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長政は、ファンタジー転生をお断りします!  作者: 山田ひさまさ
~ プロロ~グ 『Kami』との出会い ~
1/15

まて、同意していない。やめてくれ。

いきなりの転生。

後に、猿夜叉丸になる男の転生の理由


”諸事情により投稿が遅れるため、秘蔵のお話しを特別公開いたします。”

いきなり降り始めた強い雨。


雨あしが、さらに強まり、フロントガラスを叩く、視界が効かない。


”カッシャカッシャ……”


 ワイパーを最大限ガンガンに働かせても、前が見えない。


「うわ~っ、いきなりの春の嵐だ、こんなの台風じゃねえか?

異常気象でもこれはないわ~。

天気予報当てにならねぇ~。桜の花がみんな散っちゃうよ」


 これ以上運転するのは危険だ、諦めて車を止めるようか?と思いながらも、湖岸道路を北上した。


もうすぐそこに、お気に入りの公園があるんだ。

そろりそろりと徐行しながら車を走らせた。


「ヤレヤレよっと、到着~っ」


さすがに『前が見えない運転』は神経をすり減らす。

ADバン(社用車)を、『豊公園』の駐車場に停めて一息ついた。


「ふ~ぅ」

この公園の駐車場はもちろん無料だ。


駅まで走れば数分の好立地なのに、剛毅なことだ。


多少雨あしが弱まったようだ。


車に積みっぱなしだったボロイ傘を差し、駅前へ向かう。


 確かに、駅のすぐ傍にも駐車場があるにはあるが、もちろん有料だ。

目指す、スーパーも「1000円以上お買い物をすれば…」、1時間はタダだ。

でも俺は、何となくここへ車を止める。


言って置くが、俺は「ケチ」じゃないぞ。

この公園が好きなのだ。


 すぐ目の前には、『琵琶湖』が見える。


「琵琶湖はいい、ささくれだった、こころが洗われる」


少しばかり薄雲っているが、そこはあえてスルーだ。

見渡す限り、琵琶湖だ。(あたりまえか?)

子供の頃は、あの琵琶湖の向こうに『アメリカ』があると信じていた俺。


笑うなよ。

「海の向こうにアメリカがある」と保母さんに聞いたんだ。


 琵琶湖の向こうは、京都・大坂、名古屋よりも遠いんだ。

同じ滋賀県なのに、感覚的に姫路、浜松ぐらいに遠い。

なんと言っても、周囲は200km。向こうは遙か先だ。

100km以上は離れている計算だ。


 京都、大垣、岐阜、敦賀、名古屋といった、県外の大都市の方が遙かに近い。

新幹線利用なら、確実に大阪、姫路、浜松のが近いのではないか?

少なくとも、同じお金を払うのならば、他県の観光地にまで行った方が面白いと思う。


ん、俺は、一体何を考えているんだ?



 長浜の町に生まれた俺は考え事しながら、駅前をめざし傘を差して歩いた。

あいにくの曇りで、伊吹山が見えない。

少しばかり残念に思いながら、うつむいて歩いていた


”ん!!”


気付くとそこには……。

白猫がいた。真っ白な、白い猫だ。


笑え、シロだょ。


 『猫好き』の俺は、野良だろう(?)

猫に異常な興味を示し、近寄ろ……”ビシッッ!!!!!”…とした。



~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~



『あれ?』


「あな~たは、神を~信じま~すか?」


へ?


「あなたは、死にました」


嘘?


「雷に撃たれるはずの、猫をかばって、あなたは死にました。

おおっ、なんと、健気で勇敢な若者だ~!私は感動を禁じ得ない~っww」




……というわけで、神様(自称)にたいそう感激されました。


「近年希に見る、心正しき若者よ!」


そんな、偶然です。


「なんと謙虚な!!」 

 

いえいえ


「私の力で、転生してあげよう。『と・く・べ・つ』サービスだよん」


いえ、仕事がありますんで、できれ…ば…


「お~それは……無理ぃ、死んだ人間は元には戻せなぁ~ぃ……ごめんょ」


そんなむちゃくちゃな!


「大丈夫、ま~かせて。ハーレムチートで、うはうは、だよ君ぃ」


え、ハーレム?


「そう!エルフ、猫耳、ドワーフ、犬耳にスライム、何でもござれのファンタジーな世界に連れて行ってあげよう」


いえ、イイです。


「遠慮ヮ無用だ。奴隷ハーレム、OKだよ~。」


ううう、ちょっと興味があるかも……。


「というわけで、同意を得たことだし」


まて、俺はなにも言ってい…


「私はKamiだ、心に願うだけで良いんだよ~♬。

君の願望を満たしたあげよう、心配は要らない。私はKamiだ、(恥ずかしいだろうから)

何も言わなくていいよ、君の好きなエロゲの世界に(適当に)送ってあげるよ~。

それ~っ!」


いや俺ゲームしない…えろげ?…わああぁぁああ~ああっっぁあ。


「あれ? あの子の記憶にあるゲ~ムって……」



私の作品「長政?はつらいよっ!!」


歴史パートでは描かれなかった主人公のお話。

(シリアスな歴史物に、このKamiは似合いませんよね?)


エロゲ世界へのサービス転生のハズが、主人公は……

歴史ゲーム以外ゲームをしない男だった。


『信秀の坊や』『太閤談志伝』

魅惑のハーレムチートの幕開けか?




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