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長政は、ファンタジー転生をお断りします!  作者: 山田ひさまさ
『ファンタジー大閤談志伝Ⅵ』
15/15

『虎姫の野望?』

更新です。


「うふふ……」

楽しげに下界を見下ろす虎姫様。


どうやら、半兵衛(泰香たいが)が無事に出産した様である。



「順調順調!」


「やれやれ、あなたもヒドイお方だ、なにもあの子を女にする必要は無かったんじゃないのかな?」


「え~何のことですか~?」


中途=リアルの非難がましい問いかけを、かるく無視する姫君。


「なにって、あの半兵衞さ」



「ああ、そのことでしたか? 仕方が無いんですよ。 『重虎』なんて諱を付けてましたから……」



「ま、まさか君は! ”虎”と名が付く者を……」


「えへへへ~っ、ご想像にお委せします」



冷や汗をながすリアルをよそに、虎姫様は下界に視線を落とした。


「まあ、竹中一族は、私の可愛い”喜助ちゃん”を殺しちゃったから、本当はその罰も受けてもらわないとダメなんですがねぇ~」


美しい容姿のわりに ”ニタリ”と、怖ろしいことをのたまう姫であった。



「しかしあの様子じゃ、お市の出る幕が無いね」

意外に日本史に詳しいリアルは、話題を必死に変えようとした……。


「おいち? 誰ですかそれ?」


「誰って、信長のいm ” グワシッ ” …to」

虎姫のアイアンクローが、リアルの発言を封じた。なにげに爪が出ているのがコワイ!

リアルの顔面に深々と爪が突き刺さっている。



「へ~そんな方が、戦国時代にいたのですね? 初耳です。リアルさん物知りですね」


「ははは、まあオタクのボクぐらい詳しくないと、誰も知らないだろうね…ははは…」


リアルは、生き延びるために必死で迎合した。


ヘタレというなかれ、彼は流し(下っ端)のKamiなのだから……。


流しのKamiのリアルが作った薄っぺらい世界とは違い、本当の女神が創り上げた世界は緻密である。

それこそ、現実世界との差が無いのである。


つまり、ある意味『本物の世界』であるのだ。



 リアルがうっかり、ファンタジーな事をやらかしてしまったのは、ちょこっと昔の話である。

それ以来、彼は虎姫のパシリとして扱き使われながら暮らしている。

まあ、ここ数百年の話だが……。



虎姫が覗き見していたのは、『弱小浅井』の世界です。


どうやら虎姫様は、”お市の方”のことを、あまり好ましく思っておられないご様子である。



何故なのかはそのうち書くのだろうか?

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