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八話 白の少女と骨と狼

 探索者ギルドの中で、二人の男達がビールを飲み交わす。

「おい、知ってるか新入り」

 屈強な男性が、目つきの鋭い青年に声をかける。

 

 新入りと呼ばれた青年は、先輩の方を向きなが言った。

「なんですか、先輩」

「お前この町に来たばかりだろ、この国のルールってもんを教えてやるよ」

「へえ、どんなルールがあるんですか?」

 

 屈強な男が指を折りながら言う。

「一つ、法を守ること」


「二つ、夜出歩かないこと、治安がずっといい国だが夜出歩くにはリスクが高い」

 

「三つ、白の女王達と、だちになっておけ」


 新入りが何かいいたげな顔をする。


「まあな、お前な、白の女王を知らないだろ」

 屈強な男が言った。

 

「それって誰なんですか?」

 新入りが聞き返す。


「七か八つぐらいの、幼い子だ、白い髪に赤い目をしている」

「・・・何で、だちにならないといけないんすか」

「安全だからだ」

「?」

 

「その白の女王はな、この国で一番顔が広い、国王から、犯罪者の長まで、大半がだちだ」

 

 新入りは冗談を聞かされているのかと思った。 


「・・・嘘でしょ」

 新入りは半信半疑に言った。


「本当だ、前、犯罪者の一人がな、居たんだ、そいつな、白の女王とだちになったんだ、それは誰だと思う?」

 屈強な男は笑いながら続ける。

「殺人鬼、シュラ、お前でも知ってるだろ」

 

「シュラって、やばい奴じゃないですか」

 新入りが驚く。

 そのまま新入りが続ける。

「国一つ滅ぼせるほどの権力を持ち、性格に難ありって奴っすか」


「ああそうだ、そいつな、白の女王のだちには手を出さないらしい」

 

「ちょっと用事が出来ました、女王探し、行ってきます」

 新入りが立ち上がり言った。


「おう、白いデカイ狼と、死神つれてるから気を付けろよ」

 笑いながら屈強な男が言った。













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