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13.善良な魔法少女

俺が魔女のお菓子による腹痛に襲われること3日。

一向に腹痛が収まる気配はない。

やはり、あの青色は危険を知らせていたのだと思う。

ほら、カエルとかでもどぎつい色のやつは危険とか言うじゃねーか。

きっと、そういうのと同じだったんだよ……。


くそっ!たべるんじゃなかった!!

3日前の俺の馬鹿!

食べなかったら腹痛に襲われることなかったじゃないか!

呪われるとか俺の思い込み入ってたよね!?

食べなかったら呪いもなく、腹痛にも襲われることなく平和に過ごせたかもしれないのに!

はぁ……。

ホント3日前の俺の馬鹿……。


「大丈夫ですか?」


大丈夫じゃねーよ!

大丈夫だったらベッドでうずくまってねーよ!

てか


「誰!?」


「あ!す、すみません!相談に来たんですが着いてみたら具合の悪そうなあなたが居たので。」


あ、俺が腹痛でうなされてよーが窓口は閉鎖しなと……。

なんて理不尽なんだ!


「私にできる事はありますか?」


できる事だって?

そんなもん決まってるじゃないか。


「この腹痛をどうにかしてください。」


「何か腹痛に思い当たる原因はありますか?」


あれ?この人凄い親切。

はっ!もしかして、お医者さん!

そうだ、そうに違いない。

じゃなかったら、いきなり異世界に相談しに来て人助けしようなんて思わないもの。


「魔女特性の青い変なお菓子食べたあとから……。」


「青いお菓子ってまさかドゥルケを食べたんじゃ」


「知ってるんですか?」


「知ってるも何もアレは魔力を一時的に増幅させるための物です!あんな物、魔力を持たない人間が食べれば体調が悪くなるに決まってます!というより死んでなくてよかったです。」


「……。」


おい、この女の子今なんて言った。

死んでなくてよかった?

ふざけんな!

俺、死んでたかもしれなかったの!?

おかしくね!?

俺ちゃんと相談のったよな?

いつも以上に気をつかって真剣に考えてみたお返しがこれって泣くぞ!


「まあ、腹痛程度ならこの魔力低下の食べ物をあげますから食べて治してください。」


「あ、ありがと……。」


「ホントは私の恋人のご相談をしたかったのですが、体調が優れないようなので失礼しようと思います。」


ん?恋人?

俺、異世界だと恋愛相談所とか思われてんの?


「はぁ、これは彼に紹介してもらった所に訪ねるなんて間違ってるっていう神の教えかしら……。」


ん?彼に紹介?

という事は、その彼はここに一度来ている。

そして、彼女がいるのか不明な男の人物といえば消去法でいくと


「もしかして、恋人って勇者?」


「え、聞いてたんですね。そうなんです。」


当たってたー!!

いや、あんな勇者(バカ)にこんな美人で可愛い彼女とか無しだろ!

ありえない!


「今日の所は、失礼しますので「ちょっとまった!」


「え?」


「勇者ご一行の魔法使いだったりする?」


俺は危うく貴重な存在を手放すところだった。

お忘れかもしれないが、というより俺が忘れかけていたが王子の病気を治すという薬、テラペイアー。

魔法使いにしか作れないらしい。

そして、俺は希望の光を見失いテラペイアーという単語ごと忘却の彼方へと捨て去ったのだが一筋の光が見えた。

……気がする。


「え?そんな事までご存知なんですか?」


当たってたぁぁあああ!

きたよ!コレきたよ!!

俺の時代が来たと言ってもいいよね!?


「あの相談は後日のるんで頼まれてくれませんか?」


「私に出来る事なら、喜んで。」


ああ、なんていい人なんだろう。

なんで、勇者(バカ)なんかと付き合ってるんだろう。

ホントに謎しかない。


「テラペイアーっていう薬?が欲しいんだけど。」


「テラペイアーですね!作るのに少し時間がかかるので待ってもらっていいですか?」


「え?作れるの?」


「もちろんですよ!魔法使いなら作れて当然の薬の一つです!」


おい。

姫よ、何か手に入れるの難しいみたいな雰囲気で行ってたけど魔法使い見つけれたらいいだけじゃねーかよ。


「出来上がったら、こちらまで持ってくるので待ってて下さい!それでは、体にお気をつけて!」


そう言うと魔法使いの女の子は帰っていった。


ん?

いや、俺のところ持って来られても困るんですけど?

俺あんな意味不明な住所解読できないんですけど?

あー!!!

魔法少女は見つけたのに肝心なお届け先ミスってる!

俺の馬鹿!

って、希望の光に気を取られてたけど腹痛ぇぇえええ!!


あ、何か解毒剤的なのもらったな。


もらった解毒剤的な物は洋菓子の様なみためだった。

しかし、どぎつい赤色をしていた。


……正直これも口には入れたくない。

けど、青色よりは信用できる色だ。

だって、赤だぞ?

トマトだっていちごだってパプリカだって赤色だ。

よし、これは大丈夫。

そして、何よりあの魔法少女はすっごく人がよかった。


俺は意を決してもらった赤色の洋菓子?を食べた。


……まっず!!!

なにこれ!?激まず!!

こんなの食えねーよ!!

いや、でも腹痛が和らいだ様な……。

即効性なの?

それとも、俺の錯覚……。


俺はこの後、勢いだけで赤色の洋菓子的なものを食べ尽くした。

おかげで、俺の腹痛は夜が明ける前に終わりを告げたのだった。


そして、俺は魔法少女が勇者(バカ)の相談で来たことを忘れていたのだった。



続く……

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