ここは異世界ですか?
初めての小説なので字足らず、言葉の誤りがあると思いますので、教えてくだされば嬉しいです
君たちはひきこもっている人達がなんでひきこもっているのか考えたことがあるか?
大体は誰かにイジメられたとか、夏休みや冬休みの長期休暇の後、休み気分が抜けなくてそのままひきこもるだのといったものだろう。
でも俺は、俺はもっと別の理由だ。
俺はこの世界の人間に絶望してひきこもり始めたんだ。
考えてみろ、おかしくないか。できないことをできないと言って何が悪い。やってみなきゃわからないだと、ふざけるな。
やる前から失敗することをわかっているのになぜやらなきゃいけないんだ。そもそも本人ができないと言っているのだから大人しくひいてくれればいいものを。
その他にもいろいろあるが、話すとキリがなさそうだから今日はこのくらいにしておいてやる。
あと、個人的な恨みはないけど、
「リア充、爆発しろ。」
今日は日曜日だ。友達と遊ぶ人がいれば、家で一人で、いや、独りでゲームをする奴だっているだろう。
楽しいもんな独りでやるゲーム。俺もよくやるぞ。オンラインのゲームなのにソロでやって、俺一匹狼、かっこいいってなりたいもんな、、、
ま、まぁ、俺がいいたいのはだな、今日も平和っていうことぐらいだ。
動揺を隠すために、ついさっきまで話をしていたオンラインゲームをやることにした。
「このゲーム久しぶりだな。よし!これにするか!」
選んだのは打撃から魔法まで、かなりの種類の武器がある、いわゆるフリーワールドのRPGゲーム。 このゲームで主に使う武器は弓と銃だ。
自分いうのもあれだが、なかなかうまいと思っている。なぜならほかの奴らがパーティを組まないと倒せないようなモンスターも独りで倒せるくらいには強いからだ。
それでも本当はパーティに入りたいんだけどね。
久しぶりのゲームでワクワクしつつ一旦部屋をでて飲み物を取りにいく。今日はもう部屋から出ないつもりでいるから、でかいペットボトルに入った烏龍茶とかがいいだろう。そんなことを考えながら冷蔵庫を開ける。
最悪だ、飲み物がない。
「母さん、飲み物、、、」
言い終わる前にあることを思いだした。親が出かけてることに。
困った、これは一大事だ。部屋に立てこもる作戦が台無しになってしまう。
まさかこんなところで究極の二択を迫られることになるとは。
選択1 飲み物なしで立てこもる
選択2 外にでて飲み物を買いに行く
俺は決心した。
選択2を選んでやろうじゃないか!そして、快適にゲームをしてやると。
そうと決まれば買いに行かなければ。
「うおー!待ってろよ烏龍茶!」
急いで部屋に戻り財布と携帯をポッケにいれ玄関を飛び出した。
眩しい、そして暑い。高校生活の半分を部屋で過ごした俺にとっては地獄そのものだ。
外にでて一歩目で心が折れそうだ。しかし、ここで倒れたら烏龍茶が、、、
そんなことよりもっと恐ろしいことが起きている。目の前に人がいるのだ。しかも同い年くらいの女子ときた。その女子の特徴は、ずばり貧乳で黒髪。
頼むから俺を見ないでくれ、と視線を送ると彼女はわかったというように通りすぎた、、、のではなくさらに近づいてきた。
「もしかして柊奏人君かな?」
流石にびびった。名前を覚えられないことで有名な俺の名前を知っているだと。さらに怖いのは、この女子、今日初めて見るぞ。
警戒しながらも、
「ええ、そうですけど。ていうかなんで俺の名前しってるんすか?」
と質問を質問で返した。
「やっぱり君か!私はめぐりだよ。会ってすぐで悪いけど今からこっちの世界に来てもらうから!」
