぉっ!! 待ってました!! !! 本当に!切実に!! 信じて待ってて良かった!!
(まさに戴国民の心境)
しのごの言う気は無いっす!! 未読の方はもう、いいからとりあえず読んで!!!! としか。
苦しくてしんどくて辛くて……んんんん! もうイヤ、勘弁して!! となりますが。
なのに最後にぱあぁぁぁぁっと光が射す感じが堪りません。(酷い感想センス0で残念)
延王は私のキングオブキングです。
山田章博さんの挿絵もステキ。
シリーズのどこから読むべきか話題に上がっていますが、やはり私は無難に「月の影 影の海」をお勧めします。楽俊という名の安全装備があるから!! あと青猿のCVを大泉洋氏に設定するっていうライフハックをついったで見たから!(事故軽減、しんどさを回避します笑)
(アニメ見ました……キャスティングはステキ……なので、読む際はCVで脳内再生されることもあります。だがしかしですね。山田章博さんの絵が良すぎるゆえの焼かれた感と、話の端折り具合が、私には合いませんでした)
・守り人シリーズ/上橋菜穂子
児童文学でファンタジーなのに、ストイックでハードボイルド……ごちそうです。
主人公が30代女性……これ児童文学……だよ! いいんだよ! バルサが格好良いから良いんだよ!!
文体が児童書だけあって、読みやすいですな。こちらも中華風? 大陸風とでも言いますか。(マンガは平気、藤原カムイさんの絵柄は好き。ドラマは……ふふふ? でした)
・すべてがFになる/森博嗣
友達司書からの第一の刺客。
ミステリとは、理系とは、を初めて知った。
タイトル回収にシビれますな。
そんで犀川先生は何気に名台詞が多い。
西之園君との会話も洒脱だねぇ。
(マンガ、ドラマ、アニメにもなりましたね……焼かれたと思いました……焼かれるんだろうなと分かっていて見る私も私ですが)
森作品は大体読破だけど、やっぱりミステリの方が好きです。そんでS &Mシリーズが一番好きです。(で、Vシリーズでへっくんバレしたとき昇天しかけた)そういう(思いもよらない叙述の)とこだぞ! 森先生!!
百年シリーズも好き。癖に刺さる。
・博士の愛した数式/小川洋子
第二の刺客。(しかし作家読みならず)
博士とルートの優しい時間に心がぎゅうとなる。
何故か知らんが、ヲトオ弟も本を持っていた。(どさくさにパクってやったので、今は私の手元にある)
・ホテルカクタス/江國香織
第三の刺客。(こちらも作家読みならず)
クリスマス企画で、音楽朗読劇をこの作品でやりましたん。
私、数字の2の役でしたのほほ。
大人の童話って感じがして素敵。
あなたのために書かれた物語だと「どろぼうのどろぼん」も投げてきた。
舞台にしたかったそうな……。ほんわか優しいおはなしでした。犬が出てきたしな! ヲトオさんが犬好きだからとも言っていた。
この刺客はやり手で、マンガも音楽も時々投げつけてくる。恐ろしい子……。
まぁ刺客はここまでにしておいて。
・シャイニング/スティーブンキング
いやもう作品が多すぎてどこを推したらいいのやら。短編でもものすごい面白いものもあるしで……ねぇ?
この作品のように父と息子の話が特にぐっときます。(友情みたいのも熱いけど)
あと日本人には馴染みの無いものでも、アメリカの方の不気味で怖いもの……ほう、なるほど確かに怖いわコレ! も知れました。
地下室と黄色いレインコート怖い!!
さすがにダークタワーシリーズのあの分量には手が出せず未読。いや、ムリでしょあの多さ。
・ダレンシャン/ダレンシャン
海外ついでに。児童文学ですな。最後コレ……えー?! なったけど、楽しめました。
面白かったけど、ラストがえー?! なだけに作家読みに至らず。
いやでも面白かったよ! ヴァンプもの好きだし!!
・ハヤブサが守る家/ランサムリグズ
『ミスペレグリンと奇妙なこどもたち』
映画から読み始めました。ジュブナイルものっすかねコレ。ダークファンタジー?
あちらの作品の一人称の語り口ってこう……面白い(お笑い感覚でなくて、興味深いという意味)から好きです。
・夜明けのヴァンパイア/アンライス
『インタビューウィズヴァンパイア』
こちらも映画が先でした。ので、原作厨発動せず。シリーズも読みました。
いやもうなんなら逆にブラピの良さみが強過ぎて、原作厨ならぬ映画厨かなと思う笑。
先に見た方厨か!!
海外翻訳モノ小説は特にですが。
ヲトオさんが小説を読み始めたのが遅い+映画原作小説があると知るまでに時間差があるために、先に見た方厨が発動する傾向がある。
・しゃばけ/畠中恵
(いきなり日本に戻りおった!)
ほっこり良い話だよね。若旦那かわいいし。指で障子に穴を開けるくらい簡単に病気になる一太郎……弱かわいい!!
わんこ好きなので、佐助が好きです!!
ドラマになったけど不思議と焼かれた感は無く、楽しく見られた。(ミュージカルは観てないけど、ミュージカルて!!と大声でツッコんではみた。いろんなマンガ家さんのトリビュート漫画は面白かった)(原作が先だけど、何だろうか、思い入れの差? 原作の懐の深さ?)
