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少女格闘伝説シリーズ

立喰いそば

作者: 坂崎文明

その男が入ってきた時、みんな、奴が逃亡中の殺人犯だということに気づいていたと思う。


でも、そば屋のオヤジはいつものように注文を聞いて、月見そばを出した。


常連さんも適当に雑談してて、あまり男を気にしてなかった。


冷たく無視するでもなく、突き放すでもなく、曖昧にその男の存在を許すような不思議な雰囲気が流れていた。


男がガツガツとそばを喰う姿から、こいつ、そばが好きなんだなということが伝わってきた。


みんなもそばが好きだったから、気持ちが分かったんだろうね。


男はそばを食べ終わると、ありがとうと、ひとこと言って店を後にした。


たぶん、やつも気づいていたんだろうね。


その後、派出所に自首したらしい。


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― 新着の感想 ―
[良い点] みんな優しいですね。素敵なひと時だなと思います。
2019/10/18 18:59 退会済み
管理
[良い点] とてもよかったです 殺人犯なのでいかなる理由があろうとも、これから向き合うべきことになるでしょうが、幸あれ
[一言] 短いので手軽に読めたのですが、まるで昭和の時代の一場面のようで昔はこんな事もあったのかもと楽しめました。 またそば屋に居合わせた人達の器の大きさ、愛が半端ないですが、自身に置き換えた時には…
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