25話・踏み込むアンノウン本部
頑張らねば
零夜「お、お邪魔します……」
ーーー零夜のそんなよそよそしい挨拶はドアを開ける音にかき消された
美羽「これがあのアンノウンの本部……ほんとに広いわね……」
ーーー美羽も落ち着きがない様子
ペトラ「二人ともそんな緊張しなくていいんだよ~?」
美羽「そんなこと言われたって……アンノウンの本部に入れるなんてそんな貴重な体験……」
零夜「俺からしたら全然よくわかんないけど……ただ、すげぇ豪華な建物であらことだけはわかる」
美羽「それはそうでしょう。なんたってアンノウンの本部なのよ?それは当たり前の話ってわけね」
ーーー二人はすっかり啞然としていた
ペトラ「そんなにすごい建物なんだね~」
ーーーそんな時だった
???「ペトラ、その子たちが例の?」
ーーー少し低い声はペトラにそう問いかける
ペトラ「お、来た来た~!連れてきたよ!」
???「そうか、ご苦労」
零夜:ーーなんだ……?この人は………物凄い存在感がある……それもペトラちゃんに近しい存在感だ…………はっきりわかる……きっとこの人は……いや、この人も……強いんだ…………
美羽:ーー……何?この人の放つこの空気感は………アンノウンの人だからかしら……?いやでも、瑠羅でもここまでじゃない…………瑠羅を軽く凌駕してるわ……瑠羅だってかなり強いのに………………何者なの……?この人は…………
???「………おっと、そんなに警戒しないでほしい。今回君たち……特に……’’影の一般人・月影 零夜''君。君に伺いたいことがあって呼んだまでだ」
零夜「は、はい!お、俺ですか!?何でしょうか!!!」
ーー…………ん?あえ?え、えぇ~と……ぺ、ぺるそぬ?な、なんて言った?つかなんじゃそりゃ…………
ーーー零夜は自分の名前の前についていた単語に困惑する
ペトラ「ねぇ~ちょっとスファレ~!それやっぱダサいって~!何なの
~?その中二病センス~!」
ーーーペトラは呆れかえった様子で言う
スファレ「ふん、カッコいだろう。かなり気に入っている」
ーーー自信ありげにそう言う
ペトラ「いや……えぇ……?それはないよぉ……全然わからいや」
ーーー軽く引き気味
スファレ「ペトラはまだ子供すぎるからな……良さがわからないか」
ペトラ「絶対私の問題じゃないよ……それが大人なあ絶望的だね」
ーーーグサグサとペトラの鋭利な言葉がスファレを襲う
スファレ「そ、そうか……?」
ーーー御覧の様子。
零夜:ーー………存在感だけが独り立ちしているだけで中身はどちらも残念な奴らなのか……?
ペトラ「…………む、ちょっと零夜くんっ!今私に対してバカとか思ったよね~!?」
ーーーぷんぷん!
零夜「え!?あいやっ!そ、そんなことはないぞぉ~!?け、決して……なっ!」
ーーーニヤニヤ笑
ペトラ「む~!絶対嘘だ!私にはわかっちゃうんだからね~!!」
零夜「す、すごいなぁ~!ペトラちゃんはすごいな~!」
ペトラ「やっぱ思ってたんじゃん~!」
ーーーぷくぷくと頬を膨らませて怒る
零夜「あはは~……」
スファレ「……コホン。」
ーーーペトラと零夜がじゃれあっているときにそんな声が差し込む。
スファレ「そろそろ本題に入ろうじゃないか」
ペトラ「…………いや……!こほんって……!ちゃんと言うんだ……!!!」
ーーーペトラは腹を抱えて笑う
スファレ「いいだろう!というかいい加減本題にはいらせてくれ!」
ペトラ「ごめんごめん……!」
スファレ「………えぇ~それでは改めて本題に入る」
零夜「は、はい!」
ーーや、やっとか……ここまでが長かった……美羽さんは……
美羽「すぅ……すぅ……」
零夜:ーーんいや寝てるッ!?立って寝ていやがるこの人ッ!?あんなに委縮した様子だってのに普通に寝ていやがるッ!?こっちはこっちでどんなメンタルしてるんだ……
スファレ「君たちをここに集めた理由はだな」
零夜:--この人隣の寝てる人に気づいていない!?
スファレ「是非、アンノウンの主戦候補にならないか?」
零夜「は、はい!…………は、はい?」
スファレ「君たちの活躍、ウエラとファインザから聞いている。実に素晴らしいじゃないか」
零夜「は、はぁ…………」
スファレ「そこでだな、私は君たちにはアンノウンに入ってほしい。しかし実力はまだまだだろうことだ。アンノウンの主戦員として認めるのは難しい、ならば候補として受け入れるのならどうだという話だ」
零夜「な、なるほどぉ………?」
スファレ「まぁめちゃくちゃわかりやすく言えば''アンノウンに所属しろということだ」
美羽「そんなの入るしかないじゃない!!!」
ーーー意気揚々元気よく食いつく
零夜「そ、そうなのか……?ってかいつ起きた!?」
美羽「あら?ずっと起きてたわよ?」
ーーーキョトンとした様子
零夜「いや嘘つけ!!」
スファレ「ふむ。いい返事だ、では決まりだな!」
美羽「えぇ!」
スファレ「これから君たちを主戦候補として迎え入れる!」
ーーーそんな声が本部に響きわたる
美羽/零夜「はい!/は、はいぃ……?」
スファレ「よろしく頼むぞ!」
ペトラ「お、話は終わったかな~?」
零夜「ぽいですかね………」
ペトラ「これから頑張ってね~!」
零夜「は、はい………」
スファレ「では早速零夜、美羽。君たちにはいろいろ説明を受けてもらう」
零夜「説明ですか?」
スファレ「といってもアンノウンについての簡単な説明だ」
零夜「な、なるほど」
美羽「早く聞きたいわね!」
零夜:ーーほんと、美羽さんはアンノウンのこととなるとすぐテンションが高くなるなぁ
スファレ「えぇ~っと、そうだな、一度場所を移そう」
零夜「わ、わかりました」
スファレ「ペトラ、俺は零夜と話す。お前は美羽の方を頼んだ」
ペトラ「えぇ~私もぉ~?」
スファレ「いくぞ零夜」
零夜「うっす…………」
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~アンノウンのとある一室~
スファレ「よし、それでは説明を始める」
零夜「は、はい」
スファレ「まずはアンノウンというのがどういう集団か知っているか?」
零夜「えっと……この世界の最強集団………ですよね」
スファレ「そんな感じだな。大方その認識で間違っていない」
零夜「は、はい、そう聞きました」
スファレ「アンノウンというのはこの’’光郷真零の統括’’をしている集団だ」
零夜「統括……ですか」
スファレ「あぁ、そうだ」
零夜「来たばっかの俺にそんなことが務まるとは思ないですけど」
スファレ「…………そして次に、称号についてだ」
零夜「あぁあの''デルタ’’とか''ロー’’……だったかな、って言ってたやつですか」
スファレ「そうだな、それのことだな」
零夜「物理かなんかでやったような単語っすね」
スファレ「称号については’’24枠’’存在する」
零夜:ーー基本的にギリシャ文字をベースにしていると考えていいのかな
スファレ「そして、その中でもレベルがあってな」
零夜「瑠羅さんでも一番下って言ってたなそういえば」
スファレ「そうだな」
零夜「スファレさんはどれくらいなんですか?」
スファレ「順を追って教えよう」
零夜「お願いします」