・バーにかかってきた電話/東直己
『探偵はBARにいる』これも映画が先でした。ハードボイルドなのに適度に嫌味のない下品さ。硬派にいきたいのに惚れっぽい主人公。
映画はナイスキャスティング!!
松田さんがやってた高田はホント良かった。
いいバディだよねってこれ映画の話じゃーん!!
・ストロベリーナイト/誉田哲也
これもドラマ先で、原作後読み。
姫川玲子シリーズは全部読み。
ドラマ見てたので、役者さんで脳内再生されとりました。菊田かわいい菊田。
警察組織とか事件とかはドラマの方が熱い感じだったけど、小説では、人間とか、情とかの印象が強いような気がする。
まぁ、そりゃそうか!!
・龍は眠る/宮部みゆき
だから作品多すぎてどこ推せばいいのって。
人あらざる能力を持ってしまった人の悲しみ……ってとこで推してみる。
宮部作品は時代もの以外は割と読破(ファンタジーも読んだ)
パーフェクトブルーも好きだし、模倣犯は群像劇としてもすごく良かったです。
ソロモンの偽証も面白いね。(まだ映画は観ていない。いつか観たい)
・告白/湊かなえ
これは映画が先。冒頭のシーンはすごいっすな! シビれますがな!
でも小説の方がエグ味があって好きです。
作家読みせず、この作品のみ。
やっぱこう、内情とか精神とか目に見えないものを表現(しようと思ったら)しきれますからな。そこは小説の強みですもの。
・鹿男あをによし/万城目学
鴨川ホルモーとプリンセストヨトミ読んだ!
日常とファンタジーの融合加減が面白いですな! あをによしはドラマが先。
ホルモーとトヨトミは小説が先なので焼かれた感満載(ヲトオさんヒドイ! なんて勝手なんだ!!)
・夜は短し歩けよ乙女/森見登美彦
四畳半神話大系と聖なる怠け者の冒険も読んだ! 語り口といいますか。言葉のチョイスが素敵ですなぁ。くすくすと笑いながら読めます。登場人物がみんな愛すべきな感じがして良い。
(夜は〜と四畳半〜どちらもアニメも好き。絵も好みで演出も良かったので)
・ひとめあなたに/新井素子
おしまいの日とかくますけと一緒に、扉を開けて、グリーンレクイエムなど読みました。
前の方に出した作品のサイコホラーみが強すぎてですね。
とにかくキツいという印象です。
面白いというか、興味深い。ヲトオの知らない世界ですわ。
ラノベはホント読んでない!
・刀語り/西尾維新
アニメから。ラストでばっきぼきに折られて、原作読んでもばっきぼきに折られる。
つらたん。
・unnamed memory/古宮九時
このラノ、単行本 ノベルズ部門第一位!
おめでとうございます!!
ヲトオさんがなろうを知る前、個人のホームページで連載しておられた時代から、unnamed memoryは読んでおりました。
なろうさんに掲載されているのを知ったのはちょうど三年前のことでございます……。
それが……それがやっと紙の本に……そして、このラノ一位……まことに感慨深い。
こちらの王も気安くて素敵王ですわ。※始めの頃は王子※
(ハイスペックは基本装備で、器がデカいとかなんですか。延王といい、こちらを萌え殺す気ですか。というわけでこのふたりの王はヲトオさんちの王の指針)
ヲトオさん大好き魔女も、最強なのに時々ポンコツでかわいすぎる。
ラブコメを推されてますが、私はそこじゃねぇんスよ!! 奥底に流れるシリアス感……時間と記憶の膨大さ。堪らない。ぐっときます。
絡み合う因果因縁……。
いつ紙の本になるのかと待っていました。
嬉し過ぎて危うく卒倒するところでした。
そんでなろうでも個人HPでもまだ読めるとか……。(紙の本と読み比べられるなんて)
はぁ(感嘆)……。
いわゆる古典の名作は読んでいません。
ちゃんと読んだのは蝿の王くらいかな……面白かった!(ん?古典か?)
あと横溝正史作品(古典なのか?)……好き。
詩集は中原中也と三代目魚武濱田成夫……この偏り具合ときたらうへへ。
(ちょっと待て小説じゃねぇ)!!!
マンガや小説に関しての原作厨、俺の村が焼かれた感について。
若い頃こそ、こだわりが強い分、その想いも激しかったと思います。
この頃は、嫌は嫌ですが、丸くなったのかなんなのか、怒りよりも諦観ですね。
ああ、焼かれてしまったのか……的な。
ツッコミは入れますけど。
なんでやねん! と。
加えて自分が書き始めたこともあって、マンガ同様に読む数は激減。
まず若いうちは積ん読なんて私の辞書には載ってなかったのに、今はでかでかとある。
読む方もだけど、ドラマも映画も遠のいた。
ていうか、テレビっ子はこの数年で返上した。
……なんということでしょう。
時間を割く部分の「書く方」の比重がかなり大きいです。
私の心の安定の面では、今のところそれが良いです。
書いてストレス発散!!
なんという締め方か。
ここいらで一周回った感があるので、次からはその2が付いてきますよ!
そんでペースが落ちます、し、そろそろ別の新しいお話にいこうかと。
そんなわけです。
お粗末さまでした。