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第18物語 あっけない終戦

 プルミエ一行は進む。ひたすら進む。

進んだ先で見えた南京錠を前に、呆気にとられていた。


「ここを突破するのに必要な鍵は見当たらない。当初の予定通り、何とか出れないように封じ込めよう」


「そう簡単にできるかしらねぇ……」


「大丈夫。とっても簡単なことだから。"固く閉ざされた巨大な南京錠は、鍵穴が綺麗に潰れてしまい鍵がハマらずに鍵を開けられない状態になってしまった"」


 するとどうだろう、プルミエが唱えた地の文(えいしょう)でものの見事に鍵穴が潰れていくでは無いか。

まるで子供が鍵穴に噛んだガムを突っ込むかのように、ゆっくりゆっくり確実に塞がっていく。

その上で南京錠そのものを地面に埋めるように細工したことで簡単には出れまいと睨んだようだ。


「よしっ、これで任務完了!!」


「……なんていうかあまりにあっけない最後ね。戦ってすらないなんて」


「相手も創造者(リビルド)様です。いずれは出てくるでしょうが、ここまで強固にしたならすぐには出て来れませんよ」


 そもそもここまでしなくとももう1個新たな鍵を作っておけばいいのでは?と内心思っていたアルヒェは、特に口にすることなく3人でアルヒェの部屋へと戻る。


「いやしかしほんとにあっけない……。いくらなんでもこんなお話はあたしでもかかない。でも死ぬかもしれないリスクを負うよりはこうする方が手っ取り早い」


「まあ確かにそうなのだけど、訓練した意味がないわよ……」


「大丈夫ですよ。他の創造者(リビルド)様とかいらっしゃるでしょうし。それよりも、とりあえずの目的は果たせましたし今度はこの国を元に戻すところから頑張りましょう」


「それ、あたしも言おうと思ってた」


 骨が折れるなーと思いながらもあんまり口にしたくなかったことを言われゲンナリするプルミエ。

事実、ここで楽をした分苦労しないとつり合いが取れないというもの。

きっと明日からはヴァラルフ王国復興に向けて動くことだろうと思いながら、今日はとりあえず眠ることにした。


―――――あーああっけないな。我ながらこの程度のものしか書けないなんて……。ちょっと温情与えすぎたかも……

名前:狭山千夜

新たな名前:プルミエ・エール

2つ名:創造者(リビルド)

基礎能力:真言ノ刻(リフィクション)


強み:知識さえあれば、地の文(えいしょう)を使用して創造・改ざんが可能。

弱み:使用者の知識が壊滅的だと意味をなさない。仮に知識があっても世界の都合のいいように"添削"される。


応用能力:華癒ノ陣(ブロッサムキュア)


強み:死亡以外ならあらゆる生命をジャスミンの花の香りで治癒出来てしまう。例え部位が欠損しようと、痛みを伴ってもその痛みすら忘れ失った部位が再生する。


弱み:半径300m圏内でしか効果がなく、怪我人を範囲内に連れていくかその範囲内で怪我をするかしないと発動しない。

既にこの世から魂がはなれた死体は蘇生できない。

また、範囲内なら死んでさえ居なければ敵味方問わないため利敵行為として利用されやすい。


仲間:ヨリィー・ディメンション

仲間の愛称:よーちゃん


ヨリィーの能力:物語添削(リバーストーリー)


強み:対象の添削可能範囲を見つけ、それを添削し自分の力として創造・改善出来る。


弱み:サポート特化故に、攻撃用として能力を行使するのは実質不可能。

相手の方が技量を上回れば添削は行えないため能力は使えない。

サポート特化なのに添削元に力を与えれない。


仲間:アルヒェ・ハイリヒ


役職:幻想の方舟/騎士団長


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