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第12王太子を、王帝にする方法  作者: レア・エイシリン
1/1

1 お父様死す

暗く小雨が降っている、私は元公爵令嬢のリリアン


「セレーナ、セレーネ、アティス、アリスター」


「お父様に、最後の挨拶をしましょう」


お父様は、病気で亡くなた

最後に、私に公爵の座を譲ると言っていた


「分かりました、お姉様・・・」


そう言って4人は、白いバラの花を火の中に投げる

私は、黒いバラを火の中に投げる

「お父様・・・」


私以外の、4人は泣いている

私も、泣いてない事はない

嘘泣きだが、泣いている・・・


「私、リリアン・クリスタルは

今日より公爵になります」


そう言って、私は後ろにいる

ルビーレットの領民たちに言った


「リリアン様、こんな時でも冷静・・・」


「さすがですわ!」


賞賛するような声が、聞こえる

その声に、私は頭を下げる

それと同時に空が宝石(クリスタル)のような美しい虹を見せてくれた


「リリアンよ、少しいいか?」


親族達に言われ、私たちは公爵邸に戻った


「これからどうするつもりだ?」


「領の事、王太子の事、財産の事、結婚相手の事」


私は、何事もないかのように口を開いた


「領の事は、以前から練習のため

私がやる事が多かったので心配ありません」


「財産は、私に受け継ぐと言っていました」


「結婚相手は、決まっていませんが

 まだ10才なので心配ありません」


「12王太子のお世話係になれと言われています」


私は、親族達にそう言った

親族のおじい様は、頷き納得していた

だが、おじ様は不満そうに顔をしかめ言った


「12才の君が、本当にできるのか?」


私のゆういつの問題は、年齢が若すぎることだ


「お父様から、公爵になってくれと王帝からは

 12王太子のお世話係を頼まれましたので」


「私は、頼まれた事を

こなすだけなのでさほど難しくはありませんよ?」


私の耳は、時計の針が動く音に集中していました

チクタクと動くその音は遅い気までしました


「そうなら、大丈夫だな期待してるぞ?」


飲み終わった紅茶を置き、親族達は席を立った

その時、私はやっと耳が正常に戻った気がしました


「何があったら、頼ってくれて大丈夫だ」


「気遣ってくださりありがとうございます」


うわべだけの気遣い、これが貴族社会だ


「リリアン今すぐ12王太子に会いに行けだそうだ」


「分かりました、すぐ向かいます」


私は、そう言ってフラワー宮へ向かった

12王太子、何もできない無能と言われている


「どんな人なんだろか・・・」


私は、フラワー宮についた


「リリアン様ですね?

 今ローズ様は剣の訓練をしております!」


メイドらしき人に言われた私は、言った


「訓練をお見せいただいても?」


メイドは、頭を下げて言った


「もちろんでございます私についてきてください」


ローズは、私が王帝にするほどの

相応しい人物か、気になるものだ

無能だと言う噂だが、ホントか分からないだろ?


「あそこにいるのが、ローズ様です!」


メイドは、そう言って

訓練しているローズを手で差した


「ローズ様は、今何を?」


メイドは険しい顔をして、答えた


「剣の訓練です、今は第5王太子の

ダリア様と剣を合わせております、」


第5王太子、剣に迷いがない

どれほど訓練したらこうなるのだろう


「ローズ、私には分かるはあなたには才能がある」


お姉様は、いつもそう言うだから

毎日剣を合わせに来る僕に才能なんかないのに、

お姉様の剣と僕の剣が重なる、何回も何回も

僕の剣の当たった音とお姉様の音は違う


「ローズ、前より上手くなったじゃない!」



お姉様が、僕の木剣を振り払おうとして

僕が体積を崩したすると、お姉様は

僕の首に木剣を回しそこで止めた


「私の勝ち!ローズも練習したら強くなれるよ!」


お姉様は、そう言うが

本当に思ってるかは分からない


「もう一回やる?」


お姉様は僕に手を差し出した、僕はその手を取った見ただけでも分かる練習してきた手、とても太く

これが剣士の手、まるで違うと感じてしまう


「もう一回やると言っていましたが、

 挨拶だけでもよろしいですか?」


「それなら私は、今日は屋敷に帰りますわ」


「じゃあね!ローズ」


ダリアは、そう言って剣を取り

手を振って速足で帰っていった


この女の子は僕の戦ってるところを見てどう思ったのだろう、さっきまで、体が蒸発しそうだったのに今は凍りそうなくらい寒い


ここから、逃げ出してしまいたいくらいに・・・


「リリアン・クリスタルです、

 今日よりクリスタル公爵になりました」


私は、暗い顔をしているローズに微笑みそう言った

すると、ローズはもっと暗い顔をした

ローズが、声を荒げて言った


「王太子なのに、情けない」


「できないなんて、本当に王族?」


「お前が、生まれたのが間違い」


「王位継承権を放棄したら?どうせなれないから」


「君も、そう思った?」


ローズは、涙を流し屋敷の中に入ってしまった

私は、ローズを追いかけた


「お世話係は、王太子を王帝に

相応しい人材にするために決められる」


ローズは、追いかけてくる私に後ろを向いて話した

私は、それを聞いて頷いた


「私は、王帝様にローズ様の

 お世話係をしろと命令されました」


ローズは、涙で濡れた瞳を擦り言った


「王太子だから、一様だろ?」


「お父様は、僕を王帝にしたくないんだよ・・・」


私は、ローズに優しく語りかけ微笑んだ


「ローズ様、私はあなたを王帝にします」


「その素質があります!」


すると、ローズは不思議そうな顔をして言った


「さっきの、剣を合わせた所見てた?」


「自分で言うのもなんだが、超下手だっただろ?」


ローズは、自分を自虐するようにうつむいて言った


「超下手では、ありません」


ローズは、明るい顔になり

窓から光が差し込みローズの顔に当たる


「お姉様以外にそう言われたの初めて」


「僕頑張ってみる!王帝になってやる!」


私は、ローズに包み込むようにハグした

ローズは、少し顔を赤らめて言った


「ありがとう、僕に希望を持ってくれて・・・」


「いいんですよ、ローズ様・・・」


こうして今日から、私とローズ様の

王帝になるために努力するのであった



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