56話(最終章):リチャードの北陸温泉巡り3
温泉巡りの旅の疲れもあって、その晩は早めにベッドに入った。翌朝、9時に、安田商事・橫浜支店に顔を出し、安田太郎支店長に、お土産の信州そばを渡し、息子のハロルドを宜しくと頼んできた。次に、ハロルドの所へ行き、お土産の信州そばを渡し、また、たまには、サンディエゴに来いと言い、サリーが、ハロルドをハグした。
元気でねと言って橫浜支店を後にし成田行きの高速バスで、14時半に成田空港に着き17時発のサンディエゴ便の搭乗手続きをして、5月23日に成田を発ってサンディエゴに2017年5月24日11時に到着して、家に戻った。やがて夏になり、リチャードとサリーとクルーズ仲間で、サンフランシスコへ行った。
ロサンゼルスへ行ったりして、クルーザーヨットを楽しんだ。8月には、クルーズ仲間8人と、交代しながら、シアトルまでの7日間のクルーズを楽しみ、8時間交替で、無寄港で6日半で、往復した。 一方、橫浜のハロルドは、2015年9月29日に5570円で15000株、買った東京エレクトロン株を2017年9月29日に23500円で売った。
この結果。投資部として累計42億円の利益をもたらした。その後、涼しくなり、やがて寒くなり、12月、今年も、12月24日の安田商事・橫浜支店の盛大なクリスマスパーティーが行われ、仕事仲間が今年の仕事についての総括と、来年の目標について語った。ハロルドは、累計42億円と言う利益を出せて、最高の年だと言った。
最後に、安田太郎支店長が、来年からハロルドを副支店長に昇格させると発表し今後もしっかり稼いで欲しいとハッパをかけた。その後、2018年を迎えた。2018年1月24日に、以前2014年5月8日に任天堂株を10300円で8000株、買ったものが49800円で売れて、累計で75.4億円の利益を橫浜営業所にもたらした。
この業績に、安田太郎支店長が良くやったと言った。その後、アメリカ株だけで無く、ヨーロッパ、日本では、ほぼ横ばい、新興国の株式も通貨も下がり、アメリカ一人勝ちの状況になり、やがて、アメリカ株も、乱高下し始め、天井が近いことを知ったハロルドは、これ以降、株を多く持つことはリスクとなる考えて、株を買うことは無くなった。
そうして、様子見、姿勢を続けると、案の定、乱高下し始めて、株の売買は、しなくなった。夏は、奥さんのジャネットと北海道を10日間かけて、ドライブして函館、小樽、札幌、旭川、美瑛、富良野、帯広、釧路、根室、知床を回って、帰って来た。そして2018年10月に、安田商事橫浜支店の安田太郎支店長が60歳を迎えて定年となった。
その後、ハロルドが若くして支店長に昇格という指令が安田商事本社から届き、10月16日に、安田太郎からハロルドに、支店長室を明け渡し、がっちり握手して、今後とも頼むぞと、安田太郎がハロルドに言うと、わかりましたと答えて、安田太郎さんは、安田商事を去って行った。
12月の第二土曜日に、ハロルドは、ジャネットと共に橫浜から橫浜新道で藤沢、茅ヶ崎から西湘バイパスに入り、雪をかぶった霊峰富士の素晴らしい景色を見ながら、安田商事・橫浜支店の今後の発展と、奥さんのジャネットとの末永く、健康で楽しく生きていくことを、西湘バイパスから見える、雪の霊峰・富士山に誓った。(終了)
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