自己
あの日、あの時、あの場所で出会えたこと
愛されたことは決して嘘じゃなかった。
私は段々と確実に壊れていった
自ら傷付く事で満たされていった
バカみたいだとわかっていながら
甘い痛みに沈んでく
しあわせだと思うのはただの一瞬だってわかっていたけど、それでよかった。
他に何も要らないから私を満たして欲しい。
高校生の私は普通の恋愛が出来ると自惚れていたんだ。
『恋とか愛とかいうものはいつも突然やってくる』
と誰かが言っていたけど、まだ私のところへは来る気配もない。
別に、強がりで言うわけじゃないけど、来て欲しくもない。
本当に興味がないの。
愛し愛され好き嫌いなんて全く要らない。
日々をのんびり過ごすことで精一杯。
変に達観してるというか、冷めてるというかドライというか。
はっきり言って自分でも可愛くないと思ってるから恋愛に前向きになれない。
イロゴトにみんな熱くなっちゃって、でも恋愛に夢中な女の子は可愛いなって思ってるよ。
上から目線でしょ?可愛くないと思ったでしょ?
わかってる。私もそう思ってる。
今日も女の子だけで自然と集まって学校帰りにハンバーガーなんて食べて適当にお話してるんだけど、女の子というものはどんな時も恋バナが大好きらしい。聞くのも話すのもね。
もちろん、お話を聞くのは大好きだよ、私も。
聞いたことそのまま、たまに脚色も入れて面白おかしく自分の体験として違う他の人に語れるから。
私はハッタリで生きてた。恋愛に夢中になる自分の想像すらできなかった。話を聞くだけでお腹いっぱい、もうほんとに今日もごちそうさまです。
好きな人なんか居やしないけど、話を合わせとかないと女の子というのはすぐにノケモノにしちゃう。
適当に話を合わせて、みんなと同じようにしなきゃ。
神経すり減らしてみんなと同じようにしなきゃ。
とにかく、私は恋愛なんてものに興味がなくて、むしろ私を選ぶ人なんか居ないと思ってて、背も低いし、女の子らしくないし、可愛くないし、自分のイイ所なんて無いし・・・・・・
自分に価値なんか無いと思ってる。
可愛くなくて本当にごめんね。