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第54期将王戦第7局の前夜祭を開始いたします。

 将王戦第7局の前夜祭にすることができたのだけど

今回は土曜日で道場があって行けないため1人参加なのだ!

会場のユートピアホテル東城は電車で1時間弱しかからない場所だったのでまぁ大丈夫かなぁと。


 雪野将王と黒羽二冠という超人気棋士2人のタイトル戦だから

前夜祭の倍率がすごかったみたいだけど運よく当選した。



 招待状を持っていざ、前夜祭会場である芙蓉の間へ!!

中学生以上は大人料金なので8000円也。

交通費と合わせれば今日だけで1万円近くの出費だけど一片の悔いなし!!

むしろ楽しみだ。ごはんもたくさん食べよ~と。


 芙蓉の間の中には老若男女たくさんの人がいた。


「若い女の人がたくさんいる。」


 その中でも若い女の人が特に多かった。

最近の将棋イベントは女性の方が多いと島崎さんが言っていたな。

うーん。青葉将棋道場では常連の女性はいない。

どうすれば道場に来てくれるんだろうな。

でお、イベントに行く層と道場に行く層は被ってないようだから

比べても仕方ない。


「それでは18時になりましたので第54期将王戦第7局の前夜祭を開始いたします。」


 そうこうしているうちに前夜祭が始まった。

最初は主催新聞社の専務、市長と市議会議員、ホテル支配人の開会のあいさつがあった。

特にホテル支配人のお話しは聞きごたえがあった。

今回が初めてのタイトル戦誘致で、元々将棋好きだった支配人が社長や経営陣に将棋の素晴らしさ

をプレゼンして誘致にこぎつけたようだ。


「前夜祭、参加棋士のご紹介です。将王戦第7局立会人の福田文緒九段です。」


 司会の方が参加棋士の名前をあげていく。

棋士の先生たちは座っていて私には見えなかったが名前が呼ばれると立って挨拶

したので姿を見ることができた。


「続いては氷見静湖ひみせいご六段です。」


 氷見さんって女流アマ名人戦のときに島崎さんを連れ出した人だ。

今回の大盤解説者なのか。黒羽二冠のお弟子さんだからいろんな聞けそうだ。

楽しみ、楽しみ。


 参加棋士の紹介が終わり、ついに主役の登場を待つのみとなった。


「では、本日の主役のご登場です。雪野冬馬将王と黒羽暁哉くろばねときや二冠のご登壇です。」


 2人が登場すると割れんばかりの大きな拍手が会場全体に響いた。

私も力一杯に拍手をして手のひらが少し痛い。


 しかし、このお2人本当に絵になる。

職業がモデルでも全然おかしくない。


「雪野将王と黒羽二冠に将王戦第7局に向けての意気込みをお伺いします。

黒羽二冠からお願いします。」


 黒羽二冠が中央のマイクの前に立つ。


「この度はユートピアホテル東城様、前夜祭に参加者の皆様、関係者の方々に厚く御礼申し上げます。

明日の対局は熱戦だった過去6局を上回る名局になると思います。

私の将棋を見て楽しんで頂ければ光栄です。」


 と言って黒羽二冠は深々と一礼して下がった。


「黒羽二冠ありがとうございます。では続いて雪野将王にお言葉を頂戴いたします」


 雪野将王が中央のマイクの前に立つ。


「この度は将王戦第7局の前夜祭にご出席頂きありがとうございます。

今回、初めてユートピアホテル東城さんに来て、とても綺麗なホテルで驚きました。

昼食に頂いたカツカレーもとても美味しかったです。

今日、明日と泊まる部屋が露天風呂付きということでとても楽しみです。

実は去年のこの日、7局目に勝利して将王を獲得しました。

この1年間、タイトル保持者としての立ち振る舞いを

勉強をさせて頂きました。

黒羽先生が言っていたように第7局は名局になると思いますので

大盤解説とイベントの方も楽しんでください。」


「雪野将王ありがとうございました。では、花束の贈呈に移ります。」


 熱の籠ったスピーチだったな。

雪野将王ははんなりとした穏やかな雰囲気なのだけど

内にあるハートは熱く真摯なところは雪野将王の大きな魅力だ。


 その後、かわいい女の子2人が雪野将王と黒羽二冠に花束の贈呈があった。

スピーチのときは堅めだった表情が雪野将王は穏やかに微笑み、

黒羽二冠も屈んで花束を受け取りほのぼのとした雰囲気が会場を包んだ。


「これにて開会式終了です。皆様ご歓談をお楽しみください」


 開会式が終わりこれからは自由時間のようだ。

どうしよう……よし、ごはんを食べよう。



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