その話にあなたはついていけてる?~自分の作品に無関心にならないでくれ~
夜中に新着漁りしていて出会った作品が、テンプレであまりにも無気力だった。
ポイントほしいだけでテンプレ書いてた。
それでポイント貰えるなら仕方ないのかと思えたが、ほとんどポイント入ってないよ。読者なめてるのか?
素人の自分だが、これには怒りが収まらなかった。夜中に書いて文章乱れてるかもしれないけど、ほとんど手直し無しで載せました。
お目汚しですが、少し分かってほしいと思ってしまいました。
なろうで小説っぽいものを書き始めて早八ヶ月。
エタらず一作品書き終えたら、初めて『作家』とつけようと思っている『底辺の一般人』、きしかわせひろ です。
自分でもここまで書けるとは正直思わなんだ。
PVも評価も最低だが、楽しんで書いてるよ。
書籍化なんて夢物語よりも、自分の頭の物語を書ききりたいからね。漫画の同人で最後まで描けなかったのだ、今度こそ形は違えどエンディングを書いてあげたいのだよ。
…………と、強がってみました。PVくらいは欲しい。
でもほとんどは本当です。
そこで、最近また気になることがありました。
はい、ドンッ。
「よく、無理して話書けるね? その話、面白い?」
別に喧嘩売っていませんからね。
ちょっと怒ってはおりますが……。
でも、そのまんまですよ。
ポイントが欲しいがために書くこと。ランキングに載りたいためにテンプレやジャンル違いに手を出していること。
才能がある人なら、それをすらすらできるかもしれない。時代のニーズに沿ったものを提供し、コンスタントに作品を生み出す。これはその道で食っていくために必要なプロの心。
自分には無い才能だと思っています。だって、好きなものしかネタが出ません。今はテンプレと呼ばれる種類のネタが一切浮かばない。
テンプレの方が見てもらえるのも、ハイファンタジーじゃない方が競争率が低いのも分かっています。
ポイントをもらえる、閲覧数が増える方法も、親切に教えてくれる方々もいました。しかし、無い袖が振れない。
自分は自分の作品を書くのが楽しい。
小説なんて今年の春に始めた素人だし、難しい表現なんて出来ていないし、ずっと物書きを志している人から見ればクズかもしれない。
でも自分は小説……というか、創作が楽しい。でも、ネタができるのは今のところハイファンタジーだけだ。
ちなみに読むのも楽しい。こっちはハイファンだけじゃなく、あちこち読んでいる。
ランキングを漁るのもいいが、その時の新着を眺めて、行き当たりばったりで読むのも好きだ。
しかし、当たりハズレが多いのも事実。
自分の目が肥えているとは思わないが、最近はなろう作品を読んでいて、無理してテンプレ書いた人の作品に出会すのも多くなりました。
何となく分かるんですよ。だって、文章の向こう側にいるのは生身の人間ですから。例えパソコンの文字でも頑張っているか、愛情込めて書いているか。
あなたは何のために書いてるの?
無理して面白くないテンプレの話書いても、あなた自身が楽しくないのではないのか?
無理しても書くこと自体が楽しいなら、何も言うことは無いけれど、「ポイント欲しいから無理してテンプレ書いたよ。頑張ってんだから読んでね」と、作品からじんわり伝わってくるのは、どうかと思ってしまったわけですよ。
こいつ…………自分の話を野放しにしてる。話が事故った(炎上したりポイント入らなかったりした)ら、簡単に見棄てて行く気だ。
そんな裏の香りがプンプンしているのを見つけてしまったのです。
心当たりある者、あなたは自分の作品を何だと思っている?
暇潰しか? 娯楽か? 特に何の感情も無しか?
書きはじめの作品は小さな子供だ。手を放せばあっという間にどこかへ行ってしまう。言うことなんか聞かない。それでも手を繋いでいれば見失わないし、目的の場所にもついて来てくれる。
愛情の裏返しは無関心だ。
手を放していないか? 他のことに気をとられて目を放していないか? 無関心になってはいないか?
作品を独り歩きさせていないだろうか?
作者ならついていってください。ついていかなくても目は放さないでください。
趣味で書く人、無関心になるくらいなら、心にない作品は書かないでほしい。あなたの好きなもので書いてほしい。そっちの方がたぶん楽しい。
プロを目指す人、まずは自分の本領が発揮できるジャンルを書いてほしい。それから違うジャンルに手を出してほしい。
とりあえず、やる気のなさを作品に出すな。
意外と他の人間はあなたの作品から、あなた自身を見ている。
クリスマスが終わった夜中。そんな勝手なことを他人に思いながら、まず自分がちゃんと執筆をやろうと思いました。
そんな年の瀬です。
これを怒り納めにしたい。
来年は心穏やかに執筆したい。
もう少しうまく書けるようにしたい。
一番の来年の抱負は『エタるものか、絶対に』
皆様、良いお年を。