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psycho〜親愛なる君へ〜  作者: 山居中次
6/41

学校

  久し振りの学校は、心地よい雑踏に溢れていた。もうだいぶ休んでいるから、というより、4月の初めの数週間しか俺はこの学校に来ていないから、当然友達と呼べる相手もいない。知り合いは、ほぼゼロだった。


  もう、学校なんて、どうでもよかった。


  それでも、今日俺が学校に来たのは、サイコに会うためだった。もしかしたら、昨日の様に、サボって、マックあたりで、感覚時間なる世界に1人で逃げているだろうから、そっちに行った方が早いとも思ったが、どこのクラスか位は知りたかった。「僕の初めて出来た友達」ではないが、何と無く気になったので、今日はそれを詮索するために俺は学校にやって来たのだ。


  自分の下駄箱と教室はすぐに見つける事が出来た。ずいぶんと長く来ていなくても、それは覚えているもんだと我ながら関心した。


  ブレザーが何と無く重い。気付けば、もう6月になっているから、当然俺以外のみんなは夏服になっていた。(夏服は、ネクタイ無しの開襟シャツもしくはポロシャツに男子は薄手のグレーのズボン。女子はグレーのスカート)

  重くて当たり前だ。


  ほんの少し集団から外れただけで、俺の季節は周りとかなりズレてしまっていた。


「夏服を出さなきゃだな」


  そんな独り言を呟きながら、知っている顔の殆どいない自分のクラスに入って行くと、意外にも、知っている顔が一人だけいた。


 サイコだ。


  彼女も俺と同じ様に冬服のブレザー姿だった。そして、退屈そうに窓際の席に座って頬杖をつき、ボンヤリとしていた。


「なんだ、同じクラスだったのか」


  そう言いながら、俺が彼女の側に行くとサイコは、「なんだ、お前か」と言って、不気味に微笑んだ。やはり、何を考えているのかよく解らないが、彼女から俺に対する敵意は感じなかった。


「なんとなく、今日学校に来れば君に会える様な気がしていたよ。木村正」


「タダシでいいよ。面倒くさいら、フルネームだと」


「君がそうして欲しいのなら、そうするよ」


  素直なのか、偏屈なのか。とにかくサイコはそう言って、俺の呼び名を変えた。


「タダシは、昨日私と出会って何か変わった事があったのかい?」


「いや別に、お前は?」は

  俺がそう言うと、サイコは不気味に笑って、「そんなはずは無いだろう」と言った。


「なんでそう思うんだ?」


「だって、お前は多分、私と同じでろくに学校に来てないだろう。そんな人間が今こうしてここにいるという事は、何かしらの心境の変化があったはずだ」


  昨日といい、今日といい、サイコには俺の内面が見えている様だった。


「君に会いに来た」


  古ぼけた恋愛小説の台詞の様な言葉を吐く俺に対し、サイコはとんでもない言葉で切り返して来た。


「昨夜、私でオナニーでもしたのか?」


「え?」


「なんだ、図星か。男がしそうな事、適当に言ったら当たったか」


「いや、その、すまない」


  昨夜の行為を言い当てられて、俺は焦り、とりあえず謝っていた。


  サイコはまた、切れ長の眼で俺をジッと射抜いてくる。この眼にやられると、俺は動けない。


  そんな、サイコの眼力に負けぬよう、俺は言い返した。


「そういうサイコはどうなんだよ?」


  すると、サイコは、その切れ長の眼で俺を射抜いたまま、真顔で「私もタダシでしたよ、オナニー」と言った。


  俺は思わず絶句する。


「マジか?」


「嘘だ」


  そう言って、サイコがまた、不気味に笑った。


  彼女の笑顔は、常に俗に言う腹黒い感じだ。普通の女の子がする様な、可愛いらしさがはじける様なコロコロとした笑い方は決してしない。どちらかと言えば、何かを企む様な、ニタニタとした粘っこい笑い方だ。


「お前をメッタ刺しにして殺すところを、一晩中想像していたよ」


  ニタニタとした笑みをたたえたまま、また、サイコが怖い事を言った。


「俺を殺して、どんな気分だった?」


  殺されて当然の行為をかつてした俺は、この少女の妄想の中で、どんな死に方をしたのだろうか?俺が自殺未遂にまで追い込んだ大石弥生は、高校への進学も断念して、家族と共に三島の街を出たと噂で聞いた。俺は、あの娘の未来を潰したのだ。


