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遺言屋 〜あなたの言葉、届けます〜  作者: 水月 灯
第一章 出逢い
1/8

そして出逢う

両親が死んで、もう2年が経つ。


そろそろ貯金も底をつくだろう。


僕一人ならいいんだけど…


「お兄ちゃん!おっきいおうちだねえ…!

ミオたち、ここに住めるの…?!」


まだ小さな可愛い妹。僕はなんとしても


この子を守らなきゃいけないんだ。


「そうだよ、澪。さあ、行こうか。」


目の前に広がるのは大きなお屋敷。


家を囲う塀の端が見えない。


正直…なんだ。やーさんとか住んでそうな…


いや疑っちゃダメだ。


僕らはこの家に感謝しなくちゃならない。


丁度仕事を探しているときに


アルバイト募集の貼り紙。


泊まり込みで使用人募集、問い合わせてみたら


妹もOKだと言われた。


不安はもちろんある。


だって僕だって本当はみんなと一緒に高校に行って


青春するはずだったんだ。


でもこんな好条件、


見逃したらもうないような気がして。


気づいたら電話していた。



本当に現代なのか分からなくなるような


時代劇にでも出てきそうな家だけれど、


玄関にはしっかりインターホンがあった。


「お兄ちゃん、ミオが押したい!」


「え?!うん、いいよ、ほら。届く?」


精一杯背伸びして押そうとする姿が可愛くて


ダメだ、これじゃシスコンだと悶々としていると


『ハイハイ、お待ちくださいな!』


インターホンから元気な声が発せられた。


ぎぃ、とこれまた大きな観音開きの扉が開かれる。



僕は知らなかった。


これから、それなりに普通の人生を


送るのだと思っていた。


しかしこの扉が開かれたときから


いや、もしかしたらもっと前から


僕には平凡な人生など歩む道はなかったのだ。




読んでくださりありがとうございました(*'ω')


初めて書くのでへったくそです。


でも小説って、書くの楽しいですね。

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