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ファンタジー編

今時のファンタジー小説を読んでいると女の子に対して「いや、そうはならんやろ」って展開にぶつかるときがあります。その際には「主人公はイケメンなんだ」と思えば、問題なく先を読み進めることが出来るのです。


誰が言ったかは忘れました。福本伸行作品のどれかです。

「子供の頃から女にもてる男は、そうでない男とは女に対する考え方・感じ方が違う。つまり常識が違う」

いやあ、勉強になりますね。価値観の違いを認めて、「そういう世界の住人」として処理をする。すると、問題なく物語に入っていけるのです。


「ヒロインちょろ過ぎ問題」も価値観の違いが解決してくれます。美男美女は普通の方々と物理的に同じ場所にいたとしても、見えている景色は大きく違います。普通の方々は路傍の石です。これは、なにも高飛車になっているわけではありません。普通の方々にとって美男美女を輝かしく見えてしまうことと同じです。路傍の石だらけでポツンと一人ぼっちの世界。そこに颯爽とイケメン君がやってくれば、それはなびかざるを得ないでしょう。


「ハーレム形成」について、何個か考察を読んでみました。「一夫多妻制は世界的には~」みたいなものが多いですね。間違っているとは思いませんが、メインとして語るものではないです。「自分の世界」に一人しかいない男に群がるのです。つまり女の子たちの魅力が、「主人公の世界」の格付けをするのです。尻軽感だけが目立つ女の子ばかりならば、その程度の世界、その程度の主人公、その程度の物語ということです。作品の楽しむにはこうした読み方もいいのではないでしょうか。


フツメンという単語あまり好きじゃないんですよ。不細工が必死に考え出した感があって。

それはそうと「フツメンの主人公も多いだろ」という意見もあると思います。確かにそう文章で書かれているものはよくあります。でも、そんなわけないから。「やべー、全然テスト勉強してねー」と変わらないレベルの軽口です。美女に言い寄られたり、ハプニングが起こった時の反応が全てでしょう。がっつかないんだ、アイツら。私からすれば人生で二度とないであろうチャンス、決して逃すまいと動きますよ。でも自称フツメンは違う。なんだったら「やれやれ」とか言ってしまう。そうでしょうね。美女とは「同じ世界の住人」なんだから。またこれから、幾度となくあるイベントなのです。


小説じゃなくて申し訳ないですが『DEATH NOTE』の夜神月。めちゃくちゃイケメンでしたよね。そして終盤にダークヒーローから単なるヒールに堕ちていったとき、めちゃくちゃ不細工でしたよね。ここまで分かりやすく描くか~、と思いましたよ。イケメンなんてものは記号なんです。当然、正義の記号です。そして不細工は悪の記号。非現実空間も楽しいだけじゃないですね。

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― 新着の感想 ―
[良い点] すいません、内容の本筋ではないのですが、夜神月が単なるヒールになっていったところでデスノートは見るのをやめました。一種のトラウマです。 [一言] ベルセルクの三浦先生が亡くなられたのが地味…
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