「最高の気分だったよ」


  切れ長のつり上がった眼を見開いて、サイコがそう言った。


「そうか」


「嘘だ」


  また嘘だと言った。


「お前は殺せない。今まで色んなヤツを頭の中で殺したけれど、お前は殺せない」


「どうして?殺す価値もないか?」


  俺はそう聞いていた。


「殺す価値もない?タダシ、お前は死にたいのかい?」

  サイコが、そう聞き返す。


「解らない。ただ、昨日、夢見たから」


「夢?」


「あの頃の。俺が、あの娘をいじめて、自殺未遂を起こさせた時の」


「罪悪感ってやつかい?」


  俺は黙って頷いた。


  俺は、殺されて当然の人間だ。あれからそう思って生きてきた。今後、自分の人生が下り坂なら、素直に転がり落ちて行こう。あの娘の人生を狂わせたのだから。


  サイコがそんな俺をニヤけながら、見ている。そして、突然こう言った。


「ヒトがヒトを殺せないのは、死を恐れているからだ。自分の死への恐怖を、他人の死にも重ね合わせて混同する。だから、まともな人間は、例え、まかり間違えて相手を殺してしまったとしても、そこに恐怖を覚えて、罪悪の念に駆られる。だから、殺せない。ヒトの倫理は、ヒトの罪の意識から生まれる」


「なんだそれ?」


「昨日の答えだよ。昨日私がお前に、聞いた、なぜ、ヒトを殺してはいけないのか?の答えだよ」


  サイコは昨日自ら投げかけた問いを、今自分で答えた。


  そして言った。


「でも、私はヒトを殺せる。私は自分の死とヒトの死を混同しない。でも、お前はヒトを死に至らしめかけた、その罪悪感から、自分の人生を闇に捧げようとしている。彼女の負った傷を自分の痛みとして認識混同しているんだ。だから、死を望んでいるて言うよりは、罰を望んでいるんだ」


  全て彼女の言うとおりだった。俺は罰を望んでいる。


  天使か、悪魔か。


  彼女には、俺の内面が全て見えているようだった。


「サイコ、お前は何者なんだ?」


「私は怪物だ」


  サイコは嬉しそうに、そう答えた。


「そんなのあるかよ」


  怪物と言う単語に納得しそうになりつつも、俺はそれを認めたくなかった。確かに変わった奴だが、その風変わりな感じが、俺の心を惹きつけた。俺の知らない事を、見えない事を見せてくれる。そんな存在に思えた。


「お前は、怪物なんかじゃない。だって、俺の事は殺せないって、今言ったじゃないか」


  するとサイコは、更に嬉しそうな顔で言った。


「そうなんだよ。不思議とお前は殺せない。多分、私はお前が好きなのかもしれない」


  サイコの意外な言葉に俺は戸惑った。女の子に好きだと言われれば気持ちがはずむものだが、彼女のキャラクターと言葉のトーンのせいか、好きの意味が、どうも飲み込めなかった。


「答えは自分で探すさ。お前を殺せない答えを」


  俺の心を読んだ様にサイコがそう言った時、チャイムが鳴り、中年の気の良さそうな眼鏡の男が教室に入って来た。


「あいつが担任だったのか」


  サイコが男の登場に気付いて、そう呟くと同時に、男は俺たちの方に微笑み掛けなから、近付いて来た。

  小太りな体型と禿げかかった頭と笑顔が、人の良さを演出している。


「知ってるのか?」


「受験の前に家に来た。高校なんか行かないって言った私を説得しにね」


  こいつも何かあったのか?


「やあ、藤村さん久しぶり。それと、木村正君だよね。担任の若林です」


「あっどうも」


  俺は、若林先生に無愛想ながらも、そう挨拶しついた。この他人に全く敵意を感じさせない人を、俺は先生と呼ぶ事にした。俺みたいな不良上がりは、嫌いな教師は呼び捨てだが、何と無く好きな教師は、自然と先生と呼んでしまう習性があった。


