第1話 天然船長、出航!!
登場人物紹介
ランバルト・ルー 船長
シャリア・トビー 操舵士
ガルシオ・チャル 機関士
ダルマン・アミー 料理人
ハリル・メイアー 船医
*登場する全ての名称はフィクションです。
帆船の開発により世界の海は大航海時代を迎えた。しかし、船団を作り海を荒らす海賊もまたその勢力を拡大。海域は混沌としていた。
とある港町。
「ルーさん、仕事サボってていいんですか。」
「酒場とか酔っ払いばかりでやんなっちゃうよ。」
「でもルーさん目当てのお客いますよ。」
「アンタねぇ、そんなにやりたきゃアンタがウェイトレスやんなよ、トビー嬢ちゃん。」
「私はタダの船乗りですから、接客はどうも...。」
「ボートばっか漕いでないでたまには陸で仕事しなよ。」
「いや、ボートじゃなくて、一応船なんすけど。」
「どうでもいいやな。」
「おい、アミー。ルーの奴知らんか?」
「どうせサボりでしょ。ルーさんまた港じゃないすか。」
「ちったあ客の相手しろよな。」
「マスター、酒くれ!」
「飲み過ぎじゃねぇか。そろそろ帰んな。」
「うっせえ!酒出せ!」
酔っ払いが暴れて倒れた。
「おいおい、ここで寝るなよ。アミー、ちょっとメイアー先生呼んで来てくれ。」
暫くして町医者のメイアーが酒場に来た。
「まーた酔っ払って怪我してんの。」
「こいつ何とかしてくれよ先生。」
「はいはい、これ打てば大丈夫でしょ。」
「うはっ、なっなんじゃ!」
「気が付いたかい。アンタも家に帰りなよ。」
「すっ、すまねぇ先生。世話になったな。」
そんな日常が続くある日。
「おい、港で倒れている奴がいるぞ。」
「とりあえずメイアー先生の所連れてけ。」
町医者の所に運ばれた人物。
「何だい騒がしいねぇ。」
「先生、こいつ港で倒れていたんだ。」
「どれ…、こいつは酷いな。直ぐ治療を開始するよ。」
数日後。
「あら、元気になったようだね。」
「ここは?」
「タダの港町さ。変な奴らが多いけど。」
「あの、私の荷物は。」
「あそこに置いてあるけど。」
「あった。これがあれば…。」
「何だいその機械は?」
「私は機械技師なんです。とある海賊に狙われてまして...。」
「なにー!海賊だってー!」
「どしたん、メイアー先生。」
「ルー、この人海賊絡みだよ。」
「うわっ、マジか…。海賊ヤベーじゃん。」
「あの...、この町と海賊は何かあるんですか?」
「ここはかつて海賊によって廃墟になったんだよ。」
「海賊と戦わなかったんですか。」
「ルーさんのお父様は勇敢に立ち向かいましたが、亡くなりました。」
「あたしゃ海賊は大嫌いだよ。でもね、この時代海に出るなら海賊を凌ぐ力がなけりゃならないのさ。」
「ルーさん、お願いです。私はチャル、かつて海賊船の機関士をしていました。私と共に海に出てくれませんか。」
「海に行きたきゃトビーでも紹介してやるよ。あいつならボート持ってるからな。」
「ルーさん、いやルー船長。あなたからは船員をまとめるオーラが見えます。」
「オラが見えるって何見てんだよ。」
「オラじゃありません、オーラです。お願いですからチームを率いて海に出て下さい。」
「うーん…、ちょっと考えさせてくれ…。」
「ルーさん、どうしたんですか。」
「ああ、トビーか。何かアタイにオラオラとかあるか。」
「へっ、オラオラって何か後ろからパンチとか繰り出しそうですね。」
「なんだそりゃ。まあいい、アタイに船長になれだとさ。」
「いいですね船長。ルーさんならきっといい船長になれますよ。」
「それとチームだってさ。」
「成る程、船で航海するなら専門家が必要ですね。」
「どんな奴だい。」
「まず操舵士、船を動かさないと進めません。あと機関士、船のメンテナンスは必要です。料理人がいないと船上で飢えます。あとは船医ですね。色んな怪我や病気の対応が必要となります。」
「何か船って町みたいだな。」
「まあ、海の上の小さな町かもしれませんね。」
「ならチームメンバーはあの連中で決まりだな。」
「皆気心知れた人ですからね。」
「チャル、アタイは海に出るよ。」
「ルーさん、ありがとうございます。チームは揃いそうですか。」
「ああ、これから聞いてみる。」
「メイアー先生。」
「何だいルーさん。」
「アタイ達と海に出て船医をしてくれんかね。」
「何を言い出すかと思ったら船医かい。」
「やっぱダメかな。」
「いや、この時を待っていたよ。」
「マッチ痛い?」
「アンタの父親には借りがあるんだ。奴らを倒すには海賊になるしかない。さあ行くよ。」
「アミー、ちょっといいかい。」
「あっ、ルーさんどうしたの?」
「何か海に出る事になっちゃったんだけど。」
「船の料理人だよね。うん、分かったよ。」
「いいんか?」
「ルーさんのパピィには助けられたからね。」
「トビーさぁ、海賊どうよ。」
「ルーさんに合ってるんじゃない。」
「メイアー先生もアミーも行くってよ。」
「じゃあメンツ揃ったじゃない。」
「分かった。チャル呼んで来るよ。」
港に佇む5人。
「ルー船長、この機械は海賊の秘宝を示すものです。必ず海賊との戦闘がありますが倒すしかありません。」
「トビー、チャル、アミー、メイアー。このランバルト・ルーと共に海賊として進むことを誓うか。」
「皆さんそのつもりだから大丈夫ですよ。」
「それじゃあ出航するよ!各自配置についとくれ。」
『了解、ルー船長!』
第2話 予告
ついにルー船長率いる海賊団が出航した。
でも、どこに向かえばいいの?
次回 「謎の航海士参上!」
ついに始まりました、ルー海賊チーム。
まだまだ難関はありそうです。
ではまた。




