5話・一般人だったのに
ーーーー零夜がついに、、、ーーーー
楽しんでってね〜
美羽「そうしましょう。 ・・・・・ッ!?零夜!下がって!!」
零夜「ん?どうしt、わ!?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
喰種「おっ!人間発見〜!ギャハハハハハ!」
零夜「唐突だな!?なんでいるんだよ!?」
美羽「さて、喰種さんはお引き取り願いたいのだけど?」
喰種「そりゃァ無理な相談だなァ!? 」
美羽「そう、なら殺すまで」
零夜「うわぁ、ピリピリしてる〜怖い、、、どうしよう、、、」
喰種「かかってこいよォ!雑魚ォ!」
美羽「言われなくとも、ふぅ、、、“貫壊”!」
喰種「ギャハハ!!!」
ーーーその時、零夜の目には何が起きたかよく分からなかった。攻撃をしていたはずの美羽の腕がいつの間にか血まみれになっていたことをーーー
零夜「は?」
美羽「あああぁぁぁぁぁぁぁ!」
喰種「ギャハハハハハハハハハハハ!脆いィ!脆すぎるぞォ!さっきまでの威勢はどうしたァ!?なァ!!雑魚ォ!?」
美羽「零夜!逃げて!!!いったぁぁぁぁぁ!」
零夜「み、美羽さん!?」
喰種「次はお前だァ!無能がァ!」
零夜「は?は?は?え?は?え?無能?俺のことか?何を!?どうすれば!?・・・あれ、待って、意識が、待って、あれ、これじゃあ、死んじ・・・ま・・・う・・・・・」
バタッ
ーーー零夜は現状を理解出来ず、ショックのあまり倒れてしまったーーー
喰種「無能はほんと無能だなァ!?さて、あとはお前を殺して完了だァ!死ねェェェェ!」
美羽「零夜ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
ーーどうしよう、、、零夜はまだ意識があるはず!私が相手して起きるのを待つか!?いや、でもそんなことしてたら逆に零夜が狙われちゃう!!なら抱えて逃げる!?ダメ!絶対に追いつかれてどっちも死ぬ!!どうしようどうしよう!とりあえず戦わなきゃ!
「いでよ!愛剣百k」
グチャ
ーーーこのグロテスクな音だけが狭い範囲に少し響く。そして、誰も現状を分かっていない。なぜならーーー
喰種「ア、、、ア、、、ア、、、ア?」
グシャ
美羽「え?どうして急に!?とりあえず零夜を、、、え?」
ーーーその時美羽は全てが理解出来なかった、、、なぜなら
零夜「ハァ、、、ハァ、、、ハァ、、、」
ーーーショックで倒れたはずの零夜が喰種の背後におり、そして零夜は返り血を浴びている。時が止まっていたかのように急過ぎる出来事ーーー
零夜「・・・あれ、、、今は朝?じゃねぇな、、、ってうおっ!?なんで俺こんなに赤いんだよ!?気持ち悪!?っていうか俺今帰ってる最中じゃなかったか!?で、なんか喰種が来て、、、あっ!美羽は!?」
美羽「え、、、?」
ーーおかしい、零夜はさっき倒れてた、、、なのになんで、、、?
零夜「美羽さん!?」
美羽「え?あ、え、えぇ、一応生きてるわ。でも右腕がヤバいわね」
ーー今はそんなことどうでもいい!!零夜は、、、何者なの!?