「いやー良かったよ。入学式以来二人とも全く学校来てくれないからさぁ、このまま会えないのかなぁって思ったよ」


「色々と諸事情がございまして、ご迷惑お掛けしました」


  サイコが突然、俺に対しての時とは全く違う丁寧な態度で、先生に対応して見せたので、その変わり身の見事さに、俺は驚いた。全くの別人なのだ。


「良いんだよ、来てくれるだけでも」


  若林先生は優しくサイコにそう言った。


  「木村君も、ありがとうね」


  若林先生は俺にも優しくそう言った。


「あっそうそう、倫理の中山先生が藤村さんに会いたがってたよ。後で、行ってみて、多分、風研部の勧誘だと思うけど、まだ、君は部活に入ってないよね」

「はい。風研部って何ですか?」


  サイコが丁寧に答えて、質問する。


「風土風俗研究部だよ。中山先生が今年に入って設立した部活。まだ、部員が一人だけなんだって。木村君もどうかな?せっかく学校来たんだから、部活見学もかねて」


  先生が、俺にも話を振る。


「俺はいいです。あまり部活とか興味ないし、学校辞めるかも知れないし」


  俺が、そういうと、先生は少し残念そうに、「そうか」と言った。


「でも、本当にありがとう。今日来てくれて、君達に会えて嬉しいよ」


  そう先生が言うと、「先生ー早く出席とって下さーい」と誰かが叫んだ。


  気が付くと、みんか自分の席についていた。


  席について無いのは俺だけだった。


  俺の席は真ん中の列、一番後ろの特等席だと、若林先生が教えてくれた。


「あーごめんごめん。今からするから」


  先生はそう言って、教壇につくと、クラスの出席を取り始めた。


  1時限目、2時限目、3時限目と適当に聴き流し(俺以外のクラスメイトも同じようにただ、座って聴き流しているようだった。)4時限目に入った時、事件が起きた。


  日本史の授業で、明治時代について教科担任の杉本が、あらかた説明して、生徒に問題を出した時だった。

(歴史は、順番通りにダラダラやるより、好きな所から、覚えた方が面白いと、杉本は判断していたため、多数決で決めた結果、1学期でもう、明治をやっていた。そして、次は、平安時代へとタイムワープする)


「大政奉還が、起こって、時代が幕末から明治になった訳だけど、その時に、海外から、色んな文化が入って来て日本が近代化した。これを、文明開化って言います。今の僕らの生活の基本は、この時に生まれた訳です。例えば、蒸気機関車。つまり、鉄道や、ガス灯今で言う街灯などがそうだね。そこで、明治時代に生まれて、今もある物、これら以外に、誰か答えてみて」


  杉本がそう質問を投げかけた時、1人の少女が張り切って手を上げた。


「それじゃあ、みのりん」


  みのりんと呼ばれた少女が「はい」と言って立ち上がった。少女は手足がすらりと長く、長い髪を、ポニーテール?(にしては結び目が上すぎて、時代劇の侍のマゲみたいだ)にしていた。そして、何やら楽しそうに、ニヤけている。


  少女からは、サイコとは対象的にひょうきんなオーラが、立ち上がっていた。


  その、みのりんがやらかした。


「明治ヨーグルト」


  ボケ解答、投下。


  その瞬間、クラス中が大爆笑した。よく、笑いを取ることを、ドカンと言わせると言うけれど、この瞬間がまさにそれだった。みんなの笑い声が一斉に重なり本当にドカンと言う音となって、教室を揺らしていた。俺も、その衝撃波に呑まれて、一緒に爆笑っていた。ふと、サイコを見ると、彼女は机に顔を埋めて、身体をピクピクと痙攣させていた。


「なーに言っとるかー、お前さんは」


  杉本が力の抜けた声で、そう叫んでから、彼女を指差して、「じゃぁ大正時代は」とさらに質問を投げかけた。(よしゃいいのに。)


「裸の大将」


  ドカン。


  更に、笑いが起き、杉本がコケた。


「もー。みのりーん」


  そう、力なく杉本が言った時、終了のチャイムが鳴った。日本史の授業は、みのりんのボケと杉本のツッコミで、笑いに消えた。


「ア〜もう頭痛いから帰る。お終い」


  そう、楽しそうに言ってから、杉本は教室から出て行った。


  杉本が出て行った後も笑いの余韻が教室中に残っていた。その余韻を誰かと共有したいが、その相手を見つけられず(サイコには、何故か、あの、みのりんが話し掛けていて、俺は入るタイミングを失っていた。)何の気無しに、教室を出た。


  俺たちの学校は、本館と新館と体育塔(体育館のすぐ横の建物)があり、普通科は、本館。特進科と進学科と情報処理科は、新館。体育進学科は、体育塔に分かれていた。


  普通科の俺たちは、勿論本館に教室がある。そして、いい事にこの学校のキャンパスには、本館の前と、体育塔の前に自販機がある。その本館の自販機でジュースでも買い、新館の前に配達に来ている弁当屋で、弁当を買おうと思い本館の入り口にでたところで、何か揉めている声がした。


