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第一章 罪人編 第一話 プロローグ

編集して再投稿です!

よろしくお願いします。


長く続けていきたいので、書いていきます。

 お金。



 それは他者から与えられる物。

 汗水垂らして仕事をする。

 その後、報酬として賃金を得られる。


 資格・免許、履歴書。 面接そして採用。 これでようやくスタートラインだ。


 会社やバイト先で貢献してボーナスが出る時もあるし、失敗してクビを言い渡される事だってあるだろう。


 自分がどういう言動をとったか、他者の目から見てどうだったか、地位などで給料が変わるだろう。



 但し、これらは恵まれた者の例えだ。


 例えば、接客業を志望したがコミュニケーションが上手くとれずに面接で落とされる場合もある。

 そうなれば採用などは遠い夢となる。


 また、世の中には『障害』を抱えて生まれた者や生活している者もいる。

 五体満足ではない者。

 耳が聞こえない者、目が見えない者、声が出せない者。

 事故で足や腕を切断せざるをえなかった者。

 脳の発達が遅れている者。

 自由に身体を動かせない者。

 それらの障害を持った者を総じて『障害者』という。


 一般の就職が難しい者は、A型事業所・B型事業所に通う。

 A型事業所とは、一般就労の難しい障害や難病のある者が、雇用契約を結んだ上で一定の支援がある職場で働くことができる福祉サービスのことを言う。

 因みに賃金は、十万円いけば良い方では無いだろうか。


 B型事業所とは、障害のある者が一般企業への就職が不安、あるいは困難な場合に、雇用契約を結ばないで軽作業などの就労訓練を行うことが可能な福祉サービスのことを言う。

 B型事業所の場合の賃金ではなく工賃という。

 大体、二万円くらいとA型の約五分の一になる。




 五十万円



 欲しいなあ。

 五十万円あったら何に使おうか。

 服を買うのも良いし、ゲームを買うのも良い、貯金するのもありだ。



 僕は親から五十万円を借金してる。



 え? 何故かって?





 罰金刑で払ってくれたからだよ。



 罰金刑 五十万円。



 何の罪を犯したかって?



 窃盗だよ。



 「万引きは軽い犯罪だ」と思ってる人はいるかい?



 確かに万引きはほとんどの場合、計画性がなく、衝動的に行うことも容易な犯罪で、被疑者の罪悪感も少ない事が多い為、発生件数もかなり多いのが実態だ。


 しかし、例え百円以下の商品でも、店員の目を盗んで窃盗行為をしたらそれは立派な犯罪となる。

 いくら被害が少額でも犯罪に変わりない。

 そのうち窃盗事件で逮捕・起訴されて被告人となり、『実刑判決』が下される可能性があるだろう。


 余談だが、窃盗罪の場合の刑事時効の期間は七年間だ。

 初犯でも再犯でも時効は同じとなる。




 刑法二百三十五条 窃盗罪

 『他人の財物を窃取した者は、窃盗の罪とし、十年以下の懲役または五十万円以下の罰金に処する。』



 僕は、罰金刑五十万円を言い渡された。

 まあ罰金額で想像してくれ。



 カードゲームの万引きから始まったんだ。


 ほんの出来心だった。

 欲しいカードがあった、でもお金がなかった、小学生で働けないしお小遣いもない。

 そもそも、貰ったことが無い。

 お年玉も誕生日プレゼントだって無い。

 というか家が貧乏だった。

その上、僕は発達障害で主にコミュニケーションが苦手。

 話が得意では無いからか、相手にされない。 友達もいない。

 いや、イジメてくる友達はいた。 

 

 「貧乏だ」と。

 「親が底辺だ」と。

 「近寄るな」と。


 

 だから、周りの子が持ってる物を持ってれば仲間になれるんじゃないかと。

 そう思って、手を伸ばした。

 店を出て笑顔で走った。


 「やった! 手に入れた!」


 その後すぐに背中に衝撃が走った。

 地面に顔を打ちつけ、気づいたら狭い部屋のイスに座ってた。


 警察官が来て、「君が盗ったんだろ?」。

 そう言われた。


 「何で盗ったの?」

と聞かれたから、正直に答えた。




 「欲しかったから」



 そう言うと、母が僕の頬を殴った。

 そして壁に頭を打ち、意識を失った。



 起きたら知らない天井。

 窓から見える太陽。

 病院のベットの上。

 頭には包帯。

 起きようとしたら、頭に痛みが走った。







 次の日、私服の警察官が来た。


 母が僕を殴って、壁に頭を打ち血を流し病院に運ばれ、母が傷害罪で現行犯逮捕になったと聞いた。


 それでも僕がした万引きは消えない。

 未成年で初犯だったので、逮捕には至らなかった。






 中学生時代で、再犯。


 窃盗だ。



 「イジメられたくなかったら、盗って来い」そう、脅された。

 よくあるイジメ。 盗ってもイジメ。 よく知る悪循環だ。


 だから、警察署に行った。

 イジメてた子らも全員逮捕。

 僕も逮捕。





 高校に入る前、親の離婚があった。

 引越しして高校生になったけど、イジメが怖くて不登校になり、退学した。



 父は朝から夜遅くまで働いていた。

 でも僕は何もせず家でゴロゴロダラダラ。

 父とは中学卒業以降、話してない。







 成人して、『略式起訴』を言い渡された。


最後まで読んで頂きありがとうございます。

異世界転移ものですが、ヒューマンドラマに変えた理由は、

『異世界を舞台にした、人との関わりや人生について書いていきたい』です。


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