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自分は今1匹の犬を飼っている。
名前は「ペッケン」由来は見てお分かりの通り、ペットの犬。
略してペッケン。自分自身でも実に安直な名前だとは思っている。
だが今では気に入っている。
まあ、もっとひねりのいい名前が浮かべばよかったのだが、あいにくと自分は名前を適当に付けてしまったかもしれないとは心ながら後悔していないわけでもない。
どこか心の中では、昔数日しか会えないでいたが可愛がっていた祖父母の家の犬達の最期等を聞いていただけに、『どうせいなくなるだろう』と当時安易に名付けてしまったのかもしれない。
その安易な気持ちがのちに後悔する事となるとはこの時は思いもよらなかった。
その日までは・・・。




