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1局 プロローグ
筆者の麻雀の腕は天◯で5段~6段程度のパンピーとお考えください。そんなに強くない人が書いています。
ステルスマーケティング。
そう、それはSNSや匿名掲示板など、媒体に定めはないが、消費者に宣伝と気付かせないよう宣伝をすることである。
一人の男がとある世界で、一つの競技を広めようと画策していた。
己の生き残りをかけて……
「ロン! 2900点。残念だったな」
「ポン!」
「通らばリーチ!」
とある街の一角からは叫び声が交差する。
退屈な世界で一世を風靡しているもの。
そう、それは麻雀である。
麻雀は一人の男のステルスマーケティング及び時にはダイレクトマーケティングにより八年で爆発的な流行となっていた。
国王までもが、麻雀に興じている始末。
また、麻雀の強さはステータスであり、外交などにおいても麻雀が用いられるほどだった。
長年に渡り周到な準備をして、多大な時間をかけた一人の男のターンが今始まる。