3話・色んな美羽さん
ーーーー喰種を倒した後、零夜と美羽がただ雑談していたのだがそこで色々初耳情報が流れてくるーーーー
楽しんでいってね〜
美羽「これから君が元の世界に帰るまでの間、喰種を常に警戒しながら生活しなきゃならないわ。覚悟はいい?」
零夜「あぁ、、、はい、分かりました、、、」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーー神月家にてーーー
零夜「あああぁぁぁぁぁぁぁ」
ーーー床に倒れ込む
美羽「どうしたの?」
零夜「いやぁ、この世界怖いなぁって」
美羽「慣れてない人からしてみればそんなものなのかしらね」
零夜「慣れる気もしねぇよぉ、、、」
美羽「まぁそこは気合いでどうにかしなさいよ」
零夜「気合いって言われてもなぁ、、、どうしたものなのかなぁ」
美羽「あら、貴方馬鹿そうだし気合いって言葉好きだと思ったのだけれど、案外そんなことないのかしら?」
零夜「誰が卵割る時に三角コーナーに殻じゃなくて中身を入れてそれに気づかないで料理してる馬鹿だよ」
美羽「あぁ、それたまにやっちゃうのよね〜分かる分かる」
ーーーコクコクと頷く
零夜「あれ、いつものようにツッコミ入れないんだな」
美羽「だって、普通に共感出来ることだもの」
零夜「まぁ、誰もが1度はやることだよな」
美羽「そうね、ていうか以外にも料理するのね」
零夜「まぁ、一応17だしな。ある程度は出来るぜ。あと妹に作ってる時とかもあるからな、できることはできる」
美羽「何も出来ない人だと思っていたからね、ビックリだわ」
零夜「俺への評価低すぎねぇか?流石に俺でも泣くぞ」
美羽「だって間違ってはいないでしょう?」
零夜「まぁ、確かにそうだが、、、ていうか美羽さんも凄いよなぁ」
美羽「何がかしら?」
零夜「歳近そうなのに、一人暮らしとか。まぁ19歳とかその程度にもなれば一人暮らしもするのか。ほんとすげぇよな〜」
美羽「19歳?何を言ってるの?」
零夜「いや、歳近そうだし年上だろうからな。19歳とかかな〜って思ったんだが」
美羽「いや、私まだ17なのだけれど、、、?」
零夜「あ、そうだったんだな〜ぁぁぁ!?」
美羽「何よ、言ったじゃない」
零夜「え!?聞いてない聞いてない!俺と同い年だったのかよ!」
美羽「あれ?言ってなかったかしら?」
零夜「初耳だわ!まさかの同い年だったのかよ、、、精神年齢の差が凄すぎるわ」
美羽「そんなに驚くことかしら?ていうか、貴方が低いだけでしょう?」
零夜「いや、それだけはないッ!世の17歳のJK共は常にバズることしか考えてない承認欲求の塊だぞ!いっつもキャピキャピしてて気持ち悪いんだぞ!」
美羽「じぇーけー?よく分からないけどそっちの世界だとそんな感じなのね」
零夜「あぁそうなんだよ!本当に鬱陶しい!だから美羽さんがおかしいんだよ!・・・・・まぁ俺の精神年齢が低いことも否めんが、、、」
美羽「やっぱりそうなんじゃない、、、」
零夜「うるせぇよ(切実)」
美羽「まぁでもそっちの世界もなかなか面白そうじゃない」
零夜「断じてそんなことは無いぞ?」
美羽「そうかしら?話を聞いている限り楽しそうなのだけど。いつか行ってみたいわね」
零夜「ん〜俺は今こうやって美羽さんと話してた方が楽しいけどな!むしろ帰る気など毛頭ない!」
