レポート 【精霊の蓄積】
…これまでの進捗
Bチームはこの世界の精霊の特性について更に考察を深めた。
精霊は非活性の段階では物質と不干渉である。しかし各精霊には好みの環境に集まり増殖する特性があることから、今回その特性を利用した生物や道具が存在するのではという点に着目した。
なお、各精霊がどんな環境を特に好むのかについての詳細は未定である。
【精霊の特性】
・精霊の蓄積: 非活性状態の精霊が特定物質へ集積・増殖などを行い、物質内やその周辺に留まることを指す。[魔力の蓄積とも呼ばれる]
・蓄積素材: 鉱物や生物の中には特定の精霊が好んで寄ってくるものがある。特に生物の場合その部位は皮膚・毛皮・筋肉・血液・骨と、種族によって多岐に渡る。それら精霊は栄養として吸収されたわけではなく、あくまで後天的に環境に誘われ蓄積するものである。
また一部の生物はそれら精霊を生存戦略に活用するが、中には偶発的に蓄積されるのみで自身では特に活用しない生物もいる。[蓄積能力の高い鉱物・生物は魔法素材とも呼ばれる]
・魔石: 蓄積能力の高い鉱物、または生物の魔法素材から抽出した成分を固めて結晶化したもの。自然に周囲の精霊を集めるものや、一定期間聖域に置くことでより高い濃度で精霊を蓄積するものがある。
【設定したもの】
・団子の小部屋: ダンゴセンキョウダイが棲む森へと繋がる小部屋。
・ダンゴセンキョウダイ: 小さな陸生生物。外皮に磁精霊を蓄積しており、外敵に襲われると身体を丸めて周辺の仲間とくっつきあい捕食を回避する。規模の大きいものではその塊のまま動き始めることもあり、そうして自らを大きな一つの生物に擬態させる。ただし周囲に満足な量の仲間がいなかった場合、丁度手頃なひと塊となって捕食者の前に転がることとなる哀しき生物。
また外皮に磁精霊を蓄積して群れによる擬態を行う同じような生態の生物は、哺乳類や魚類などにもいると考えられる。
レポート作成者:宵闇




