銀杏の季節がやってくる
晴れた青い空から舞い降りてくる
金色の光 銀色の風
道を歩いていくと
つむじ風が吹いて
くるくるり
はらりはらり
明るい十月の陽射しのなかに
黄金のかけらが舞っていました
そっと拾ってみれば
手元にも一枚の
銀杏のかたちの葉っぱ
しばらく眺めてみたあとは
木の根元に返しましょう
銀杏に暖かくお布団かけて
つむじ風が吹いて
恋人たちを寄り添わす
青葉の季節は今だけよ と
風は微笑み去っていった
枯れかけの葉はどうしましょと
別の風に問えば
肩に一枚 銀杏の葉が落ちてきて
去り際になって 元気出せよと一言
そうですか そうですね
から元気でもいいから
出してみますか
そんな午後のひとときがありました
タイトル、いちょう、と読んでくださいね。ぎんなん、ではないです。