60話 神竜帝国のドラゴンテイマー
砕けたモノリスの前で黙祷し、竜の国へ帰還するべく再びルーナの背に乗る。
ルーナの鱗は所々ヒビが入り、少しだけ痛々しかった。
帰ったらすぐに再生促進のポーションを使う他、魔力詰まり解消のマッサージも施してやろうと考える。
あの施術は帝国の空竜は勿論、古竜にも大好評で、やってみるとルーナも結構喜んでくれるのだ。
「さあ、ルーナ。ひとまず竜の国へ……」
帰ろうか、そう続けようとした刹那。
「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!」
地獄の底から轟くような、尋常ならざる絶叫が響き渡る。
見れば燐光を失ったモノリスの手前、黒い捻じれが渦巻いている。
グニャリグニャリと広がるそれを見て、背筋に悪寒が走った。
「……ルーナ!」
『上空へ!』
ルーナに続き、ミルフィたちを乗せた古竜たちが一斉に舞い上がる。
直後、渦が泉一帯を覆うように広がり、闇色に染まった。
その中央、絶叫の主が這い蹲るようにして姿を現した。
「レイド……レイドォォォォォォォ!!!!!」
「ヴァーゼル……ッ!!」
再び姿を現した剣魔ヴァーゼル。
魔王を滅したことで、アイル以外の魔族は消し飛んだはず、なのに何故生きている。
……答えは封印術の使い手としてすぐに分かった。
「空間ごと封印したから、魔滅の加護の影響から外れたのか……!」
封印術を施した空間は、外部からの干渉も受けにくくなる。
でなければ外側から封印を容易に解かれ、術を施す意味がなくなるからだ。
よってヴァーゼルは魔滅の加護を受けず、魔王が滅んだ今も存命し続けている。
しかし奴とて、五体満足で封印から逃れた訳ではなかった。
夜刀神による鎖が絡み付いていた両足と左腕はなく、胴は半分がごっそり消え、流血の代わりに闇色に蠢いている始末だった。
右手に握ったリ・シャングリラで鎖を肉ごと削ぎ落とし、封印から逃れたのか。
ヴァーゼルは這いながらもこの世界に再び現れ、赫々に輝く瞳を憎悪に濁らせた。
「レイド……ミカヅチの子孫、最後の一人ィィ! 貴様さえ、貴様さえいなければァァァァァァァァァ!!!!!」
『生き汚い、それが神竜帝国に仕えていた騎士の姿ですか!』
ルーナは魔力を集中させ、口腔にブレスを充填しようとする。
俺はそれを、手で制した。
「やめろルーナ、古竜でもそれ以上は無茶だ。竜のブレスは内臓を痛める上に、生命力の魔力をごっそり削る。……それ以上撃ったら、竜の国に帰る体力までなくなるぞ」
『で、ですが……!』
ルーナは強引にブレスを溜めようとするが、やはり魔力も残り少ないようで、途中で霧散してしまった。
しかも他の古竜やミルフィたちも、剣魔の六眷属たちの足止めでもう限界スレスレだ。
……こうなったら、仕方がない。
俺はルーナへ耳打ちするように言った。
「ルーナ、皆を連れてここを離れろ。神竜帝国からフェイたち空竜を呼んで来てくれ」
『……レイド、あなたはどうするおつもりですか?』
「俺がヴァーゼルを足止めする。俺はミカヅチからもらった魔力とリ・エデンの内臓魔力を消費して戦ってたから、まだ動ける」
『そんな……! 無茶です! それにあんな大魔力の行使の反動で、体はもうボロボロでしょう。わたしがそれを、見抜けないとでも?』
ルーナはじっとこちらを見つめてくる。
彼女の言う通りで、度を超えた魔力行使で体は軋むようだ。
筋肉に過負荷をかければ一時的に立つことも困難になるように、俺の体はミカヅチの膨大な、それこそ古竜に匹敵する魔力消費の過負荷で相当消耗していた。
