1話 え!?俺の適性これだけ!?
初めての投稿です。
おかしなところがあれば遠慮なくお願いします。
ここはどこだ。
どこまでも白い空間、上も下も前も後ろも分からない。
私は誰だ?記憶があいまいだ何時から此処にいたのか何もかもがわからない。
延々と時間が過ぎ考えることをやめようとしていた
そんな時だった。
ヒィィィン
目の前に甲高い音と共に神々しい巨大な光の塊が現れた。
「其方は死んだ、余りにあっけなくな。」
その声は、男とも女とも判断できない中性的な声で威厳のあるしゃべり方をしていた。
それにしても、死んだ?
良くわからないそもそも自分が誰なのかもわからないのだから
あっけなく死んだといわれても実感がわかない。
そもそもこの中性的な声をした光は何なんだ?
声は出ない、そんな風に思考しているだけだ。
「あぁ、すまない死んだ者は輪廻転生する際に記憶を失うのだったな
今記憶を戻す」
そう言うと光の一部が私の体に纏わりついた。
すると、死ぬ前の記憶【霧雨 雫】の記憶が入り込んできた
いや同化して一つになったというべきか。
「【霧雨 雫】18歳、高校3年生で成績は中の下彼女なし趣味は読書
両親は12の頃に他界し母親の実家で引き取ってもらっていたが学校の下校中信号無視の大型トラックに轢かれて即死・・・か。間違いは無いな?」
「はい、間違いありません」
何故だろう今まで話せなかったのに急に話せるようになったそれに
自分を認識できるようになったぞ。
「それは、其方が死んでから時間がたっていて存在が消えていき新たな存在になる途中だった
からだろう。そして記憶が戻ったことで其方の存在が再び確かなものになったおかげで話せるようになったのだ」
ふむ、なるほどなのか?それならなんで記憶を戻したんだ?
輪廻転生とやらで存在は消えかかっていたのだろう記憶を戻す理由が見当たらないぞ
ん?待てよ俺は疑問を口にしたか?もしかして心とか読んでるのか。
「ふん、人間の心を読むことなど造作もない。其方も聞いたことがあるのではないか
私は其方たちが言う神という存在だよ。それと其方に記憶を戻した理由だが其方に頼みたいことがあったからだ。」
「か、神様!?それより頼みですか?」
「ふむ、其方に頼みたいこととは其方がいた世界ではなく別の世界に行ってもらいたいのだ」
なんと、目の前の存在は神だった!
それに異世界に行けるらしい自分はもう死んでいるから異世界転生か。
いやーワクワクするなぁだってそうだろうまるで自分が物語の主人公のような展開だ
これで期待しないわけがない。
それより選ばれた理由は何なのだろうか、もしかして勇者の適性があったからとかかなそれとも自分でも認識できていない特殊な能力があったとか!
だが、期待していた答えは返ってこなかった。
「あー興奮しているところ悪いのだが其方を選んだ理由は特にないのだ」
「フェ?」
「あーなんだ実はな其方を選んだのはたまたま目に入ったからだそれと頼みの方も実はあちらの世界のいくつかの魂が経年劣化で完全消滅したのでいくつかの世界から1つ若い魂を送ることになったからなのだ・・・その、私が期待させるような物言いをしてしまっていたな。」
あぁそうか自分は選ばれた勇者でもなければなんの特殊能力も持っていないと
「あぁ、いえ神様が悪いんじゃないです自分がはしゃぎ過ぎてました。」
「まぁそんなに落ち込むなあちらの世界に転生しても記憶はそのままだし其方に適性のある好きな能力を1つ授けるぞ」
な、なんだとーす、好きな能力だとぉ
「そ、その能力とは、どどどどんな能力なのでしょうかぁぁあぁ!」
「う、うむ、この石板に触れてみよ、そうすれば石板に浮かび上がっくる。」
そう言って神様はスマホくらいの大きさの石板をどこからか出して僕に差し出した
そうして僕が石板に触れると黒い文字で1つの文字が浮かび上がった。
【魔力使い】と
まだ、学生なので毎日投稿は難しいですが週1のペースで登校したいと思います。