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神々の黄昏  作者: 天魔の担い手
水の国編
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水の国へ

フェルナたちは砂漠を走っていた。

現在目指しているのは水の国。

センチェル王国までの道のりは長く、途中にいろいろな国に補給のために寄ることにしたのだ。

予定では、水の国まで残りあと3日はかかる。

その間、フェルナたちは何をするのかというと、


「もっと魔力を集中させろ!」


簡単に言えば、フェルナによる魔法の修行だった。

魔法の質を上げるため、魔力そのものの質を上げていた。


「体の中心から湧き出す感じをイメージしろ!」


と、フェルナはアルファたち5人を教えていた。

数時間後、アルファたちの修行が終わると次は自分の修行をした。

剣の素振り3000回をしたあとに、魔力強化。

ミミたちはずっと見学していたが、やはりフェルナの魔力は凄かった。


まず一つ目に魔力の量だ。

特殊魔法ではかると、数値が5万と出た。

普通の魔法使いの数値が平均5000なのだから桁違いだとわかる。


二つ目に質だ。

フェルナの魔力には不純物がない、純粋な魔力だった。

素振りをするときも彼は剣に魔力を乗せていたが、それで魔力の質が落ちることは無かった。


三つ目は魔力の種類だ。

大抵の魔法使いは、炎・水・風・雷・氷・闇・光の7属性のどの属性かに属しているが、見た感じではフェルナの魔力はどの属性にも属していないように見えた。

ミミはどこか神秘的な魔力だと思っていた。

そう、まるで神が持つ魔力のような・・・。

とにかく、フェルナの魔力は常軌を逸していた。

フェルナは自分の修行を1時間で終わらし、次に不可解なことをしだした。

よくわからない魔方陣を何個も展開していたのだ。

ミミは不思議に思い、つい声をかけてしまった。


「フェルナ、何をしているの?」

「ああ、これは魔法を創っているんだ」

「魔法を?」

「ああ。今は炎属性の呪縛魔法を創っているんだ」

「炎の呪縛魔法って、『炎呪(エンジュ)』じゃダメなの?」

「あれは強度が弱いし、展開速度も遅い。

 まあ、創っている魔法のベースは『炎呪』なんだけどな」


既存の魔法をいじれるなんて、とミミは感心した。


「ところで、ミミの魔力は何属性なんだ?」

「へっ、私?

 え~と、私の魔力は雷属性よ。」

「雷か・・・、ならこの魔法が使えるかもしれないな」

「?」

「ちょっと待ってくれ」


そう言って、フェルナは数個の魔方陣を消して代わりに足元に別の魔方陣を展開した。

魔法陣は大きくなり、眩しい光を放った。

ミミはたまらず目を閉じた・・・。


目を開けるとそこは、何もない空間だった。

そこにミミとフェルナがいた。


「ここは?」

「ここはオレのつくった空間だ。

 ちょっとやそっとでは壊れないぜ」

「ていうか、ここで何をするの?」

「ああ、『雷神覇(らいじんは)』を使ってもらおうと思って」

「『雷神覇』?」

「そう、これもオレが創ったんだが、使えなくて・・・。

 だから試しに使って欲しいんだ」

「いいけど、どうするの?」


と、ミミが聞くとフェルナは懐から紙を出した。


「これに魔力を流して、魔方陣を展開して欲しいんだ」

「わかったわ」


ミミはフェルナから魔法陣の描かれた紙を受け取り、自分の前に紙を持った手を突き出した。

そして、その紙に魔力を流した。

するとミミの前に見たことのない魔法陣が展開された。

その魔法陣は一瞬光り、雷の奔流を発生させた。

奔流は結界をえぐり、何十メートル先で消えた。

フェルナは自分で創ったのに、かなり驚いていた。


「すごいな、これは予想外だ」


ミミは実際使ってみて、自分で魔方陣を展開したくなった。


「フェルナ、私にこの魔法を教えて」

「最初からそのつもりだよ。

 けど、もう呪文を詠唱したら使えると思うよ」

「え?なんで」

「そこは秘密で。

 で、呪文だけど」


フェルナはミミに『雷神覇』の呪文を教えて、7メートルほど後ろに下がった。


「オレに向かって撃ってくれ」

「なんで?それじゃフェルナが・・・」

「大丈夫、『天盾(イージス)』で防ぐから」

「そう?じゃあはじめるね」


ミミは深呼吸して呪文の詠唱を始めた。


「七属性の一角、(いかずち)を司る神よ

 その覇たる力をもって敵を討ち滅ぼせ!」


詠唱はまだ途中だが、ミミの前に魔法陣が展開された。


「ラ・グセル・ラ・ウィドラ!

 雷神覇発動!!」


そのとき、ミミの詠唱と並行してフェルナも天盾を展開していた。

ミミの魔法陣から凄まじい光の本流が放たれた。

その奔流は天盾にぶつかった。

二つの魔法は激しく反発しあって相殺された。


「天盾を破るとは・・・さすがだな」

「いや、フェルナの魔法がすごいからだよ」

「ありがとう。

 さて、疲れたしもうそろそろ戻ろうか?」

「うん、そうだね」


と、ミミは先ほどの質問をもう一度した。


「ねえ、なんで魔方陣を展開できたの?」

「あれは、まあ紙に特殊な効果があったんだよ」

「特殊?」

「うん。それはまた今度教えるよ

 さあ今度こそ帰るぞ」


フェルナは先ほどと同じ魔方陣を展開し、雷狼へ戻った。


そこから三日後、彼らは水の国の近くまで来ていた。

しかし、水の国には異変が起きていた。

国の上に大きな魔獣がいたのだった・・・。

フェルナはその姿を見てその魔獣の名を言ったのだった。


「水の霊獣・ワイバーン!」

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