俺の話を無視してどんどん話を進めていく。このタイプの女子は苦手だ。人の話は聞かないくせに、自分の話を聞いてくれないとすねるやつ。しかもなんだ、こっちの世界って、想像上の世界か?中二病乙。
と、哀れみの目でめぐりを見た。
「ちょ、私別に中二病じゃないからね、それに想像じゃなくてほんとにあるんだよ!」
「おい、ちょっと待て。なんで喋ってねーのに俺の考えがわかるんだよ。」
「だって魔法使いだから。」
「、、、」
頭がおかしくなりそうだ。最近の中二病って、心を読めるのか。ああ、怖い怖い。
「だから中二病じゃないっていってるでしょ!ああ、もう、わかった目の前で魔法見せたら信じてもらえるの!?」
もう心を読まれても動じない。一度起こった出来事には耐性がつくものだ。
「魔法?出してみろよ、もし出せたら大人しくそっちの世界についていってやるよ。どうせ無理だろうけどな。」
「いったね?じゃ、やるよ。その前に奏人の部屋はどこかな?」
「いきなりファーストネームで呼ぶのやめろ、びっくりするだろうが。あと、俺の部屋ならそこだぞ。」
と部屋を指さした。その瞬間部屋が爆発した。
目の前で起こった大惨事に言葉すらでなくなった。
「、、、」
「どう?これで信じてもらえたかな?よし!じゃあさっそくこっちの世界に行こう!!」
めぐりは妙に誇らしげな顔で俺を見つめてきた。なんとか正気を取り戻した俺が一番初めに出てきた言葉が、
「お、俺の、俺のゲームがああああああああ!!!!」
「ちょっと大きい声出さないでようるさいじゃない。それにゲームなんてなくたって今から行くこっちの世界でゲームみたいなこと実際にできるよ!」
「はっ?どゆことすか?そこんとこ詳しく!」
魔法が使えることを証明されたということは、裏を返せば俺も魔法を使えるって、ことだよな?
これは、やばい、興奮してきた。ゲームと部屋が破壊されたことなんてどうでもよくなるくらいに。
「なんだ、ちゃんと理解してるじゃん。その通りだよ、奏人も魔法を使えるんだよ!」
「めぐり、今すぐ俺を異世界に連れていけ!!」
「態度変わりすぎじゃないかな?人になにかお願い事ををするときは、ですとかますをつけなきゃいけないんだよー!」
「めぐりさん、僕は異世界に行きたいです。なので僕を今すぐ異世界に連れていってください。」
「むふふふ、いいでしょう!特別に連れて行ってあげよう。その代わり今度から、めぐりちゃんって呼ぶんだぞ?」
「わかりました、めぐりちゃん!ありがとう!」
この世界から、逃げるためなら今は恥を捨てるんだと自分に言い聞かせ、めぐりに頭を下げた。それに逃げた先が、ゲームみたいなところだと?嬉しすぎる!
「じゃ、さっそく転送するよ!」
返事をする間もなく転送魔法が発動した。辺り一面が黒に染まる。最後くらい、この世界にお別れをいう時間くらいくれればいいのに。まぁ、別にしないけど。
「着いたよ。」
「はや!」
あたりが再び陽の光でオレンジ色に染まった。思わず感嘆の言葉が漏れる。
「すげえ、ほんとに別世界だ!」
「奏人の家はもう用意してあるからね。ほら目の前の家だよ!」
相変わらずめぐりは人の話を聞かない、少しぐらい話を聞いてくれてもいいと思うのだが。
「おう、ありがとな。」
「えっ、そんな反応なんだ、異世界についたら自分専用の家があるんだよ?もうちょっと驚かないのかな?普通は?」
「当たり前だろ、わざわざ呼ばれてきてやったんだ、家くらい用意してもらわなきゃ困るぞ。あと、俺に普通を求めるのは間違ってるぞ。」
「奏人は腐ってますねー。あっ、私は王様に報告しなきゃいけないことがあるから、じゃまた後で。」
「あ、おい、ちょ、、、」
喋ろうとした時にはもう消えていた。とりあえず昼寝するか。今日は疲れた。
「あっ、烏龍茶!」