表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神竜帝国のドラゴンテイマー  作者: 八茶橋らっく
3章 猫精族と守護剣
47/93

47話 猫精族の里へ

 猫精族への里へ出発する朝、俺は古竜の姿になったルーナの背に旅の荷物を括り付けながら話しかけた。


「悪いなルーナ。俺たちを連れて行くだけじゃなく、荷物まで運ばせちゃって」


『構いませんよ、この姿のわたしからすればほんの小さな荷物ですから。それにあなたが行くと言うのですから、わたしも同行するのは当然です。レイドがわたしを助けてくれたように、どんな時でも力になります』


 頼もしいことを言ってくれたルーナにありがたさを感じつつ、俺はふと横を見た。


「それにしてもルーナはともかく、まさかガラードまで一緒に来てくれるなんてな」


『へへっ、姫様が行くなら護衛くらい必要だろ? 何より久々の旅は面白そうだしよ。安心しな、ヘマはしねーさ……ってロアナ、ちょっと縄がキツイぜ』


「だって、ガラードは飛び方が荒いし。これくらい強く括り付けないと荷物が落ちちゃうもん」


 ガラードはロアナによって、体に荷物をぐいぐいと括り付けられていた。

 こんな調子ではあるが、ガラードは竜の国にいる古竜の中でも腕利きだ。

 話を持ちかけた時は面倒臭がられて終わりかと思っていたが、必要とあらばしっかりと力を貸してくれる好漢でもある。


「メラリア、そっちも準備はいいか?」


「メラリアは大丈夫です。しかし……」


「えぇい、どうして妾も一緒に行かねばならんのだ!?」


「……当然。竜の国に置いて行ったら何をしでかすか分からないから」


 騒ぎ立てるアイルとそれを諌めるミルフィを見て、メラリアはどこか不安げにしていた。


「アイル、メラリアが心配そうにしているからしばらく黙ってくれ」


「……!?」


 命令すると、テイムの紋章が効果を発揮して輝き、アイルを強引に黙らせた。

 ちなみにこの旅のメンバーは俺、ルーナ、ガラード、メラリア、ロアナ、ミルフィ、アイルの七名で、少数精鋭で素早く目的地へ向かうプランである。


 魔物のいる地へ行く以上、精霊のミルフィは当然戦力になるし、アイルも魔族としての力を(必要があれば)振るってもらうつもりだ。

 ロアナはメラリアと同じく道案内役で、古竜二体に乗って行く都合上、道案内役も二体の上に一人ずつ乗るべきと判断した次第だ。


 その後、準備を整えた俺たちはルーナとガラードの背に乗った。

 俺とメラリアがルーナの上へ、ミルフィとロアナとアイルがガラードの上へ。

 ガラードの方がルーナより体格がいいので、少女三人を無理なく背に乗せられたのだ。


「レイド殿、出発前に改めて感謝を。メラリアたちだけで行けば、全滅の可能性すらあった。しかしレイド殿が力を貸してくれたおかげで、こんなにも素晴らしい面々が集まった」


「お礼なら、全員無事に戻った後でな。さあ、それじゃあ行こうか。ルーナ!」


『掴まっていてくださいね!』


『おう、俺の上に乗ってるお嬢様がた三人も落っこちねーようにな!』


 ルーナとガラードは翼を広げ、一気に上昇していく。

 そうしてそのまま、メラリアの案内通りに猫精族の里へと向かっていった。


《作者からの大切なお願い》


ここまで読んで頂きありがとうございます!


「面白い」「続きが読みたい」

と少しでも思ったら広告下の

「☆☆☆☆☆」を押して応援をお願いします!!


皆さんの応援とポイント評価が面白い作品を作るモチベーションになっていきます!


そしてブックマークも押して今後も物語にお付き合いいただければ何よりです!


どうかよろしくお願いします!!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