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境界の奏詩  作者: 金鐘
3/3

老夫婦

冷たい、

そしてシャワーより優しい水が降り注ぐ。

気がついた。

「ここは・・・・・?」

周りを見渡したところ小さな滝だ。

服がない・・・・・・

記憶がわからない、よく思い出せない。

まぁいい、どうせ誰でもいい。

それよりさっきの鬼といい影といい・・・・・

いったいどうなっているんだ?

女性がどうなっていたのか気になる、

そんな事を考えているとき。

「哭様、お時間でございます。」

突然、男の声が聞こえた。

「えっ・・・・」

どうしよう?

哭様?

だれ?

返事をしようとした瞬間、石から滑ってこけてしまった。

静寂の中に響く水の音。

「どうかなさいましたか!?」

驚いたのか、男性は岩の壁から顔を出した。

「あ・・・・しっ・・・失礼しました!」

どうやら僕の体を見て驚いたようだ。

すぐに背を向けた。

まぁ、裸なのだ。

当然の反応だ。

不思議だ。

急に体は小さくなり、白く、そして美しい・・・・・

髪も伸びた。

だけど昔から自分の体だった気がする。

「あの・・・・・・」

「はい?何か御用でしょうか?」

男は背を向けたままだ。

「僕は誰?」

「えっ?」

そして男はまたこちらを振り返った。

「・・・・まずは服を着ましょう。」

「・・・・うん。」

男は壁の向こうから服を持ってきた。

初めて見る服だ、

様々な装飾が施されている。

綺麗だ、だがあの「境」という所のほうがよっぽど綺麗だ。

こんな物ただの飾りつけ、自分を偽っている。

着る気にはなれなかったが服はこれだけかもしれない、

とにかく着よう。

着てみたところ少し重い、

「さあ、御用があるのならばあちらで・・・・」

男が向いた方は壁の向こう、

見てみたい、壁の向こうを。

後一歩のところで足が止まった。

壁の向こうを見てはいけない。

見たら全て失っしまう。

そんな気がした。

今更何を迷う?自殺までして居たくなかったあの世界、

失ってもいい、むしろ失ったほうがいいんだ。

腐った部分は切り捨てなきゃ。

そう思って一歩を踏み出した。

頭の中が何かを過ぎった。

あの世界で、過ごした時、記憶が一気に見えた。

親、親族、友達、周りの人間達、

みんな、みんな金目当てで見てた。

僕が祖父と祖母の遺書で全ての遺産の権利は僕に残す。

と書いてあったのきっかけにみんながちやほやしてきた。

今まで痛みしか与えなかった親がやっとマトモナ料理を食べさしてくれた。

親族も一緒だ。

そして友達、いやただのハイエナは僕にたかり始めた。

周りの人間も急に愛想良くなった。

ただの偽り、キモチワルい。

同じ人間だと言うだけで吐き気がする。

まぁ、奴らも生きるために金が欲しいだけ、

悪ではないのだ。

まともに接してくれたのは祖父と祖母だけだった。

いつも僕を楽しませてくれる話をしてくれた。

どれも嘘のようだが僕は嘘じゃないと思う。

もう一度会いたいな。

頭の中、何か見える、

あれは・・・・なんの光だろう?

頭の中、一閃の光に飲まれた。

ああ、

隣いる、

暖かい手、

皺まみれの顔、

派手さもない渋い服、

杖を突く老夫婦。

目の前にあるのは僕たち三人の秘密の場所。

大樹の前、

異常に巨大な樹木だ。

二人は僕を見て笑った。

手を離した。

後ろの暗闇に吸い込まれた。

それで終わり。

後は覚えていない。

え~、

最近、様々な人たちの作品を見たりしています。

どうも、間に空白が多いですよね?

僕のはないのですが、読みやすいですか?

もし、読みにくいのであれば感想をお願いします。

それにより改善していきますのでご協力よろしくお願いします。

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