杞憂
いつも通りに学校行って、今日もやっぱり女子数人集まってあちこち恋バナでわいわい盛り上がってた。
「もし、彼氏に別れようって言われたら、どうする?」
「あれぇ?どしたん?彼氏に言われたん?」ニヤニヤしながら聞かれた。
しまった。先週のあのマイちゃんたちの事が気がかりで、考えてたことが口に出てしまった。
「うーん、まぁそうなんだけどね」
ここで『友達の話なんだけど』って言ったって、信じてくれない。
「私はできたら別れたくないんだけど・・・・・・別れようって言われて、どうしようって」
マイちゃんの気持ちになって言ってみた。
うーん・・・・・・とみんな考え込んでしまった。
そんな真剣に考えてくれるんだ!
「あ、でももう別れるつもりだから大丈夫だよーちゃんと話し合ったし。気にしないでーちょっと聞きたかっただけ」
いい話題作りにはなったかも。
「そうだよねぇ。だめになったらだめだもんねぇ」
「そんな男気にするのだめだめ」
「はい、次つぎぃ!」
「うわぁ、辛かったねぇ・・・・・・もうそんな重たく考えなくて、そんなの忘れて次いったらいいよ」
みんな答えがいっぱいで、けらけら笑いながら談笑してた。
そっか。なんとなくわかってしまった。私は考えすぎなんだな。
もうちょっと肩の力を抜いて、楽観的になりたい。
恋愛に前向きにならないと、なにもはじまらないみたい。
あと、みんな以外とちゃんと考えてくれたのが嬉しかった。
人の相談なんて、適当に答えてるもんだとちょっと見くびってた。
新しい物の見方が増えるから、みんな私の恋愛の師匠なのだ。
持つべきものは友!ありがとうございます。
今日はみんなのいいところを見れた気がした。
悪いところよりいいところを見つけていきたい!
次は、本物の自分の恋愛相談ができるようにがんばる!
新しい目標!ちょっとずつがんばろう!
単純な考えで、なんか燃えてきた!
学校からの帰宅途中の電車の中でマイちゃんから連絡が来た。
「新しい彼氏ができました!この前はゴメンネ。今度遊び行こ」
うん、切り替え早いな!
けど、良かった。ちゃんと前を向いてる。
みんなが嬉しいと素直に嬉しい。これは本当。
私の心配は本当に杞憂だった。それでよかった。
おめでとー!今度詳しく聞かせてねー!って返信してすっきりした気持ちでおうちに帰った。
私はすぐに一喜一憂しちゃう単純なおばかなんだ。