三之舞-暫しの休息
現在86歳おじさん異世界で前世を活かし冒険者ライフ!を絶賛投稿中です!
初めての戦いから数日後…
「休暇だ」
「え?」僕達は驚いた。軍に休暇があるのを知らなかったからだ。
「軍は交代制なんだ。週に一回ごとにAとBで交代する。」
空乃さんは声を出す。「つまり一週間は…」
「外行くなり、家で遊ぶなり、何をしても良いぞ!」軍隊長は笑顔で答える。
「はっはい!」
そして僕らの休暇が始まるのであった…
一日目
僕は家で旧友と集まることになった。
ピンポーン
ガチャ
「お久〜」
「よっ夜月!」
「上がっていいよ。創也。焰。」
「学校の方はどう?」僕は聞いてみた。
「明日から授業だし冴軍は厳しいわ、忙しいわ、しかも喧嘩なんか日常茶飯事だよ。」創也はそう言い苦笑いをする。
「まぁまぁってところかな。厳しいは厳しいけど先生とかは優しいよ蝕軍は」そう言い、焰は緑茶を飲む。
「そっちは大変だっな…」創也は少し下を向きながら言う。
「義軍は良いよ。同期は優しいし、軍隊長は親切だし、カレーは美味しいし。」
「良いな〜冴軍は毎日食パンとサラダだけだよぉ」
「蝕軍はだいたい持参かな。近くにスーパーあるし。」
「まぁ皆元気でよかったよ」僕はそう言った。
そしたら創也は「んで可愛い女性紹介してくれよ〜」やっぱり女好きな性格は変わっていない。
「そんなに居なかったって」僕は笑いながら言う。
時は流れ数時間後…
シーン
僕は部屋でふんぞり返っていた。
「休み中の予定もう終わった…」何もすることがない。
何時死ぬかも分からない。そう考えるとこれで良いのか?疑問に感じる。
ピロンッ
「ん?」
珍しいな通知が来るなんて
「どうせ創也が忘れ物したとかだろ…え!」
通知の相手は
Leyca.K
雷華だった。
【明日暇?】
そういえば軍で皆と連絡先を交換したのだった。
「バイト同じとかじゃなかったよな…」多分大丈夫だと思う。
【暇だけどなんかあった?】
【明日遊びに行かない?】
「えっ!」
ゴッ
後ろにある家具に頭をぶつける「痛った!」驚きが隠せない。何故あんな美女に遊びに誘われたのだろうか?考えても答えは出てこない。でも漢として一択しか答がない。
【はい!行きましょう!】
後日…イケブクロ駅にて
「30分も早く到着してしまった…」張り切りすぎた。それはそうだ同世代の女性と出かけるなど初めてだから張り切りすぎたのだ。そう考えていたると
「え?」眼の前が真っ暗になった。
「だ~れだ?」雷華の声が聞こえた。
「声でバレバレですよ。雷華さん」その瞬間光が指し雷華が居た。白の帽子に黒いシャツにジーンズみたいな短パンで白い素肌が日光に当たり光っているように見える。
「やっぱり?バレちゃったか。あともっとなんかフラットでいいし雷華さんはやめて呼びにくいでしょ!雷華でいいよ」
「声でわかりますよ…わかるよ雷華。ていうか来るの早いけどなんかあった?」
「楽しみすぎて早く来ちゃったんだ〜じゃあ行こ!」そう言い僕の手を引っ張って走り出す。
「ちょっと!速いですって!」
そして数分…
マンガット イケブクロ店
「雷華此処で合っているの?」陽気な雷華には無縁のところだろうし間違えただろうそう考えていると…
「今日好きなアニメの限定グッズの発売日なの手伝ってくれる?」どうせネットで有名な作品とかだろうと考えていた。あ!僕も今日発売の《魔法少女わらび餅》の限定タペストリーの発売日!こっそり買いに行くかと思い歩いていると
「あった!わらびちゃん可愛い〜」
「え…コレ買いに来たん?」なんと雷華が見ていたのは…僕の好きなアニメのエリア
「あ…うん」今更顔が赤くなっている。