美羽「あら、私との会話はそんなに楽しいかしら?あと帰らないとまずいでしょう?聞く限り兄弟とか親とか心配するわよ?」
零夜「知らねえよ!」
美羽「貴方って人は、、、」
零夜「ははは!」
美羽「はぁ〜、、、」
零夜「あ〜でも喰種とやらはお断りだな。まぁそれも引きこもりの俺にはもう無縁の存在だよな!」
美羽「そうね。家に入ってくる事が無いと言えば嘘になるけどまぁ、そんなことは普通にレアケースだしそうね」
零夜「あの怪物家に入ってくるのかよ、、、まぁでも家には最強美羽様がいるから安心だよな!」
美羽「そんなに期待されてもね、、、私別にそこまで強いわけでは無いのに」
零夜「でも一般人の俺からしてみたら最強です!!」
美羽「まぁそこまで言われたら悪い気はしないけど ♪」
ーーー満面の笑みで答える
零夜「・・・?珍しいな、笑うなんて」
美羽「私だって人間よ、笑うに決まってるじゃない」
零夜「そうか?ずっと冷たい態度で相手されてたからな」
美羽「それは貴方が馬鹿すぎて呆れてるのよ」
零夜「これが精神年齢の差かよ、悔しいな」
美羽「結論付いたわね」
零夜「でもなんか腹立つな」
美羽「何かしら?喧嘩かしら?負けないわよ?」
零夜「いえ、滅相もございません!」
美羽「ならいい ♪」
ーーーさっきよりも更に満面の笑みで答える
零夜「にしてもなぁ、、、」
美羽「どうしたの?」
零夜「うーん」
美羽「何よ」
零夜「んや、美羽さん割と顔整ってるし笑った顔も良いな〜って」
美羽「急に私を落とそうたってそうはいかないわよ?」
零夜「落とすだなんてそんな、殺されそうなことはしませんよ。事実です!事実!」
美羽「私をなんだと思ってるのよ、、、まぁ素直に褒められるのは嬉しいけど、、、」
零夜「意外だな、これから褒め倒してみるか?」
美羽「はっ倒すわよ?」
零夜「ナンデェ!?」
美羽「なんか腹立つからかしら」
零夜「ヒドクナイ!?」
美羽「まぁ、しないけど」
零夜「ほっ、良かったぜ」
美羽「・・・にしても眠いわね〜、今何時よ」
零夜「待ってな〜・・・・・もう12時だな」
美羽「もうそんなにかしら?お昼ご飯作らないと」
零夜「疲れたんだろ?俺が作るから寝てろよ」
美羽「いいの?」
零夜「もちろん。食材とかは適当に冷蔵庫とかにあるやつでいいよな?」
美羽「えぇ、それでいいわ」
零夜「了解、出来たら起こすんでそれまでゆっくり寝ててください」
美羽「そう、ならお言葉に甘えて」
零夜「ん、ごゆっくり」
ーーー美羽の部屋にてーーー
バタッ
美羽:ーーはぁ〜、ベッド最高〜!ほんと、馬鹿が相手だと疲れるわねぇ〜、、、まぁでもなんだかんだ楽しかったしこれからも何とかやっていけそうかな。家事はなんか出来そうだし、困るようなことはなさそうかしらね〜・・・・・・・・・zzZ
ーーーP.M.1時ーーー
零夜「美羽さーん、美羽さーん、起きてくださーい」
美羽「んんん、、、うぅ、、、なにぃ?」
零夜「ご飯できてますよー」
美羽「あらそうぅ〜食べるぅ〜・・・・・え!?待って今何時!?」
零夜「今はちょうど1時くらいですね」
美羽「そう、ありがとう」
零夜「美羽さん、ほんとに気持ちよさそーに寝てましたよ〜」
ーーー煽りを込めるかのようにニヤつきながら言う
美羽「う、うるさいわね!」
零夜「まぁ、んなことは置いといて。ご飯食べましょう?と言っても俺はもう食べたのですが」
美羽「あらそう?ごめんなさいね。ありがとう」
零夜「いえいえ」