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コミュニケーション能力

 どうやら私は転生したようだ。


 私が転生したと気付いたのは4歳の時。

 強烈な頭痛に倒れて、起きた時には知らない記憶があった。

 今の姿は幼い少女で白い髪に赤い目、昔の姿は分からない。

 初めは驚き混乱もしたが、一年たつ頃にはもうこの体にも、世界にも慣れる事ができた。

 この世界には竜が居る、魔王が居る、獣人が居る、そして魔法がある。

 魔法学校も在るようで8歳ごろ私も入る予定になっている。

 父と母は貴族と呼ばれる方々のようだ。


「お嬢様、お食事の準備が出来ました」

 メイドが言った。


「・・・・・・」

 メイドを後ろに続かせ食事に向かう。


  

 一つ大事な事を言い忘れていた。

 転生でついてきた良くも悪くもある物だ。

 チート染みたコミュニケーション能力といえばいいのかそんなものだ。

 

 テーブルには父、母、兄、がもうついていた。

「今日のメニューはリア、お前の好きな魚だ」

「・・・・・・」

「そうか、この魚は嫌いか、作り直させよう」


 コミュニケーション能力がありすぎるとどうなるか、それは、話さなくても伝わる。

 自分でも意味が分からないが伝わる。

 これのせいで私は話すのがとても苦手になった。

 話す前に伝わるのだ言いたいことが、話そうとしているともう相手が理解している。

 知らないうちに私は話さないで生活するのに慣れてしまった。

 

 メイドが、魚の乗った皿に手を伸ばすのを止めさせそのまま席につく。

「・・・・・・」

「そうか、大丈夫か、リアは偉いな」

「リア俺が食べてやろうか?」

 兄が言った言葉をがん無視して魚をつつく。

 適当に自分に都合良く翻訳してくれるらしく。

 どんな事をしても大概許される、非常に不思議な能力だ。 

 




 






 

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