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トンファーと赤鬼

初投稿になります、たくと申します。

最近の主人公はトンファーを使わない!!という嘆きがあったので今回トンファー物を書きました。

結構長くなる予定なので、時間が空いて暇な時にでも見てやってください。

彼女は朝の道場が好きだ。シンと張り詰めた寒さや、独特の静けさが包むあの空間は身が洗われるような感触があり、彼女が好む数少ない場所だ。

今日も朝早くに来た彼女は、まず道場に一礼。すぐに靴を脱ぎ道場に入ると氷のように冷たい木の床が彼女を震わせる、早く体を温めたい一心で素早く道着に着替え準備運動をすると、カバンの中から相棒を取り出し、武道の神を祀る祭壇に向かい礼をする。そこには崇拝も感謝もなくただただ通過儀礼のようにこなすだけ。誰に強制されたわけでわないがこうしないと体がピシッとしないのだ、そういった儀式を通して武道をする体……戦闘体制に入る。

相棒を握ると少しだけ冷たい感触が帰ってくる、外気も木の床も冷たい、その冷たさで身も心も研ぎ澄まされていく感覚こそ彼女が好むのもだった。

目をつぶり、深呼吸。深く、深く意識を体の中へ持っていく。そうして彼女の心が外の外気と同じ位静まりかえると一気に爆発させる、目の前に激烈な突きを一発、二発の後にその反動を利用して回し蹴りを放つ。誰がみても、流麗且つ荒々しいその“型“は長年の修練の凄さを感じさせるには十分であった。

ここは青雲商業高等学校トンファー部。人は恐れをなして“鬼ヶ島“とよび、そこの君主である彼女は“赤鬼“と呼ばれていた。

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