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マイ・サイコパス  作者: ルネ
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日常

「なんかいい事ないかなぁ」

「また、同じこと言ってる。そんないい事なんてそうそうあるわけないよ。」

学生時代からの友人ゆりの返し、確かに。

 

 昔から女子とつるむ事をしなかった私だが、ゆりは私の事を何かと気にかけてくれ今でもたまに会って食事したりする。

付かず離れず程よい時に連絡くれたりするので今でも友達でいられる。


「彼氏いないからかな、なんか飲み会とか同窓会とか企画してよ。だれでもいいから結婚したいなぁ」

「何言ってんの。誰でもよかったらとっくに結婚してるよ、妥協できないならほんとにいつまでも一人だよ。」

「わかってるよ、わたしだって理想が高いわけじゃないし、そもそも結婚が頂点の恋愛結婚に夢なんて見てないから。そういうのに限って、昔は優しかったのにとか不満だらけで、結婚したこと後悔するくらいなら、見合い結婚でそこまで当時好きじゃなかったけど、この人と結婚して今はよかったって思える。って十年後にいえるほうが結果的に幸せだってことくらい。」


 毎日つまらなくてしょうがない。

これが日常なのだろうか、周りを見渡してもカップルばかり目に付く。

なんであの人もあの人も彼氏、彼女がいるんだろう。

私の方がいい女なのに、どうしてみんな私より幸せなんだろう。

ラブラブなカップルのそこの彼氏、その彼女で本当にいいの?ほんとに愛してるの?

もし、もっといい女が言い寄ってきてもなびかない自信ある?どうせその時は平気でその彼女捨てるんでしょ。


 いい女と付き合うと自分もいい男になったと勘違いする。自分に合うのはこれくらいレベルの高い女なんだ、だから君とは付き合えないごめんねと上から目線で心の中でつぶやき、もてる男を演じる。キモイ。

わたしがその彼氏奪ってやろうか、試してみる?

目の前の愛するひとが本当に誠実なひとかどうか。

意外と彼女のほうが二股かけてたりして、うまくやってるオチなのかも。


なんてこと考えてるんだろう。

ゆりの言うこと、本当的を得てる。

別に理想が高いわけでも、選り好みしているわけでもないのにといいながら、今まで結婚しなかったのはきっと自分の選択が間違っていたんだろう。

さすがにそろそろ結婚したいな。だれでもいいから、養ってもらいたい。


人を好きになるって難しい。

誰かを愛したり、自分に好意を持ってくれる人を好きになれたら、人並みの生活を過ごすことができるのになぜそうできないんだろう。


与えられた出会いのなかでその人の良いところを見つけ出し、自然と愛し合い結ばれる。

そんな恋愛、映画やドラマの世界の事。


ひとの気持ちなんて続かない、永遠の愛なんてない、そんなのわかってるし、彼もわかってると思ってた。

愛情なんてそんなもの。

愛がなくなっても情が残る、それでいいと思った。


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