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一之舞−苦しき現実

現在86歳おじさん異世界で前世を活かし冒険者ライフ!を絶賛投稿中です!

「…え?」

ドサッ…グシャッグシャッ

何だアイツは二足歩行だが人間じゃない。其処じゃない!

「ひ…人がし…死んでいる…」もう殆ど原型がないのが多い。

「ウッ」吐き気がする。

「助けてくれ!」

「死になくない!死にたくない!ゴハッ…」多くの人が震えている。

「皆大丈夫?!」心露会長が刀を取り出す。

「良かった!これで安全だ!」多くの生徒が喜び歓声を上げる。

「はあぁぁぁ!」会長が怪物を斬りつける

ドシャッ怪物は一刀両断される。

「オオオオオオ」歓声が巻き起こる。会長は皆の方に向き笑顔をを見せる。

バァン!

「…は?」

次に僕の視界に見えたのは斬られたはずの怪物と首から上がなくなった心露会長だった。

会長の刀が転がってくる。

「ウッ嘘だろ…心露会長がぁぁ!」多くの方向から悲鳴が聞こえ怪物はまた殺戮を始める。

なんで…僕もすぐにこうなるのか?ヤダ死にたくない死にたくない…

「…夜!」

「月夜!」

「ハッ」雷華の声だ。

「逃げるよ!」

「う…うん!」僕は護身用に会長の刀を持って逃げた。

必死に走った。そして屋外に出た。

「なに…これ」外は人々が逃げ怪物はその市民達を殺していた。

「こっちです!」その方向にはこの学校の生徒だ!

ガチャン空き家に入ることができた。

「ありがとうございます。」

「もうこれで全員かもな…」

絶望的な現実を眼にした僕達は話が止まり沈黙が訪れた。

その中で口を開いたのは…「皆で自己紹介をしましょう。」僕たちを助けてくれた人だ。僕達も首を縦に振る。

「私の名前は六本木 空乃(ロッポンギ ソラノ)三号生です。宜しくね。」美しい空色の髪をしている大人のようにも見える人だ。

「風巻 神楽、一号生宜しく…」壇上でも見えた通り美青年って感じだ。

睦島 アリア(ムツシマ アリア)、二号生でス。宜しくネ!」明るい雰囲気に合った金色の髪だ。

「蔵咲 雷華、一号生です。宜しく!」

「桜坂 夜月、一号生です。宜しくお願いします。」

早くも自己紹介が終わった。でもその頃には外が静まり返っていた。

ドンドン

「中に生存者は居るか!私は義軍正隊員の者だ。外の安全は確保出来ている。」少し野太目な男の声だ。

ガチャッ

空乃さんが鍵を開け外に出る。

男の人は無線機らしきものを使い連絡をする。

ツーツー

「義軍学園生徒生存者五名確認しました。生存者捜索を終了し、基地に帰還します。」

ツーツー

「私に付いてきてくれ。」男の人は僕達を誘導し、歩き始める。

僕は質問をした。「生存者は僕達以外にいたのでしょうか?」

「…仲間からは生存者は無し。怪物は討伐完了。そう伝えられた。」

僕はその現実に黙ってしまった。

その中男の人は口を開いた。

「君達は恐らく緊急で義軍に配属される可能性がある。今の内に覚悟をしておけ。」

僕達は驚いた。それはそうだ。あんな怪物がこれからも来るのかも知れないそう考えると当然だが…僕は入軍仕立てだしとても心配をしてきた。

そして数分後…

「着いたぞ。」

硬そうな扉の前に他の人が立っている。

その人の前まで男の人は行き証明書を出した。

「通れ」

ガガガガッ

扉が開きその先に大きな建物があった。僕達は其処に通された。

「やぁ義軍学園の諸君!残ったのは少ないらしいが…」女性が声をかけてきた。

空乃さんは驚き、口を開く。「…貴方は!義軍の軍隊長 實義 晴嶺(ミノルギ ハルネ)!私達になにかご要件があるのでしょうか?」僕達もそれを聞き驚いた。

「御名答。君達には大事な用がある。君達には義軍の正隊員になって欲しいんだ。」さっきの男の人が言ってたように覚悟はしていたが、やはり驚いてしまった。

「まずは今回の件について説明しよう。まずあの怪物についてだ。あの怪物は政府が隠蔽していた未確認生命体『téras(テラーズ)』だ。この話は義軍、冴軍、蝕軍の正隊員にしか伝えられない情報だ。そして今回遂に市街地へと来たって訳。そして今日その情報を総理の緊急記者会見で民達に公開する予定なんだ。」全ての話が非現実的で、まるで夢を見ているようだった。僕はその場で頬をつねった…痛い僕は感じた。

苦しき現実を。

「受け入れ難いことだが、今から適性検査と言う物を行う。」適性検査?なんだそれは?

「アレを出してくれ。」軍隊長の後ろにいる女性が石を五つ渡す。

「これは聖霊の石。自分にあった武器と属性を与えてくれる不思議な石だ。持ってみな。」

そして僕達は石を持つ。

ドォォン

「何か落ちてきた!しかも石が光っている。」

「Oh びっくりでス!」皆が声を上げる。

「一番左の薄い青髪の子!名前は?」

「六本木 空乃と申します。」

「空乃ちゃんは…青だね。水や氷の属性だよ。」

空乃さんは二丁の銃を拾う。

「次!其処の緑髪の子!」

「風巻 神楽です…」

「神楽君は!…緑と白ね。風の属性だよ。」

神楽君は身長よりも大きい弓を拾う。

「次!金髪の子!」

「睦島 アリアでス!」

「アリアちゃんは…紫だね。毒の属性だよ。」

アリアさんは槍を拾う。

「次!白髪の子!」

「蔵咲 雷華です。」

「雷華ちゃんは…黄色だね。雷の属性だよ。」

二本の柄が長い斧を拾う。

「最後!黒髪の子!」

「桜坂 月夜です。」

「月夜君は…赤だね。炎の属性だよ。」

僕は刀を拾う。

僕達は各々の武器を持ち、軍隊長の方を向く。

「これで全員だな!今日は疲れたことだろう。ここで寝ていきな!」軍隊長はそう言い部屋に案内してくれた。

僕は部屋に入ったら真っ先にベッドに飛び込んだ。恐怖を紛らわすためだ。でも覚悟は決めた。

「僕は義軍で皆の分まで頑張るんだ!」

僕は拳を天井に突き上げる。

今日の疲れも相まってかすぐに眠りに落ちた。

どうも氣雷雨です。マスカレイド戦記を読んでくださり誠にありがとうございます!

続きが気になる!面白い!と思ってくださいましたら感想、ブックマーク、評価などよろしくお願いします!とても励みになります!

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