  ちょうど、その声は、自販機の前から聞こえて来た。見ると、ガラの悪い奴ら3人が、小柄な、気の弱そうな奴を囲んでいた。


「小林君。ジュースおごってよ〜」


  ガラの悪い3人の中で、一際身体の大きな奴が、ポケットに手を突っ込んで、小林君に、にらみを利かせていた。


「ぼ、ぼ、僕、お、お金無い」


  小林君は、どもりながら、怯えた声でそう抵抗していた。


「小林君。何言ってるか解らないけど」


「お金・・・無い」


「あん!学園来て、金がねえ訳ねえだろぅ」


  そう言って、そいつは小林君の細い首を片手で正面からつかんで、身体ごと、自販機に押し付けた。


「もう一度、言うよ。お金ちょうだい」


  喉を押さえ付けられて、苦しそうに小林君は咳き込みながら、涙を流し始めた。


  カツアゲだ。ここまで、暴力的ではなかったが、かつて自分もしていた行為を改めて見て、不快な気持ちになった。


  小林君の眼が、こっちを見た。


  その怯えきった眼は、あの時の弥生と同じだった。


「おい、やめろよ!」


  思わずそう叫んでいた。


  正義のヒーローになりたかったわけではたかった。ただ、もしも、変われるなら、過去の罪を清算出来るなら、この小林君を助けたいと思った。


「あん?なんだてめー」


  小林君を締め上げていた奴が、そう言った。


  俺に気付いて、小林君を解放すると、そいつは、グっと俺に睨みを利かせながら、ゆっくりとせまって来た。残りの二人は、その腰巾着って感じで、ただくっ付いているだけだった。


「お前、名前は?」


「1年6組の木村正」


「俺は5組の鈴木祐介」


  対峙してみて、鈴木の身体の大きさが改めてよく解った。俺も、身長が、170cm近くあるが、鈴木は、更に大きく180cmはゆうにありそうだった。


  相手の大きさに一瞬すくんだが、俺は負けずに、睨みを利かせた。


「あれは、やり過ぎだろう。首まで締めて。死んだらどうするんだ」


「あれぐらいじゃ死なねーよ」


「なんで、そう言いきれる?」


「死ぬわけねーじゃんよ」


  鈴木はそう言って、ヘラヘラと笑い出した。


  それが癇にさわって、俺は奴に怒鳴っていた。


「死んでからじゃ遅いんだよ!」


  ズン。


  みぞおちに衝撃が走り、息が出来なくなって、俺はその場にうずくまった。


  鈴木の拳が、俺の腹に入っていた。


「祐介、ヤバイって」


  腰巾着の一人がそう言うと、鈴木は、「あん、こう言う時は、こうするんだよ」と言って、地面にうずくまる俺の背中に蹴りを入れた。その衝撃で、俺は少し吐いた。


「腹に入れたら、背中を蹴れば楽になる。おい、今度俺に歯向かったらこんなもんじゃすまないぜ」


  鈴木はそう言って、俺の顔を覗き込むと、唾を吹っかけて、去って行った。


「あ、あ、あ、あの、だ、だ、大丈夫ですか?」


  鈴木祐介の顔と入れ替わる様に、今度は小林君がどもりながら、俺の顔を覗き込んだ。


「あ、ああ、お前こそ大丈夫か?」


  小林君は黙って頷いて、それから。


「あ、あ、あ、ありが、とう」


  と、言った。


「お前、どもりか?」


  俺は体を起こすと、その場にあぐらをかいて座った。


「ひ、ひ、ひと、人見知りな、な、な、なん、だ」

「人見知り?」


  小林君が頷く。


「人ま、ま、前だと、き、き、き、き、緊張するんだ」


  小林君は、一生懸命そう、説明してくれた。俺は、そんな彼が、何と無く愛おしく思えた。


「喋るのが苦手だと大変だら」


  素直に俺は、彼の生きにくさの根源を思った。自分の意思の疎通が困難な事ほど、人間にとって不便な事は無いからだ。小林君は本当に大石弥生に似ていた。


 弥生も、時々どもっていたっけ。


「ででで、でも、なれたああああ、相手だと、あんまり、どど、どもらなく、なな、なるんだ。不思議と」


  小林君は、また、一生懸命説明する。


「じゃあ、例えば、君が俺の前で、どもらなくなったら、俺は晴れて君の友達ってわけか」


「と、友達になななななってくれるの?」


  小林君は、目を丸くして俺を見た。俺は、そんな彼に「ああ、いいよ」と言いかけて、「小林君に任せるよ」と言って立ち上がった。


  鈴木祐介と元同類の俺には、小林君と友達になれる資格は薄いと感じたからだ。


「ど、どうして、ぼ、ぼ僕の名前を?」


  小林君が素っ頓狂な声を上げる。


「さっきの奴がそう呼んでたろ。小林君で、いいんだら」


  小林君が納得した様に頷く。


「さてと、弁当買わなきゃ」


  俺はそう言って、小林君をその場に残して、弁当を買いに行った。


  後ろから、小林君の「あ、ありがとう」が聞こえた。


  弁当を持って、教室に戻るって見ると、俺の机がなくなっているのに気が付いた。何日も来なかったのだから、その洗礼を受けたのかと思った。


  まあ、いいや。そう思った時、突然誰かに腕をつかまれ、弁当がこぼれそうになった。


  とっさに、腕をつかんだ犯人を見ると、ニヤニヤとした満面の楽しげな笑顔がそこにあった。


  みのりんだった。

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