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ペットの犬  作者: ナオ
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 もちろん単純にサーカス団に引き取られた後活躍し、それの元持ち主であるという自慢が出来る様になり鼻高々になる事を夢見て手放す者も数多くいた。


たしかに言い値で引き取られた元ペット達は、サーカス団の一員として華々しく活躍していた。

中にはTVやネット、雑誌等で人づてで騒がれ人気が出た犬もいた。一部の犬達はトップスターになった者もいた。

人々はその活躍に魅了し、『次は我がペットが・・・』と思う者も少なからずいた。


だが、それこそがサーカス団の思惑の一つであり、多額の興行収入、出演料もろもろお金はどんどん入ってくる。だからこそ今でも希望者には言い値で引き取る事もできたのであった。

まさに世界規模にまで成長したからこそ出来る事であり、それにより発言力も持つ様になっていった。

出演するかしないかで視聴率の変化。再生数の増減。まさにサーカス団の鶴の一声でメディアを席巻していった。

甘い汁に群がる者達が続出したのは言うまでもなく、その傘下に加入希望者はあとが絶えなかったらしい。


とにかく犬1匹の価格は天井知らずで、ひとたびオークションに出されるとかたっぱなしから落札されていった。落札した者もそれ以上の価格でサーカス団が引き取ってくれるのでまさに万々歳であった。


だが、犬以外の値段は以前と変わらずサーカス団も見向きもしなかった。

これには愛犬家達以外の不平の声も上がっていたが犬特需と言える有様ではその意見も次第になりをひそめてしまっていった。


なぜ、サーカス団は犬のみに固執していたかは解らなかった。

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