『レイド、今は引きましょう。そして機を待つのです、そうすれば……!』
「ダメだ。今倒さなかったら、あいつはまた復活する。ミカヅチの力がない以上、今度完全復活させたらあいつを倒す方法はもうない。……何より、簡単に逃してくれなさそうだ」
「レイドォォォォォォォォォォ!!!!!!!」
ヴァーゼルの咆哮と共に、リ・シャングリラが縦横無尽に右手だけで振られた。
それによって魔力斬撃が起こり、樹海の木々を放射状になぎ倒しながら、半透明な斬撃が空中まで迫り来る。
『くっ……!?』
古竜たちは必死に逃れるが、やはり疲労とダメージで動きに機敏さがない。
このまま食らえば、すぐにでも数体は仕留められてしまう。
「ルーナ。竜の姫様なら、仲間の古竜を大切にしてやるんだ」
『……卑怯な言葉です。あなたに命を救われてから、わたしがどれだけあなたを想ってきたか、ここまでの付き合いで知っているでしょうに……』
「……それは承知だ。でも頼む、行かせてくれ。俺もみすみす、相棒を死なせたくない」
ルーナと視線が絡み合う。
青空の中、目の前の銀竜の鱗が陽に輝き、それが一瞬にも永遠のようにも思える。
……先に沈黙を破ったのは、ルーナだった。
『分かりました。行きましょう、ガラード』
『おい姫様ッ! あんた正気か!? 片手だけとはいえ、あんな化け物の前にレイドだけ置いて……!』
『それがレイドの選択なら、信じるのもまた相棒の務め。……レイド、頼みます。どうか……!!』
「ガァァァァァァァ!!!!!」
ルーナが言い終わるより先、ヴァーゼルが咆哮を上げ、斬撃の嵐を放ってきた。
俺はルーナの背から飛び降り、詠唱を開始。
「封印術・竜縛鎖!」
古竜たちの直下に魔法陣を幾重にも展開し、鎖を網目状に張る。
それによってヴァーゼルの斬撃は阻まれ、ルーナたちに到達することはなかった。
「ルーナ、行くんだ!」
『レイド! どうか、どうか死なないで……!!』
そのまま飛び去っていくルーナたちを視界の端にして、俺は宙に張った鎖の上に立ち、ヴァーゼルを見下ろす。
「随分とおかんむりだな、ヴァーゼル。そんなに憎いか……いや、癪か。ミカヅチに似た俺に、でもミカヅチではない俺に、やられたことが!!」
「オオオオアアアアアアアアアアアア!!!!」
体の大半と魔力を失い、半狂乱のヴァーゼル。
奴は魔力を操り、擬似的に手足を再生させる。
そのまま地を蹴って、上空の俺へと肉薄してきた。
「来い、ヴァーゼル!!」
「我が贄となれ、レェェェェェイィィィィィィドォォォォォォォ!!」
俺はリ・エデンを引き抜き、ヴァーゼルのリ・シャングリラを迎え撃つ。
『リ』が再びを意味するなら、『エデン』も『シャングリラ』も異国語で楽園を指す言葉。
……即ち、双方ともに魔王により奪われた平和を再び取り戻すという意の願いの剣。
そんな神竜皇剣と神竜帝剣が、今度こそ互いを滅ぼさんと斬り結ばれる。
消耗で動きは鈍くなっていても、奴は剣魔。
剣を振らせれば一騎当千の猛者には変わりない。
首を狙って振られた一閃を、勘任せに首を捻って回避。
目視をしてからでは回避も間に合わないほどの高速、髪の端が斬られて風に舞う。
背筋が凍り冷や汗が垂れるが、奴の攻撃は大振りだった。
「……ッ!!」
一転攻勢、回避の直後、隙の見えたヴァーゼルへとリ・エデンを横薙ぎで振るう。
ヴァーゼルの横腹に直撃する刹那、時間が巻き戻るかの如く凄まじい速度と動きで、リ・シャングリラが防御に回った。
二本の聖剣が衝突し、金属音を奏でながら火花が散る。
──あんな体勢から防御が間に合うのか!!
