29話:ハロルドの結婚式
2003年4月10日に、リチャードの長男のハロルドがジャネット加藤と一緒に、ユリの花を持って、やってきた。そして、突然、6月12日に、この近くの教会で結婚式を、あげたいと思っていますので是非、参加して下さいと言われ、おどろいたサリーが、ハロルドが何にも言わないから、驚いたわと言った。
立派な結婚式場で豪華な結婚式を挙げないのと聞くと、アメリカ人らしく、フランクに多くの仲間に祝福してもらえれば、それで十分ですと言うので、サリーが、レストラン予約して、懇親会をしたら良いと言い、リチャードに予約してもらいますよと言うと、ありがとうございますと言い、30人位、参列してくれるようですと言い、3日前までに最終的な人数の確認を入れてと言った。
ジャネット加藤が、大学卒業して、今、弁護士事務所で経理と弁護士の経理的な仕事の手伝いをしていますと教えてくれた。リチャードが、とにかく、おめでとうとハロルドとジャネット加藤におめでとうと祝福した。6月に結婚するには、何かあるのとリチャードがジャネットに聞くと、ただジューンブライドはローマ神話からきているらしいのです。
しかし全く関係なく日本ではただ単に6月の花嫁は幸せになれると信じられているんですよと笑いながら言った。やがて、結婚式となり、リチャード家の全員が、指定されてた教会に、ちょうど昼の12時に行き、総勢30人程度の結婚式に参加して、皆、それぞれ、祝福の花を持って集まり、新婦が結婚式の儀式を始めて指輪交換した。
その後、キスして15分程で、あっけないくらい短い時間で結婚式が終わった。その後、車で5分のレストランに移動した。レストランには大きなウエディングケーキがあって、ローソクに火をともして、新郎、新婦が、その火を吹き消すと、おおきな拍手がわき起こり、陽気なウェディングパーティーが始まった、
お客さんのスピーチが始まり、そのうちに、お祝いの歌が披露され、1時間ほどで終了した。シンプルだが、幸せいっぱいハロルドとジャネットの、微笑ましい結婚式が終わった。ハロルドとジャネットは、リチャードの家から車で10分ほどの、海辺のマンションに新居を構えて、会社に通うようだ。
帰り際に、リチャードとサリーが、早く、可愛い孫の顔を見たいなというと、ジャネットが顔を赤らめて、それは、神のみぞ知る世界ですわと、恥ずかしそうに笑った。新婚旅行は、まだ決めていなくて、今年の夏休み、シアトルに新婚旅行を計画しているとだけ教えてくれた。暑い夏が終わり、秋風が吹き、涼しくなり、いよいよ寒くなった。
12月、クリスマスパーティーを終えると、2004年があけた。2004年の1月16日、日曜に、サリーとリチャードが、あらかじめ電話をして、ジャネットとハロルドのマンションを訪ねた。その部屋に入ると、彼女の趣味の明るい色の家具が置いてあり、薄いピンクのカーテンが、良くあっていた。大きな窓から太平洋の眺望が素晴らしかった。
紅茶とケーキを出してくれて1時間ほど、歓談して、ハロルドの住まいを後にした。4月になって、リチャードとサリーが夏のバカンス、旅行を、どこにするか考えていたところ、リチャードが日本の温泉と山を見たいと言い、日本への旅行が計画された。その後2004年7月のバカンス・シーズンに、リチャードとサリーが、計画通り、安田商会の発祥の地、日本の橫浜へ旅だった。
10日間の入社以来、初めての長期休暇をとり日本旅行、2004年7月6日に、サンディエゴを11時45分に飛び立ち成田到着、翌日16:45。2人は成田空港に到着して羽田空港行きのバスにのって18:45分に羽田空港について、タクシーで羽田空港近くのホテルに19時に到着した。この日は移動で疲れており、シャワーを浴びてビールを飲むと、熟睡してしまった。




