第7話(最終話) 謎の島からの大脱出
登場人物紹介
ランバルト・ルー 船長
シャリア・トビー 操舵士
ガルシオ・チャル 機関士
ダルマン・アミー 料理人
ハリル・メイアー 船医
マルバス・マリア 航海士
ナブル・ナジーム ナジーム海賊団船長
アイサル・ミーカ ナジーム海賊団操舵士
シュルツ・バルカ ナジーム海賊団機関士
エルマ・ジャミー ナジーム海賊団料理人
ムラウ・ディーバ ナジーム海賊団航海士兼船医
サルス・アシール 建物の管理人?
*登場する全ての名称はフィクションです。
海賊として出航したルー船長と仲間のトビー、チャル、アミー、メイアー。マリアを仲間に加えゴーストオーシャンに向かう。
未開の島に上陸し建物に近づいた時、ナジーム海賊団が現れるが、ルー達は建物を散策。アシールの部屋を発見し謎解き対決を行い、無事脱出するも最大の謎、島からの脱出が行く手を阻む。
「なあ、ナジーム。ここは協力して脱出しないか。」
「ルーのくせしていい提案じゃないか。」
「さあ、みなさんの総力を結集して全員で島を脱出するのです!」
トビーが海に向かいながら、
「まずは島を散策しましょう。何か分かるかもしれません。」
アシールがトビーを制する。
「待って下さい。この島には禁足地があります。立ち入ることが出来ない所があるんです。」
「禁足地?何で入れないんですか?」
アシールはため息をつきながら、やがて全員の方を向く。
「かつてこの島は古くからいる島民が静かに暮らしていました。しかし、ある洞窟で宝石の原石が見つかり、それを売って生活し始めた頃、海賊がそれを狙い襲撃するようになったのです。」
「いるんだよなぁ、そう言うヤツ。」
ルーが頷く。
「島民は自分達の生活を守る為、宝石を諦め罠を洞窟に仕掛けたのです。」
「しょーがないよね、うん。」
アミーも何か納得してる。
「問題はその後なのです。普通に罠を仕掛けているうちに、島民は更なる工夫とか言ってより複雑で難解なものを設置するようになったのです。」
「あーあ、ハマっちゃったのねぇ。」
メイアー先生、何か嬉しそうじゃね。
「島民はついに罠から謎解きに進化させました。こうなると、もう誰も止めることは出来ず最後には謎解きグランプリを開催したのです。」
「何かワクワクしますね。」
マリアよぅ、アンタは謎解きにハマり過ぎだよ...。
「気が付けば島は罠と謎解きだらけになり、普通の生活もままならない状態になりました。今禁足地は島全体に広がる罠と謎解きのある場所なのです。」
「謎解きの無い所とかありますかねぇ。」
チャル、ナイス質問!
「無い場所ですか...、みなさんが船を停めている場所とこのハウスだけです。ハウスの謎解きは私が簡単なものにしましたから無いのも同然です。」
ルーが船の先を見つめる。
「なあアシールよ、あの黒いのって...。カーテンとかかい?」
「ルーさんよ、流石にそりゃないだろ。」
ナジームが呆れた顔をする。
「ルーさん、よく分かりましたね。あれは巨大なカーテンですが、謎を解かないと開きませんよ。」
カーテンなのかい!
「えっ?開く為の何かあるんかい?」
一同呆れている。いくら何でもエスカレートし過ぎやろ...。
カーテンを開く為のナニかを見つければ、全員島から出られるが、分からなければやがてここで絶えてしまう。
「アシールよ、何かヒントとかあるかな。」
ルーは必死に聞いてくる。
「そうですね…、それよりルーさん。あなたはこの島を脱出した後、どうするつもりですか。またお宝でも探しますか。」
ルーは海を見ながら、
「別に宝とかどうでもいいし。ただ海の上を船で進むだけさ。それよりアシール、アンタも一緒に船で行かないか。」
「ルーさん...気持ちは嬉しいです。しかし私は一緒には行けないんですよ。」
何かアシールの様子が変だ。
「なんでだい、アタイが海賊だからなのか。」
「そうではありません。最早限界が来ているようです。私の肉体は既にありません。意識体としてここにいるのです。」
「幽霊ってことかい。」
「まあ、そんな所でしょう。さあ時間がありません。私の部屋の机の上に装置の起動ボタンがあります。それを押せばカーテンは開き、あなた方は島を出る事が出来ます。」
「アシール、アンタが押しなよ。」
「私は意識体...、話すことは出来ても物を動かすとなると厳しいのです。このハウスの仕掛けは私が生前最後に作り、思念だけで動けるようにしました。ですが装置となると無理でしょう。」
「分かった。ありがとうアシール、アタイが必ず装置は押すよ。」
ルーはアシールの部屋に向かった。
部屋の机の上にはリモコン装置があった。
「これか!」
ルーは装置のボタンを押す。
島全体が揺れ始めた。
船の後ろの黒いカーテンが動き出す。
「あー、開くぞー。」
ナジームが叫ぶ。
カーテンは完全に開き島の揺れは収まった。
ルー達は船に乗り込む。
「ルー船長、出港の準備をします。」
トビーは操舵室に向かう。
ルーは島のアシールを見る。
「アンタと一緒に旅したかったが、まあそれは無理なようだな。でもアンタとの思い出はいつまでも一緒だよ。」
「ルー船長、最後にあなたと会えて良かったです。航海の無事を願っていますよ......。」
アシールはそう言い残すと消えてしまた。
「アシール…。」
「ナジーム、アンタこれからどうする。」
「まあ、ルーと同じで海を旅するだけさ。」
「一緒にいか...。」
ナジームがルーを制する。
「いいかい、アタイらは海賊さ。海賊はつるまない。だがね、どこかで会ったその時は...。」
「その時は...?」
「一緒に酒を酌み交わすだけさ!」
ナチュラル・パイレーツ 完
ラストの謎解きを色々考えていましたが、1話では無理か...。ラストエピソード考えたら謎じゃなくて簡単な方法しかなかったですねぇ。
でも海賊のみなさん、またどこかで会えそうな感じですね。(なんか続編の予感…)
では別の作品でお会いしましょう。