直後に振られたヴァーゼルの剣は、一瞬で三本に見えた。
明らかに高度なフェイント、突っ込めば負けると勘が囁く。
大きく後ろへ跳ね飛んで距離を取り、リ・エデンで剣先を弾き上げる。
「軽いぞッ!」
俺を逃すまいと、執念で突っ込んでくるヴァーゼル。
懐に入られる前に、咄嗟に技を繰り出し迎撃する。
──神竜帝国式・竜騎士戦闘術! 竜翼輪舞!!
竜翼を描く軌道の回し蹴りによる一撃を放ち、ヴァーゼルの胴に激突。
衝撃で互いの体が離れ、たたらを踏むが、大したダメージにはなっていまい。
……足場は封印術の鎖であり、絶えず奴の魔力と力を抑え込んでいる。
なのに動きは機敏なまま、底が知れない恐ろしい奴だ。
「小童が……チョロチョロと、跳ね回るなァァァァァァァァ!!!!!」
咆哮を上げ、牙を剥くヴァーゼル。
動きの速度が格段に上昇し、回避すら隙になりかねないと悟る。
真正面からの防御重視で立ち回り、リ・エデンの頑丈さに任せて攻撃を捌き続ける。
下段からの振り上げを逸らし、右からの斬撃をいなし、横薙ぎを受け止める。
打ちなる火花を散らし続け、踊る剣戟、丁丁発止。
「何故だ。背信の騎士と化し、この手を血ですすぎ、屍山血河を進んできたこの身が! ……今、一歩届かぬ。若造の首を、未だ落とせぬ!!」
「よく聞けヴァーゼル! お前は自分のため、武を磨くため魔族になったと言った。だがそれと同時に、お前は人間最強の武器をなくしたんだよ。それをなくしたお前は、いつかこうなる定めにあった!」
「最強の武器……? 馬鹿な。リ・シャングリラを持ち、神竜帝国式の剣技を数百年以上鍛え上げた我が肉体こそ、最強の武器。人間最強の武器などと、笑かすなレイド!!」
ヴァーゼルから放たれた上段突きを下から跳ね上げ、奴の胴を蹴って距離を取る。
「だったらな、ヴァーゼル。教えてやるよ、俺たちの持ちうる最強の武器を」
「……」
ただ黙って俺を見据えるヴァーゼル。
奴に向かい、俺は自分の胸に拳を当てた。
「それはな、陳腐ながら心だよ、ヴァーゼル。互いを思いやる心、助けて力になってやりたいって心。それがなかったら、俺は今頃ここにいない」
そう、初めてルーナと出会った時、もしも唸る彼女をただ凶暴な古竜だと見放していたならば。
きっとルーナは命を落とし、俺も神竜帝国から追放された時点で彼女の助けを受けられず、倒れていたかもしれない。
もしもミルフィを見ず知らずの他人として放置していたなら、俺はきっとアイルと出会わず、魔族に関する情報の多くを得られなかった。
もしもロアナやメラリアたち猫精族を助けようと里に向かっていなければ、俺はリ・エデンを手にできず、ヴァーゼルにこうして対抗できなかった。
……今なら分かる。
誰かを思いやる心と、それに報いようとしてくれた仲間たちの心に、俺は今まで何度も救われてきたのだと。
「でもヴァーゼル、お前にはないだろう、そんなもの。己の武を極めるために仲間も故郷も裏切ったんだ。お前は魔族としての力を得る代わりに、人間最大の武器を、心を失った!」
そしてそれは、ミカヅチの記憶でも見ていた。
離反したヴァーゼルの瞳には、かつての輝きはなく、ただ力への乾いた渇望のみが漲っていた。
「お前にあるのは力への望みでも、祈りでもない。ただの執着、ミカヅチを超えられなかった現実への妄執だ」
「……。…………そうか」
ヴァーゼルはただ立ち尽くし、俺を見据えたまま。
「我の…………長きに渡る願いを、妄執と語るか」
「そうだ」
「我はここまで強くありながら、最大の武器をなくしたと」
「そうとも」
「ならば…………ならば、ならば、ならば! レイドォォォォォォォ!!!!!」
ヴァーゼルは鎖を蹴って、大きく跳躍。
上段に大きく振りかぶって、神速をもって突撃してきた。
