きっと
掲載日:2018/03/15
『きっと』
天気が悪いせいだ
ようやく固まりはじめた心が
またもろもろと崩れて
あちらこちらに
漂い出した
とりとめのない不安が
濃度を増し
息をする度に
だらだらと垂れ落ちる
周囲は
よそよそしく立ちはだかり
にもかかわらず
それは紙に描いたように
簡単にめくれあがるのだ
何も
確かなものはない
どこにも
平安を見つけられない
私は
ネズミの目つきで
おろおろと
街路の端を
逃げ惑う
虚しいと知っていて
ぜんぶ
天気が悪いせいだ
だから
きっと
明日は
きっと




