二之舞-始り
現在86歳おじさん異世界で前世を活かし冒険者ライフ!を絶賛投稿中です!
キィン
「…ハァハァ」
一心不乱に刀を振る。
でもさすが首席合格者の一人蔵咲 雷華。すべての攻撃を2つの斧で受け止めてくる。
そして隣では…
「Oh!良いですねェ!」
「つ…強い」神楽君とアリアさんが戦っている。アリアさんはテラーズの弱点水月を重点的に攻める。
「そろそろ休憩を取ろうか。」空乃さんと戦っている軍隊長が提案する。
「わ~い!休憩だ〜」雷華がとても疲れた声で言い寝っ転がった。
「合格かな。君たちは戦地で戦えるほどの実力がある。」軍隊長が言う。
「良し!休憩が終わったら戦地に向かうぞ。」
「はい!」
僕たりはヘリに乗り数分…
鉄格子とシートでで覆われている人気がないところについた。
ヘリから降りると「こんにちは軍隊長」昨日僕達を案内してくれた隊員が挨拶をする。
「例のところに案内してくれ」
「は…はい」少し暗い表情で言う。
そして案内された先には…
「こっこれは?」多くの墓石が連なっていた。
「今日も来たぞ。饗歌」そう言い袋から花を取り出し、一つの墓石の前に置き目を閉じながら手を合わせる。
そこで隊員が説明する。「ここは戦地で散っていった戦友の墓です。骨どころか遺体まで見つかっていない者までいます…」
ここで軍隊長は目を開き話しだした。「君達も戦えばこうなることだって十分あり得る。それでも君たちは戦う道を選ぶか?」
僕はもう決めたんだ。人々のために戦うことを答えは…
「はい!」全員が答えた。
「良し!早速命令を下す。総員戦闘に向けて準備せよ!」
「ハッ!」僕達は動き出す。人々の平和のために…
数時間後…日は沈みきり夜になる。周りはとても緊迫な状況だ。
「テラーズが来たぞ〜!」
「総員戦闘準備!」
僕達の初めての戦いだ。もう逃げたくない。
「ヴォォォ!」多くのテラーズが現れる。足が震えてきた。だけどもうなにも怖くない。
僕は走り出し翔んだ。体は綺麗な放物線を描き…
ザシュ
相手の水月を一突きした。
思った以上に弱点を捉えれば強くない。
そして皆も動き出す。
パァン「グッギャァァァァ!」空乃さんは後ろで一匹ずつ正確に撃っている。何が凄いかってアサルトのようなものでなくピストル式の二丁拳銃を使っている。
バシュッ。一気に弓で三体位貫いた。結構な距離が離れているが神楽君は風の能力を用い、破壊力と飛翔距離を強化している。
前方では「Oh!今のは危なかったでス」いつも陽気そうなアリアさんが冷静ながら大胆に敵を倒している。僕の横では「はあぁぁぁ!」雷華が二つの斧を豪快に振り回し、テラーズを一網打尽にしている。
…でも
「ウッ」ドサッ
「陽星!」
パァンドサッ
どんどん人が倒れていく。
時は流れ、日が昇り始めた頃…
「テラーズが引いていくぞ!」
「重傷者を早く基地に運んで!手が空いている隊員は戦友達を運ぶのを手伝って!」
「ハッ!」
戦闘が始まった頃から少し減っているように感じた。
僕は一人の戦友を墓まで送った。
胴体が三分の一ほど欠損していた。痛みを殆ど感じずに亡くなったんだろう。顔からまだ真剣な眼差しをしているように感じる。
僕は墓まで行き、彼を定位置に埋めた。
胸が苦しかった。
「各自休息を取れ!医療班は重症者の手当をしろ。」
「ハッ!」一同が動き出す。でも僕はまだ苦しくて動けなかった。戦友の墓を見ていたら…
「夜月だっけ?」神楽君が隣に居た。
「神楽君!」
「俺のことは神楽でいいよ」そう言い少し笑った。
「どうしてここに?」僕は問いかけた。
「この墓の名前見てみな」そう言い前にあった墓を指した。其処には
Kaito Kazamaki
「もしかして…」
「俺の親父だ。義軍の分隊長をやっていたんだ。でもテラーズによって殺されたんだ。俺も昨日これを見て知ったところだったんだよ。それまで行方不明なんて言われていたからな…」そう言い顔を下に向ける。水滴が地面にこぼれていた。
僕は神楽の背中を撫でた。
「大丈夫。何時でも僕達義軍の仲間が居るし、神楽が泣いているとお父様も悲しむよ。」僕はそう言うと、神楽が顔を上げた。「…そうだな。ありがとうな!夜月のおかげで元気が出たよ!」泣きながらでも笑いながら言った。
その時雷華が走ってきた。「もう!探したよ。朝食できたって。早く行くよ!夜月!神楽君!」
そう言い僕らは笑いながら走り出した。
新しい始りを信じてそしてこれからも…
こんにちは氣雷雨です。
更新が遅れて誠に申し訳御座いません。直近にテストがありましてとても小説を進められる状況でなかったのですが、小説を書きたくて書きたくて毎日少しずつ書いていたら投稿までに結構な時間が経っていました。こんな感じで投稿が遅れることが何回もありますが、それでも読み続けてもらえると嬉しいです!
これからもできる限りの投稿をがんばりますので、宜しくお願いします!