表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ワークマン無双・神コスパ装備で未登録ダンジョン攻略〜熟成生ハムを密造していたら、エリート公務員が陥落した〜  作者: 荒屋朔市
「古泉荘」お取り潰しの危機!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

5/29

第5話:ダンジョンと多目的施設


『緊急。門前に「税金泥棒(公務員)」を検知。即座の隠蔽工作を推奨するよ』


 窓から外を覗くと、古泉荘の朽ちかけたブロック塀の門を前に、濃紺スーツの男が立っていた。


「あ〜、マジだ。玲那レナさんに連絡」

『了解』


 俺は溜め息を吐きながら玄関へ向かった。


「県庁ダンジョン対策課のサハルだ。立ち入り調査をさせてもらう。拒否する場合、過料の対象となる」

「大家さんが対応します。上がってください」


 タクティカルスーツの胸元に、『早春 敬介』というネームプレートが光っている。案内した居間では、玲那さんがお茶を淹れていた。


「いらっしゃい。お役所の方がこんなボロ屋に何の用かしら?」

「接待は受けない。私は法に……」

「あら、ただの粗茶ですのに」


 頑なな態度を崩さない役人にも、玲那さんは余裕の笑顔だ。早春サハルは咳払いをした。


「率直に言います。探査機に反応が出ている。住民には立ち退きを……」

「でも、古泉荘は若者のためのシェアハウスなの。この地下にあるのは、ただの『多目的スペース』よ。『地域貢献型』でやってきているし……」

「これは地域住民の安全を守るための調査です」

「立退き命令が下れば、私も住民も路頭に迷うことになるのでしょう? 保障していただけるのかしら? 税金負担が増え続ければ、庶民の命を脅かすのはダンジョンなんかじゃなくて……」

 

 玲那レナさんが「のらりくらり」と舞いながら毒の鱗粉を撒き散らすの確認し、俺は裏階段から地下へ降りた。

 ダンジョンの大穴の前には、「キッチン用アルミホイル」を巻き付けた自撮り棒を振り回す光紗ミシャがいた。他にも、アルミホイルをパラボラ状に成形し、雑多な素材で組み上げた世にも奇妙な「自作6G中継器」。


「地下でも動画アップロード爆速じゃんね! 見た目アレだけど、中継器マジ神だて〜!」

「上に、早春(サハル)さんが来てる。この意味は分かるよな?」


 陰気な場に似合わず、陽だまりのような笑顔の自称チューバーアイドルが、その笑みを硬直させた。パニックで騒ぎ出す前に地上へ追いやり、中継器を片付けて、ジヴに次の指示を仰ぐ。

 虫除け用ミント水が薄く香る空間に消臭剤を撒き散らし、ダンジョン独特の獣臭を徹底的に除去する。さらに、一年中気温が安定している地下を利用した「魔物肉の熟成生ハム」は保冷バッグに収容。


「ジヴ、他には?」

『隠蔽完了。……でも、シュウがゴミ捨てに動き出したね。廊下の軋み音がいつもより大きいよ』

「シュウさんなら問題ない。危なそうな板は避けてるって言ってたから」



次回:フラグ回収、古泉荘崩壊の始まり。


投稿時間は、本日19時50分です。


続きを読んでやっても良いぞと思ったら、

ブックマークと★★★★★をお願いします!


何卒お願い申し上げます。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