魔法の適正
「はぁ、今日は疲れたなぁ」
僕はベットに横たわる。
しかし今日だけで色々なことがあったものだ、地球のみんなは元気にしてるだろうか、母さんにも何もしてあげられなかったなぁ。
まあ今更だけど、今日は疲れたなぁ寝よう。
―――
「ふわぁぁぁ」
目が覚めた、今日は街の中をブラブラ歩こうかな、ギルドとかもあるかも聞いてみるか。
僕は部屋を出た
「おはようございます。」
昨日の子だ
「おはよう、あのここの街にギルドみたいなものはあるかな?」
「冒険者を目指しているのですか?でしたらここをでて右の方に進むと見えてくると思いますよ。冒険者はみんなあそこに集まるのですぐ分かると思います。」
「ありがとう、じゃあ行ってきます。」
「怪我には気をつけてくださいー」
僕はギルドへと向いながら街を見ていくことにした。
ふーむ至って普通だ街を見ている限りやっぱり店が多い、飯屋や、服屋、武器屋なんかもある。
そんなことをしながら歩いていると路地裏から声が聞こえて来る。
「ちょっと、私たちはなにもしてないわよ!」
女の子がチンピラに襲われてるのか?身体は強化されていると言っていたのでまあチンピラには負けないだろう、ここはいっちょカッコイイところ見せちゃいますか。
「おい、お前ら女の子を集団で襲ってなにをしているんだ!」
「あぁ?何ってこいつらが俺たちの、宝石を奪ったんだよ!」
「だから私たちはそんなことやってないって!」
「うるせえこの男もまとめてやっちまえ!」
そうはさせない
「ハッ!」
「うぉあ!」
動きがまるで止まってみえる
「なんだお前!全員でかかれ!ぐぉわ?!」
「私も手伝うわ」
ほう、この子も戦えるのか
「分かった。じゃあ僕が先に奴らにつっこむから、そこを仕留めてくれ」
「了解」
僕はチンピラ軍団に突っ込んで行く、大したことない動きが丸わかりだ、そこへ女の子の拳が炸裂する。痛そー
「これで全員かな、君たち大丈夫?」
「えぇ大丈夫よ助けてくれてありがとう、私は、シオンこっちは妹のリオン」
「あの、助けていただいてありがとうございます。」
「困った時はお互い様だよ。」
それにしても二人とも可愛いな、シオンはロングリオンの方はショートだ二人とも綺麗な銀髪をしている。
「あの助けてもらったお礼になにかしたいのですが」
「え?お礼?じゃあギル初めて小説を書いて見ました。
ドに連れて行ってもらえないかな」
「あら奇遇ね、私達もちょうどギルドに向かってた所なのよ。さ、行きましょ。」
僕はシオンとリオンとともにギルドへむかった。
―――
ここがギルドかぁ中にはいろんな人がいる筋肉がすごい人、剣を手入れしている人様々だ。
「さ、受付はこっちよ。」
「あぁ、今いくよ」
受付の方へと歩いた
「こんにちは、冒険者志望の方ですか?」
「はい、そうです」
「では今から手続きを行いますのでこちらにサインをよろしくお願いします。」
アベトモキ...っと
「アベトモキさんですね、カードを発注しますのでしばらくお待ちください。明日にはカードが出来ておりますので明日改めてお越し下さい。」
よし明日まで暇だなにかしようかな
「あの、」
リオンがこちらに駆けつけてきた。
「ん?どうしたの」
「良ければ一緒に食事しませんか?私達もここにはきたばかりなのでお話とか出来ればいいなーと思って」
「あぁ、それなら全然かまわないよ。」
女の子に初めて食事に誘われた、これは断れない
遅れてきたシオンとともに食事へ行くことになった。
―――
ほーいろんなメニューがあるなぁ
ラーメンやカレーなどの地球の料理もちゃんとある
「注文きまった?」
「それじゃ僕はラーメンにしようかな」
「じゃあ私カレーにする」
「私もカレーにしようかな」
よしじゃあ注文しますか
―――
...さあ異世界のラーメンとやらの味を調べてやるか...
「お待たせいたしましたー、ラーメンとカレーです。」
香りはいい、問題は味か
「なかなか美味しそうじゃない」
「じゃあ食べましょうか」
「「「いただきます」」」
パクっ、
ん?意外といけるこれは醤油ラーメンだなスープは濃すぎず薄すぎず麺も生麺のような味わいだ、これは旨いな
とみんなで昼食を済ましていろんな事を話した。
「そう言えば、魔法ってどうやって使うの?」
「魔法って、魔法にはその属性にあった適正な能力がないと使えないのよ」
「適正?」
「魔法には炎、水、土、光、闇、そして無という属性があってそれぞれの適正がないと魔法は使えないんです。」
「へぇ、その適正って簡単に分かったりしないの?」
「えぇ、分かりますよ」
リオンはかばんから6つの石を取り出した。
「この石で適正の有無が分かります。例えば私は炎、水、光の魔法適正があります、この赤い炎属性の石を手に持つと...」
リオンの手の中で石が光り出した。
「このように、適正のあるものには光を発生させます。逆に私に適性のない土属性の石を手に取ってもなんの反応も示しません。このようにして適正を確認することが出来ます。」
「無の石はないのか?」
「はい無属性の魔法は適正に左右されない言わば自分専用の魔法と言った感じでしょうか。身体強化の魔法やワープといった魔法がその類に属します」
なるほどそれは便利そうな、いつか僕も習得してみたいな
「じゃあやってみていいかな」
「どうぞなんなら全部の属性試してもらっていいですよ。」
じゃあ遠慮なく、炎の石を手に持つ、すると石は眩く光り出した。
眩しい。
そのあとも水、土、光、闇と全ての石を持ったのだが全部同じ反応を示した。
あれこれってもしかして良くあるチート主人公みたいなやつ?
ともかく僕は全属性の魔法を使える人間になったらしい。