出会い2 〜秘密〜
二話的な感じのやつです
自分の中であまりうまく固まってない部分があり、このくらいの少ない分量で続けていきますので、よろしくおねがいします!
声も出なかった。
まるで時が止まったかのように、俺の目線は彼女に釘付けになった。
「何やってんのー?」
加那の声でハッと気づいた俺は加那に尋ねた。
「あんな子、うちの学校にいたか?」
「あの子は織鶴芽衣ちゃんって言って、基本はずっとあんな風に本読んでるの。去年私は同じクラスだったんだ。」
「へぇ、」
「何?もしかして一目惚れ?キャー、秋も年頃だねぇ、まったく〜」
「これが、一目惚れなのか...?」
「えっと〜...秋くーん?どしたー?まさかマジの一目惚れ?」
「え?、あ、いや、そうじゃなくて..」
「ちょっと来て」
加那に言われるまま、荷物を置いた俺はクラスから出た。
「本当に一目惚れなの?」
「んーと、、そうかもしれない、、こういう体験は初めてだし、」
「ふーん、迷ってるってことは本当に一目惚れっぽいね。よし」
そういうと加那は真剣な表情で言った。
「私が手伝ってあげるよ、秋の初恋」
「え」
「秋には色々恩があるからねぇ、妹の事とか、もちろん私の事とか」
「いや、でも、」
「大丈夫、私もともと芽衣とは仲よかった方だし」
「いや手伝うって何を?」
「そんなの決まってるじゃない、」
そして彼女、加那は今日1のキメ顔で言った。
「秋が芽衣と付き合う事!」
その日の帰り道、俺は加那が織鶴と一緒に帰るところを見た。お互いもともと同じクラスだったことや、加那が人付き合いが得意な方というのもあり、織鶴もそこまで嫌そうな雰囲気じゃなさそうだった。
一週間後の帰り道、加那と帰るタイミングが合ったため、二人で帰った。遊は風邪でダウンしているらしい。
「まったくあれほど新学期楽しみにしてきて一週間でダウンかよ、相変わらず病気に弱いんだな、あいつ」
「まぁ病気にかかりやすいのは流石にどうしようもないからねぇ、てかそれより」
「織鶴のことか?」
加那が意表を突かれたかのような表情を見せた
「なんでわかったの?」
「最近、毎日一緒に帰ってるだろ?それでなんかあったのかと」
「なんだ、バレてたかぁ」
「今まで隠してきたつもりだったのか」
「まぁそれでもいい情報入ったからいいでしょ」
「いい情報、かどんな情報だ?」
俺は高鳴る心臓の鼓動を悟られないように、なるべく自然体で加那を煽る
「それがですねぇ、なんと!なんとなんと!!」
「芽衣ちゃん、実はネット上で小説投稿してるんだって!!」