第一話 光刃
-あらすじ-
27世紀。 戦場は、もはや人間の居場所ではなくなった。 AIが制御する戦闘機械〈メック〉が、 国家の軍事力のほぼすべてを担う時代。 速度も、精度も、判断も、 "人間"はとうに追いつけなくなっていた。
-登場人物-
・天城 碧
・エンリル
・巨大メック
天城「ここは...?廃れた医療施設...?」
巨大メックの単眼センサーが赤く収束し、金属の脚が床を軋ませながら近づいてくる。
対象を検査する冷たい電子音が医療施設内に響く。
巨大メック「対象:人間。脅威度A。排除プロトコル起動。」
天城(体が動かない,,,なんなんだ...あれは...心臓の鼓動が痛いほど速い...)
混乱した天城の前にメックがプロトコルに沿って行動を始めようとしていた。
その時だった。
???「光刃!!」
白い閃光が走り、次の瞬間にはメックの胴体が滑るように崩れ落ちていた。
天城(い...今...何が起きた?...何も見えなかったのに...)
???「君が逃げ遅れか」
天城「あなたは...?」
???「俺はエンリル。君さ、ここ最近ぐらいの記憶、ないでしょ?」
天城「たしかに、、、いつこんなところに入ったのかすら思い出せない。」
大きな衝撃が響く。
エンリル「ゆっくり話してる暇はなさそうだね。」
エンリル「メルクリウス!ゲート!!」
空間がねじれ、青白い光が渦を巻く。まるでその場にあった空気そのものが裂けたようだった。
エンリル「逃げるよ!天城君!」
返事よりも早くゲートに引っ張られる。
天城「は...はい!」
ゲートを抜けた先には隠れ家のような基地があった。
???「君があの人が残した最後の一人か」
天城(あの人...誰の事を言っているんだろう...?)
エンリル「そうっす。天城碧君。」
???「自己紹介が遅れた。ここで一応リーダーを務めさせてもらっている、シヴァという。よろしく。」
低く落ち着いた声が、天城の胸に重く響いた。
天城「よろ...しく...お願いします...」
エンリル「暗いなぁー!もっと明るくいこうよ!」