零夜「生きているのならひとまずは良かった、、、」
美羽「そんなことより、ねぇ、零夜、、、?」
零夜「ん?なんすか?」
美羽「その、、、何があったの?」
零夜「何がって、何がですか?」
美羽「え?いや、零夜が喰種を倒したんでしょ?その血的にも」
零夜「・・・は?・・・え!?俺がやったの!?」
美羽「え、自覚ないの?」
零夜「え?」
美羽「え?」
ーー無意識?でもそんなこと有り得るの?分からない、分からないけど、けどさっきの零夜はまるで別人。
零夜「え?えぇ、、、えぇっと、、、と、とりあえず帰りません?」
美羽「え、えぇそうね。この腕じゃ使い物にならないし、荷物は任せてもいいかしら?」
零夜「あ、はい、、、」
ーーー神月家ーーー
美羽「ありがとう、助かったわ」
零夜「まぁ、これくらいなら全然。それよりも風呂入ってきてくださいよ」
美羽「そうね、そうしてくるわ」
零夜「でもその腕、大丈夫なんすか?」
美羽「大丈夫なわけが無いわね。絶対染みて痛い」
零夜「考えただけでも嫌なんですけどそれ、、、」
美羽「まぁしょうがないわよ。嫌々入るしかないわ」
零夜「ひ、ひぇ〜、、、」
美羽「あなたも入らなくていいの?気持ち悪いでしょう。いきなり立て続けで色んなことが起きて。体が休まらないわ。喰種と対峙もしてとても気持ちが悪いでしょう」
零夜「まぁそうっすね。美羽出たら俺も入ります」
美羽「えぇ、分かったわ」
零夜「でも、勝手に俺の謎の血は消えてるんだよな。だから言うほど気持ち悪くは無いっすね」
美羽「喰種の血は勝手に消えるものよ。だからあまり気持ち悪く感じないのでしょう。」
零夜「へぇ〜、そうなんすか」
美羽「えぇ。とりあえず行ってくるわね 」
零夜「了解です」
ーーにしてもよく分かんねぇな。何があった?俺、あの場で気を失っていたよな?それで話によると俺が喰種を倒していて、、、あ〜ら考えれば考えるほどよく分からん!よし、寝よう!
ーーー数分後ーーー
美羽「零夜〜零夜〜起きて〜!」
ーーー美羽は上から床で寝ている零夜に対して耳元で大声で起こす
零夜「んあ?んん〜、、、みう、、、さん、、、?んん〜、、、ん?美羽さん!?」
ーーー零夜は目を擦りながらハッと起きる
美羽「その通り、美羽よ、寝てたから起こしたのよ」
零夜「ふわぁ〜、、、そりゃあざす、、、」
ーーーあくびをしながら感謝を伝える
美羽「いいわよ。それでそんなことよりも?」
零夜「そんなことよりも?あぁ〜、、、ねみぃ」
美羽「その右手の黒いモヤ、何?」
零夜「え?・・・・・なんのこt、、、うぇぇ!?なんじゃこりゃ!?」
ーーー零夜はゆっくりと自分の右手を視線を落とすとそこには美羽に言われた通り本当に黒いモヤモヤがかかっていた
零夜:ーー寝落ちする前こんなん無かったよな!?いつできた!?本当にどういうことだよ、、、!
美羽「それ、痛くないの?」
零夜「いや、痛くは無いっすけど、、、」
美羽「なら大丈夫なのかしら?」
零夜「まぁ大丈夫ですけど、普通にこのモヤ邪魔っすね」
美羽「見ててそれは分かるわ」
零夜:ーーん〜、、、どうにかしてこれ消せねぇかな?
「消えろぉ!消えるわけn」
ーーーモヤが消えるーーー
美羽「消えたわね」
零夜「えぇ〜、、、マジでこんなんで消えるのかよ」
ーーー酷く困惑した様子で言う
美羽「逆にまた出せるのかしら?」
零夜「おーん、、、出てこい!」
ーーーモヤが出るーーー
美羽「出てきたわね」
零夜「えぇ〜、、、マジでこんなんで出てくるのかよ」
ーーー酷く困惑した様子で言う
美羽「ん〜、、、もしかしたらだけど、、、」
零夜「もしかしたら?」
美羽「もしかしたらなのだけど、零夜」
零夜「はい」
美羽「それが貴方の力なんじゃないかしら?」
零夜「え〜マジすか、ついに俺にも力が宿りましたかぁ、、、!・・・ゑ?」