「貴様が示せ、示して見せよ! 確かに我が肉体、貴様と古竜によりこの有様よ。だが……だがだが、どうだこれは! それでもなお、一対一の果たし合いではこちらに分がある!!! 最強の武器を持つならば、何故に我を圧倒できぬか! 最強の武器を貴様が持ちうると言うならば、それを我が眼前に示してみせるがいい!!!」
ヴァーゼルの渾身の魔力斬撃の余波で、総身が斬り裂かれて血が吹き出す。
リ・シャングリラからの直接の斬撃は防げても、その余波である魔力斬撃のみでも十分以上の威力。
これが剣魔、ただ力の頂に至ることのみを望んだ男の果て。
「……ああ。示してやる。じゃなきゃお前は収まりがつかない。真っ向から打ち砕かれなきゃ、未来永劫こうやって蘇り続けるだろうよ!!」
俺はリ・エデンに込められた最後の内蔵魔力を消費し、魔滅の加護を再起動する。
陽光のような暖かな輝きが、リ・シャングリラに絡みつく魔族の魔力を消失させてゆく。
「ハッ! そんな体で、まだ魔滅の加護を扱うか! 皇竜騎士としての素質は認めるが、お前の体が失血と魔力過負荷で限界を迎える方が先だ!」
ヴァーゼルの言葉の直後、全身にギシリと嫌な音と感覚が走って視界が揺らぐ。
失血と魔力の負荷で、これ以上ないほど限界が近いのを身を以て悟る。
……それがどうした、今更止まれるか!
「無謀で結構、全力で上等だ!! ヴァーゼル!! 俺が倒れるその前に。お前が捨てた心の力で、お前を滅してやる!!!」
叫びながら、足場にしていた封印術・竜縛鎖を全て消失させる。
その瞬間、俺とヴァーゼルは宙に投げ出された。
「貴様……高所からの落下で道連れを狙うか!?」
「だったら、どうしてリ・エデンの力を解放したと思う!!」
俺はヴァーゼルの体を掴み、再生したての手足で動きが鈍い奴の懐に入り込む。
ヴァーゼルの攻撃をあえて受け続け、これまで温存していた体力を解き放った動きは、奴の防御の動きよりも数瞬素早かった。
「うおおおおおおおおおおおおおお!!!」
片手でリ・エデンを振り上げ、ヴァーゼルの胸部に突き立てる。
途端、魔滅の加護が最大限の力を発揮し、ヴァーゼルの体を焼いていった。
「ガアアアアアアアアアアアア!!!??? き、貴様、最初からこれが狙い! これが狙いで、上空にて待ち構えていたか!!!」
「弱っていても、お前は最強の四天王。策を練っての撃破は必然だ!!」
「グッ……ハハハ!! 見事だ小童! だが貴様、人間がこの高さから落下すれば助かるまいぞ! 樹海の大木、何本分の高さか!!」
ヴァーゼルは全身の力を失ったのか、リ・シャングリラを手放し大の字になる。
これで奴は戦闘不能だが、夜刀神の封印を突破したこいつを確実に倒しきれるとは言い難く、俺もこのままでは相打ち狙いがいいところ。
……そんなふうに、ヴァーゼルも考えているのかもしれないが──
「──おい、ヴァーゼル。まだ忘れているのか。人間最強の武器は、心は、種族だって超えて互いを思いやれるってな!」
『レイドーーーーーー!!!』
叫びと共に、高速でルーナが帰還し迫り来る。
ヴァーゼルを尻尾で跳ね上げ、ルーナは宙にて俺を前脚で掴んだ。
「馬鹿な、魔力切れの古竜が今更何を……!?」
「誰がルーナだけって言った。……フェイ!!!」
『皆の者、かの魔族を滅せよ!!!』
『レイド。力になりにきたよっ!』
『全く、少し見ない間に勇敢になったな。後は任せな!!』
ヴァーゼルがハッとした表情で見上げる先、神竜帝国にて過ごしていたフェイたち空竜が十数体、円を描くように空中に滞空している。
この樹海から神竜帝国はさほど距離が離れておらず、竜たちの翼ならひとっ飛びだ。
だからこそこうして、間に合ってくれた。
俺が皆を大切に想うように、皆も俺に応えてくれた!
