表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

167/172

ミーナ覚醒2

 避難していた一般人に危害を加えようとしていたリギルの兵士たちを食い止めるソフィアとサラス。


「ブレイズ・イージス!!」


 サラスは青いイージスを作り出し、兵士たちの足を止める。イージスの守備範囲から外れている兵士を、ソフィアが仕留める。


「ブレイズ・フォルティッシモ」


 青い炎が笛の形に変わり、ソフィアは勢いよく息を吹きかける。甲高い音色が響き、ソフィアはその場から姿を消して、青い炎が纏った剣で兵士を斬り捨てる。


「国民に手を出すなんて!!」


「恥を知れ!!」


 次々と兵士たちを無力化していく2人の元に降り立ち、2人の負担を減らす。


『ミーナ様ッ!!』


「1人も通さないでよね。一般人の安全が最優先よ」


『はい!』


 兵士たちが一般人に対して魔法を放ってきたが、私とサラスはブレイズ・イージスを展開し、全ての魔法を受け止める。


 攻撃が止んだ隙に、私とソフィアは青い炎の笛を吹き、一瞬にして兵士たちの背後に立つ。


「良い速さね。ソフィア」


「ミーナ様こそ、良い太刀筋でしたよ」


 お互いを褒めた瞬間、兵士たちが戦意を喪失し、武器を地面に落とす。


「遅くなってすまない!! 加勢に来た!!」


 ヨハネスの兵士たちが合流し、私はソフィアとサラスにこの場を託した。


「邪魔したわね。後は任せるわ」


「ここは守り役の私たちにお任せください!!」

「ミーナ様は他の加勢へ!!」


 2人に手を振った後、私は青い炎の翼を羽ばたかせて、次の場所に向かった。




 ◇◇◇




「全く……逞しくなったものね」


 戦場を飛び回るミーナの姿を見て、サロミアは思わず笑みを浮かべる。


 クロノに肩を借りながら、王宮の屋上に降り立ち、腹部から血を流して倒れているエディックの横に座り込む。


「サロミア様。今回復の魔法を」


「私なら四肢を失っても一晩寝れば完全回復するわ。それよりも、この人の回復をお願いできますか?」


 微かに息をしているエディックに目を向け、クロノはコクリと頷いた後、エディックの腹部に回復魔法を施す。


「うぅ……サロ……ミア、ちゃん」


「あら? 意識あったの?」


「エディック様、喋らない方が良いですよ」


「クロノ……様。申し訳ない……自分ごときに回復魔法を」


 クロノは無言で首を横に振り、エディックはサロミアと同じ方向を見つめる。


「青い炎の翼……ミーナか」


「そうよ。私たちの希望を背負って、私たちのために戦ってくれているわ」


 エディックは瞼と口を閉じ、サロミアはミーナが飛んでいく様子を見て笑みを浮かべる。


「頑張って……ミーナちゃん」




 ◇◇◇




「何故だ……何故、剣を持っている私が素手の相手に遅れをとっている?」


 余裕の笑みを浮かべているジークを見て、ファルトマンは眉間に皺を寄せる。


「何故……ですか。理由はただ一つ。実力差があるからですよ」


「何だと……若造が!!」


 怒りに身を任せ、ジークに何度も剣を振るが、髪の毛一本さえ斬ることができず、ジークの脚技によって剣を落とされる。


「何ッ!?」


「2人がかりでヨハネス様を討ち取った様ですが……案外大したことないですね」


 またもファルトマンの神経を逆撫でるジーク。完全に冷静さを欠いたファルトマンがジークに向かって突っ込む。


「元騎士団長の私にその様な口を……許せんッ!!」


「やれやれ……」


 真剣な表情を浮かべたジークは容赦なくファルトマンの下腹部に青い炎の拳をぶつけ、地上に落とす。


「かはッ!? な、何故だ……兵士たちはお前たちの攻撃を喰らうと傷が再生されて、戦意を失うのに……何故私は血を吐いている?」


 地上に降り立ったジークがファルトマンの疑問に対して言葉を返す。


「聞いていましたよね? ミーナ様の命令を。貴方を始末しろと」


 指をポキポキと鳴らし、ゆっくりとファルトマンに歩み寄る。


「バカな!? ミーナ・アリスト・ミストレーヴは他人を傷つけないはず!! 何度も屋敷に攻めた時、誰一人殺されなかったぞ!!」


「それも言ったはずですよね? 国王を手にかけた貴方の罪は重いと。喜んでください。ミーナ様は自分に、とあることをリセットする力を与えてくれました」


「とある……こと?」


「ええ……殴った相手の存在そのものをリセットする力を」


 ジークの言葉を聞いて表情を青ざめさせるファルトマン。その表情を見て、ジークはニッコリと笑みを浮かべる。


「安心してください。消えるだけで、死ぬわけではないですから、痛くもないですし、苦しくもないですよ。ただ……天国、地獄どころか、あの世……この世にも存在することはないですけどね」


「ヒィッ!! ゆ、許してくれッ!! せめて、殺してくれッ!!」


 満面の笑みを浮かべたジークが、ファルトマンの下半身を指差す。


「もう手遅れですよ」


 ファルトマンが自分の下半身に目を向けると、既に腰から下が消えており、恐怖に怯えたファルトマンが再びジークに目を向ける。


「ま、まさか!? さっきの一発で!!」


「正解です。そして、さらばです」


 ミーナの青い炎が纏った拳を、ファルトマンの顔面にぶつけ、ジークはファルトマンの存在を完全に消した。


「……本当に恐ろしい方です、ミーナ様。ここまで冷酷になれるとは……惚れ直してしまいましたよ」




 ◇◇◇




「ちくしょう……何が起こったのか全く分からねぇ……」


 王宮市街地の外れまで飛ばされたリギルは瓦礫を押し除け、飛ばされた方向に目を向ける。


「クソッ!! 絶対ぶっ潰してやるッ!!」


 切断された右腕を再生しようと紅神竜の力を使うが、思うように力を扱うことができなかった。


「何だ? 腕が再生しない?」


 イラつきながらも腕を再生しようと力を使う。試行回数が100を超え、ようやく腕を再生させる。


「はぁ……はぁ……何とか、戻った。どこの誰か分からねぇが……ぶっ潰してやる!!」


 炎の翼を広げ、リギルは王宮に向かって飛び立つ。

いつもご覧になっていただき、ありがとうございます!

伊澄ユウイチです!


今後の続きが気になる方は、是非ブックマーク登録をよろしくお願いします!

誤字脱字、文章的におかしな部分がありましたら報告お願いします。

面白かったら評価や感想を送っていただけると今後の励みになります。差し支えなければよろしくお願いします!


これからも楽しんでいただけるよう頑張りますので、よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