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zero-armor  作者: planet316
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第二話 現実

ー一話のあらすじー

天城碧は廃れた医療施設で目を覚まし、記憶が曖昧なまま巨大メックに襲われる。

動けず死を覚悟した瞬間、白い閃光とともに謎の男・エンリルが現れ、メックを一瞬で斬り倒す。


エンリルは天城の記憶が欠けていることを見抜き、空間を裂く“ゲート”で彼を安全な基地へ連れ帰る。

そこで天城は、リーダーのシヴァと対面し、自分が「“あの人”が残した最後の一人」であると告げられる。

天城は状況も理由も分からないまま、謎と不安を抱えて物語が動き出す。

天城は苦笑しようとしたが、胸の奥に残る不安がそれを押しつぶした。

自分がなぜここにいるのか。

なぜ巨大メックに狙われたのか。

そして――“あの人”とは誰なのか。

様々な問いが天城の中に残る中

基地全体が大きく揺れる。

ゴォォォン……!

天城「な、なんですか今の……?」

エンリルの表情が一瞬で引き締まる。

エンリル「……まずい。もう来たのかよ」

シヴァ「天城、立てるか」

天城「え、ええ……」

シヴァは天城の肩を軽く支えながら、奥の通路へ促した。

シヴァ「説明は後だ。まずは安全な場所へ移動する」

エンリル「ったく、少しは休みが欲しいものだね。天城君、歩きながら話すよ」

天城「話すって……何を……?」

エンリルは振り返り、真剣な目で天城を見た。

エンリル「記憶を失う前の君が渡したものこと。まあこれが狙われた原因にもつながるからね。」

天城「俺の……記憶……?」

胸の奥が、ズキリと痛んだ。

理由の分からない痛み。

記憶の空白が、何かを必死に隠しているような感覚。

シヴァ「急げ。敵影が接近している」

エンリル「これから忙しくなるよ、天城君。覚悟してね」

天城は息を呑み、暗い通路の先へと足を踏み出した。

エンリル「俺らオリンポスは、あの人、クロノスさんが作ったAIによる世界支配を止めようって組織。」

天城「なるほど...?」

シヴァ「クロノスはここにいる人間全員にコーダーというものを埋め込んでくれた。」

エンリル「コーダーってのは、普通の人間にメック相手でも戦えるような能力を付与することのできるすごいシステムね。」

天城「じゃあ俺にも...?」

シヴァ「ああ。君にももちろん埋め込んである。」

エンリル「じゃあここで本題。君の記憶がない理由だ。」


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