『現世に蘇りし皇竜騎士に! 我らが誇らしき友に! 今こそ我らが威信を示さん!!』
フェイがそう言い放った瞬間、空竜たちの溜め込んでいたブレスが一斉にヴァーゼルへと殺到した。
各属性の空竜たちが放ったブレスは混ざり合い、虹の閃光となり、魔滅の加護よりなお強い魔を滅する輝きと化した。
「神竜帝国の、空竜どもに! 敗れるか!! ……この身が、焼かれてゆくかァァァァァァァァァァ!!!!!」
「お前が私情で見限った神竜帝国を、今までずっと守ってきた、その空竜たちの子孫がフェイたちだ。──主と竜に背を向けし、神竜帝国背信の騎士。最後は竜の怒りで滅されよ!!」
ヴァーゼルはブレスの圧倒的熱量を受け、今度こそ体を塵に変えてゆく。
体内に宿る古竜をも超える膨大な魔力で抗おうにも、奴の胸には魔の力を滅する聖剣──神竜皇剣リ・エデンが刺さったままだ。
最早一切の抵抗は許されず、ヴァーゼルが逃れられる道理も一片たりともこの世に存在しない。
最後の最後、ヴァーゼルは俺を瞳に映し、小さく唇を動かした。
「レイ……ド…………。これが…………ああ。確かに。我にも、俺にも、いた。…………心を通わせる友も、騎竜も。…………な、あ、ミカヅ……チ……………………」
ヴァーゼルは最後に、人間だった頃の何かを思い出したのだろうか。
その微かな声音も、空竜たちのブレスと、集まってきた古竜たちの勝鬨の咆哮でかき消えた。
塵になったヴァーゼルを見届け、ルーナは俺を背に移動させ、小さく呟く。
『レイド、あなたという人は……』
「悪かったよ、ルーナ。でもありがとう」
『全く、本当はお小言を言いたい気分ですが……。あなたも反省している様子ですし。今は皆から発されるこの熱気に、身を任せてしまいましょうか』
「……えっ?」
満身創痍で呟くと、ルーナは古竜と空竜たちの中心に飛翔し、背にいる俺を竜たちに示すようにして言った。
『この戦、我が相棒たるレイドの偉業として相違なし! 皆の者、新たなる伝説の名をこの場にて唱えよ!!』
『『『ドラゴンテイマー、レイド!!!』』』
『『『レイド……皇竜騎士レイド!!!』』』
『『『我ら竜種に、天地に新生した皇竜騎士の加護あり!!!』』』
(皇竜騎士の加護……?)
突っ込む間もなく、古竜も空竜たちも関係なく、周囲を舞うように飛び続ける。
幾重にも円を描くように、風を纏いながら、途切れることなく。
のちにウォーレンス大樹海の竜舞として語り継がれる力強い躍動を前に、俺はしばしの間、ルーナと一緒に見入っていた。
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