「良かったぁ。いそべ餅のタペストリーまだ残っているから買うか」
「え?夜月も!」
「うん!」
「初めて見たよ!《魔法少女わらび餅》好きな人」そう言い安心した顔をしていた。
「私はわらびちゃん狙いなの!」
そして…
「マンガットカードはお持ちでしょうか?」
「夜月。出して良いよ」
「はい」
ピッ
「2万円です。」
スッ
「2万円丁度お預かりします。」
「ありがとうございました〜」
そして店から出ると約5時間経っていた。
「まさか特設エリアが他にあったとは…」
「…ねぇちょっと夜月の方が多く払ったでしょ?割り勘でいいのにぃ〜」
「ポイントの分ってことで」
「分かったよ…ん!疲れたぁ〜」そう言い近くのベンチに座った。
「大丈夫?」僕も隣に座る。
「うん。大丈…ぶ…スースー」
「え?」寝た。しかも僕の肩で
「自由奔放だなぁこの人は」
そして雷華は3時間も寝た。僕も1時間くらい寝てた。
「…んっおはよぉ」
「世はもうおやすみの時間だよ」
「え!しゅっ終電間に合わなぁぁい!」慌てているのかいきなり起き上がった。
「…もう間に合わないか。近くのホテル行こ!」
ホテルを探すと…
「空き部屋1つありますけどどうします?」
「お願いします!」
「んじゃあカップル割で6400円ね」
「え?」カップルと勘違いされたただ
「安いしその流れに乗っちゃおうよ」雷華が小声で言ってくる。
「はい」
「部屋は168号室ね」
「ありがとうございます。」
ガチャッ
そして部屋につくと…
「ベッド一つしかない…」まさかのベッド一つ同性だったら良いが、異性だぞどうすれば…
「ダブルベッドだし入れるって、じゃっ私風呂入ってくるね〜」そう言い風呂場にいった。
「…陽キャでヲタクって凄いな」つい独り言で出てしまう。
十数分後…
「良いよぉ」
「ありがとう」呼ばれたので風呂に行く
ガラッ
そこに居たのはタオル一枚で居る雷華だった。脚とかはともかくもう少しで色々と危ない。
「おっおい!服くらい着てくださいって」僕は慌てて目を隠す。
「あ。ごめんごめん!まぁ見えてないし良いでしょ。」
僕は慌てて風呂に入った。
シャワーで体を洗い、浴槽にダイブする。
ザブン!
「はぁ…」今日は色々と凄かったな…でも雷華と仲良くなれたのは良かったな。
そして風呂から上がり着替えて部屋に行くと…
「夜月早く寝よ!」雷華がベッドで座って待ってた。
「本当に寝るの!?」
「良いよこんくらい。信用してる友達だから」
「…分かったよ」そしてベッドに入った。
「ねぇ夜月?」
「何?」
「こんなに楽しかったの初めてだよ!ありがとう!」
「良かったよ。雷華が喜んでくれて」
「私友達居なかったの中高の時。ずっと1軍の子に嫌われていて…『この芋頭!』『キモヲタク!』とか言われ続けて…でも義軍学園に受かった時決めたの。最高の友達を見つけるって!だからこうやって夜月と仲良くなれたのはとっても嬉しいの!…本当は今日楽しみと緊張し過ぎて寝れなかったんだ〜人と遊ぶの初めてだし人生であんなに張り切ったの初めてだもん!」
「そうだったんだな…」僕は勘違いしていたらしい。雷華も苦しい思いをして義軍に来たことそしてそれを仮面で隠していたことを
「じゃっおやすみ〜…」
スースー
寝顔から楽しかったのがわかる。
良かった。楽しんでもらえてさぁ寝ようかな
僕は目を閉じた。
こんな日が続くと良いな…と
どうも氣雷雨です。
投稿が遅れてすみませんでした!!!
理由としましてはもうひと作品をネット大賞に出すため力を入れていたからです。
でも夏休み中こっちも多く書けるように頑張りますので続きが気になる!面白い!と思ってくださいましたら感想、ブックマーク、評価などよろしくお願いします!