4話
3日後、実力テストの結果が帰ってきた。
「…ふう…」
結果は…まあまあだな。少し不安もあるけど
「どうだった?」
「…英語、34点」
「赤点ギリギリだね…平均、32点と低いけど」
今回のテストは難しかった。元々、英語は苦手だったからな。しかし、平均が34点は終わってんだろ。赤点はこの学校は30点以下だから問題ないが…
俺は小さくため息をついた。心臓が少し早く打つような感覚があった。
「そっちは?」
「56点だよ」
「おお…高い…」
「普通だよ」
…風間、平均は32点だぜ?平均の24点以上は普通に高いからな。
「ゆるいよねこの学校」
「そうか?数学は?俺は62点」
「73点だったよ」
「高いなおい。平均何点だっけ?63点だったよな?」
「いや、59点だったよ」
そうだったか…全然先生の話を聞いてなかったな俺。少しやばいな…まあ、平均59点なら問題ない。
「国語は58点だった」
「62点だったよ。平均は56点だったね」
「おお、3教科平均超えだ。まあ…クラス順位27位だったけど」
「12位だったよ」
「何点差だ?」
俺は34+62+58=154点
風間は56+73+62=191点…37点差か。まあ、そんくらい差があってもおかしくないが…
「平均51点か俺は」
「俺は63点かな」
「高いなおい」
「平均点の合計は…147点だね」
平均50点いかないのか…今回のテストは難しかったが平均50はあると思ったな。49点か…こりゃ、先生たちキレるだろうな…
「7点差か…これで27位だぜ?」
「みんな勉強したってことだよ」
「ワークくらいしかしていないからな…家でゲームしてた時間のほうが長かった気がする。」
ワークやった程度じゃ駄目なのか。これ、春休み明けテストなんだけどな…みんな勉強するのかやっぱり
「学年の順位は?俺、76位」
「俺は28位だね」
「え?高くね?」
「クラス順位8位だったよ」
トップ10は言っているのかよ!?いや、入ってもおかしくないが学年順位が28位だと?このクラス、どんだけ平均高いんだ…。少し戦慄が走る。
「お前高いな…え?高くね?」
「みんな、それなり休みを満喫していたってわけさ」
「ということはこのクラスそれなら優秀な人が多い?」
「そうなるね」
やばいな。その場合、中間テストの平均、このクラス高くなるだろ。勉強しないとまずいなぁ…
「勉強しないといけないな」
「英語が問題だね」
「うわぁ…俺苦手なんだよな英語…」
「俺も苦手さ」
は?お前それなら点数取っているだろ。今回の実力テストそれなら難しかったけど?
「50点以上取っているお前が苦手?いやまあ、お前がそう言うならそうなんだろうけど」
「苦手だけど勉強したら50点くらい取れるよ」
「そう?う〜ん」
勉強か…苦手だな…スマホで英語アプリで英語学習やってみようかな?
「あら、どうしたの?」
「ん?」
青野か、俺たちに自慢でもしてきたのか?
「テストどうだった?」
「まあまあだったわ。国語86点、数学64点、英語68点だったわ」
「高いなおい。英語高くない?」
「普通よ」
「平均32点だよ今回」
平均の倍以上超えてあがる。合計何点だ?
「合計点は?」
「218点ね。」
普通に高くない?え?そんなに高いのか?
「平均…72点だね。俺より高い」
「そっちの平均は?」
「51点」
「63点だよ」
「永井低いわね」
「うるせえ」
平均より高いからいいんだよ。
「順位は?」
「クラス順位4位、学年順位17位ね」
「もっと高い…いやまあ、平均72点ならそんなもんか」
こいつ、勉強できるんだな…まあ、赤点取ったとか聞いたことがないし、風間と同類かと思っていたが予想以上に勉強できる奴だったわ。
「貴方はもっと勉強しないとね。私が見てあげようかしら?」
「遠慮します」
あんたと相手をしていたら勉強どころの話にならないと思うからな。俺の勝手な判断であるがなぜか、嫌な予感ってやつがある。
「あら、残念」
「まあ、1人でやったらプレッシャーかかる重さ軽くなるからね」
「かけた方がいいじゃない」
「メンタルとかストレスで体を壊すかもしれないからさ」
「ふ〜ん」
助かったぜ、サンキュー風間




