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2限目

ひっそりと2話目

 「うぇ〜…」

 昇降口の人だかりを見て、思わずそう言いながらその場に佇む。

 「すげ…。どうすんのよ…、これ…。そうだ、確か北門の方に…」

 行こうとしたが、『北門もダメ!?』と、近くにいた新入生らしき生徒たちの声が聞こえたので

 「北門、パス!」

 とは言え、此処でグズグズしている訳にはいかないので、

 「…しょーがい…。突貫しますか…。」

 そう呟き、人垣をかき分けていく。

 「チョイとゴメンよ〜。」

 それでも、行って帰ってで揉みくちゃにされてしまった。





 歩きながら、クラスの確認をする。

 「ほほぅ、4組か。一番端じゃん。」

 『めんどくさー』等と思いながら、教室に向かう。階段を上がり、3階へ。その間、クラス分けを見ながら2人の友達のクラスを調べたが、先に教室に着いてしまった…。

 「ありゃ…。先に着いちゃった。仕方ない、後は席でだなぁ…。」

 1-4の教室に入ると既に同じ中学の出身者のグループが幾つか出来ていた。

 「アタシの席はっと…。」

 黒板にはデカデカと『入学おめでとう!』と書かれ、その下に『座席は、出席番号順に着いて下さい。』とあった。

 「ふむ…。じゃあ、ここだな。」

 席に着いて、名前探しをしようとしたその時、何と予鈴が鳴ってしまいそのすぐ後に恐らく担任(であろう)教師に、廊下に整列させられ入学式の会場である体育館へ行くように促された。










   私立倉岡高等学校

 自由な校風が人気で、進学率・就職率共に高い学校である。

 校則もそれ程厳しくなく、生徒にもそこそこ優しいのが特徴なのであった。

 しかし、違反者には情け容赦の無い厳罰が待っている。と、まことしやかに、囁かれているのも事実なのであった…。










 入学式も何事もなく終わり、教室に戻った後、担任と各生徒の自己紹介及び、クラス委員を決めた後

 「この後は、『部活動勧誘の会』が行われる。まぁ、説明会だな。強制ではないが色々な模擬店等も出てるので興味が有れば参加してみるといい。では、今日はここまで。他のクラスはまだ終わってないから、チャイムが鳴るまで五月蝿くしないこと。クラス委員、初仕事だ。号令を。」

 そう言って、担任の権田[ごんだ]先生(こんな名前でも[失礼。]女性で割と綺麗な人)が号令を促した。


 先生が出て行った後、徐々に周りが騒がしくなり始めてきた。


 えっ?自己紹介ですか?至って普通に済ませましたよ?変に気合い入れすぎるとこれからの3年間が痛いモノになりかねないッス〜。行ける所まで地味にっ。

 と、そうこうしてる内にチャイムが鳴り、教室内が一層慌ただしくなる。

 「さて、アタシも動くか…。」

 そう思いながら教室を出た途端、誰かに声を掛けられた。

 「真夏さぁん。」

 「よう、真夏。」

 「二人とも。おつ〜♪」


 この二人はアタシの親友達で、『倉岡 柊』と、『東山 勇』である。

 どうやら、部活勧誘会に行くために待っていてくれたみたいだ。


 「勧誘会に行きませんか?真夏さん。」

 「行ってみようぜ?どうせこの後暇だろ?」

 「応。何かオモシロイモノ有るかなぁ。」

 「楽しみですわ。」







  次回、部活勧誘会で何かが起こる!


 かも…?

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